池袋　自由学園明日館

2006/07/21 - 2006/07/21

1921年（大正10年）竣工と比較的新しい建築ながら、重要文化財に指定されている自由学園明日館の夜間公開に行ってきました。この校舎群は、フランク・ロイド・ライト（＋遠藤新）の設計として日本に現存する数少ない作品です。

エリア 池袋(東京)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

夜間見学会は、毎月第３金曜日の18:00〜21:00で、見学のみは400円。喫茶付き、ビール付きも選べます。ガイドツアーは19:00から。
どうやら明日館は、いっぺんに全ての建物が出来上がったわけではなく、この教室が、1921年の4月に26名の入学式を行った、最初に建てられた部屋だそうです。

中央棟。もとは祈りを捧げる部屋でした。陽の光とはまた違った趣が夜間にはあります。

食堂の照明。当初から予定されていたものではなく、建物が出来上がるにつれ、天井との空間が空き過ぎてしまうため、後からライトが設計したものだそうです。大正10年の日本女子の平均身長は、どれほどだったのでしょうか？150cmあるかないか。建物が、そのサイズで造られているため、どこもかしこも、こじんまりとしています。

こちらは遠藤新設計の講堂。
内陣と、少し高くなっている側廊、２階からなり、最大で270名ほどが入れるそうです。
重要文化財の指定は1997年、1999年に国および東京都の補助事業による解体・保存工事が開始され、2001年９月に、この平成の大修理は完成しました。
＜参考文献＞建築モダニズム（エクスナレッジ刊）