2003/01/02 - 2003/01/02
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kuropisoさん
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アフリカ南部周遊時、もちろん訪れたいのはビクトリアの滝。
世界三大滝として名高いが、ナイアガラが訪れやすいのに対し、
イグアスとビクトリアは遠い、高いでなかなか。。。
ですが、私はビクトリア→イグアス→ナイアガラの順で訪れた変わり者。
自ら自分は滝フェチと思うが、
ちなみにベネズエラのエンゼルはまだだし、ヨセミテやアイスランドのグルフォスも狙ってはいるがいつになるやら。。
さて、ビクトリアの滝は大半の方がジンバブエサイドから訪れると思います。私もそうでした。
どうせならザンビア側からも見たいと思う人も多いでしょう。
もちろん私もそう。
徒歩にて国境で手続きを終えて歩いて行くと、自転車のおじさんが「乗ってけ」と声をかけてくる。
自分で歩きたいからと返事をすうるもずっとついてくる。
かなりの時間を歩いたがあまりの暑さに休憩でへたり込むと
にやにや笑ってる。
・・・・根負けしたのは言うでもない。
いくらかのお金を払って乗っけてもらった。
さて、滝に到着し、いつものごとく写真撮影。
さまざまな構図を考え撮影大会。
するとまたもや寄ってくるのは別のお兄ちゃん。
「あっちにすっげぇ〜いいところあるぜ。
写真に絶好のポイントだぜ。」(ニュアンスは勝手に変えた)
目の前をザンビア川が流れ、左が滝。遠くにメインフォールが
水しぶきを上げているがそっちを指差している。
「え?あんなところ行けんの?」
「俺らしか知らない秘密の場所さ。10ドルでガイドしてやんぜ。」
目の前の水量、轟々と流れる。とても渡れる状況でないが。。。
「だからガイドが必要なんだぜ。どうするよ?本当にすっげぇ場所だぜ」
確かに写真でもメインフォールの正面は見るが側面は見たことが無い。折角ここまで来たし、昨日ザンベジ川のクルージング船に乗ったこともあり、これも船かなんかで渡してくれるんだろうと?と思った。
「わかった。行こう。」
「船はどこだ?」と聞く間もなく、
ごうごうと流れる川に堰があるが、そこを渡り始めた。
「ちょっと待て、お前は裸足、おれはスニーカーだろ!
あと、俺は重いカメラバッグを背負っている。
川に転げ落ちたら、そのまま滝に落下するんじゃないか?
逃げることが出来てもカメラが濡れると使い物にならなくなる。
レンズ込みで100万近いかも。それを失うのは辛いし、この先ナミビアにも行くので大変困る。」
「大丈夫だ。スニーカーを俺が持ってやる。あと手もつないでやる」
果たして轟々と流れる堰の上で手をつなぐことがどれほど効果があるのか全く理解出来ない。若き日の勘違いだと思う。
そろりそろりと足を踏みだす。
堰の幅は20cmくらいだったか、30cmくらいだったか?
堰の上に立った状態で水位は丁度膝下くらいか。
轟々と音を立てている川の勢いは油断するとあっというまに
馬鹿な日本人を川に落とすだろう。。
堰の上はコケか藻か?とてもヌルヌルと滑りやすい。
あぁ、おれは馬鹿かも・・?と思いつつも足を進める。。。
堰の距離は2、30mだったかもしれないが非常に長く感じる。
真中に来たあたりで私のバランスがグラッと崩れた。
「あっ!!!!」
私は落ちることを瞬間覚悟した。楽しかったことが走馬灯のように脳裏をよぎった。。。
ぐっ!!
相棒の黒い兄ちゃんはぐっと私の手を引き、体勢を立て直してくれた。
「堰の上で手をつなぐのは多大なる効果があったのだぁ!!!」
それは大いなる勘違いに違いないが、助かったのは事実。
ただ、兄ちゃんの「こいつ何やってんだ〜」て感じの冷ややかな
視線は未だに忘れられない。
ザンビア人と日本人、仲良く手をつないだ男同士は
そんなこんなで堰を渡りきった。
その後は滑りやすい部分はあるものの岩場の部分、川の部分を渡りながら30分程度でメインフォールの脇に到着した。
こちら側にはジンバブエの展望台や散策路のように手すりはないので、断崖がすぐそこである。おまけに滝も間近と迫力満点。
果たして過去何人の日本人がここに立っただろう。。。
俺だけか?いやそんなことは無いだろう。俺以外にも馬鹿はいるはずだ。。
日本人は景色に感動しながらくだらないことを考えていた。
ザンビア人はパンツ一丁になって水浴びをしていた。
そろそろ帰路につく。
再度、あの堰の恐怖を体験しないとならないが、仕方ない。
木に登って降りれなくなった猫と俺は違うのだ。
堰に着くと未だ轟々。
さっきより流れが激しく感じられる。
嫌なことはさっさとやる!
はじめの一歩を踏み出すというか滑らす。
また、ぐらっとなる。ぐっ。また助けてもらった。
異様に長い時間をかけて堰を渡った。
無事に帰った自分の頭に「自分で自分を褒めてあげたい」の台詞がよぎった。
馬鹿な行為を行った自分を褒めるのはどうかとは思うが、
両親にもらった命を粗末にしなくてすんだ。
彼に礼を言い、約束の10ドルを差し出すと
「片道10ドルだ。復路も一緒に帰ってやったから20ドルという。」
「あぁ。。君もそうなのか。。。」
悲しい気持ちが込み上げるも、通常の物売りと交渉するときのような気力も今は残ってなく、又、命のランデブーをともに分かち合った彼に対し10ドルごときで吼えるのもと自らを諭した。
カメラが落ちることに比べれば、あの景色を見ることが出来たことを考えれば10ドルの追加なんて安いもの。
これで家族の飯の足しにしてくれ。。。
30半ばのオヤジは、馬鹿な行為をすることで、又、一歩オヤジに磨きをかけたのであった。
(写真は後日アップ予定)
注:
川渡りは水量の少ない乾季のみに可能です。
確かに前日滝のそばで泳いでいる人もいましたし、別ルートがあるやも知れません。クルーズ船で側までこれるのかもしれませんがはっきりしたことは分かりません。
川渡り、この行為はあくまで自己責任です。
彼は正規のガイドでも何でもなく、事故があっても一切関知できません。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- さすらいおじさんさん 2007/02/06 09:55:54
- ビクトリア滝
- kuropisoさん
ビクトリア滝、私も行きましたが乾季で水量が少なくて、
迫力が今ひとつでした。
かなり、危険地域まで近づいて撮られたからなのでしょうが、
すごい迫力の写真ですね。
私も滝が好きですが、3大滝のすごさはイグアスービクトリアーナイアガラだと思っています。エンジェルフォールズも乾季でしたが、1000mの滝は3大滝にひけを取らないだろうと思っています。
- kuropisoさん からの返信 2007/02/06 22:30:53
- RE: ビクトリア滝
- さすらいおじさんさん
書込み有難うございます。
さすらいおじさんさんに書込み頂くのは本当に光栄です。
さてビクトリア滝ですが、私は1月で乾季から雨季に移りつつある時期で、
ザンビア側から河渡りをするのはもうそろそろ出来なくなるといわれました。
水量はほどほどでしたが、これ以上だと見えなくなるから、これぐらいが丁度いいんだよ〜はガイド?談。
カメラを背負ってなければ平気?だったんでしょうが、
今思えば危ないことしたなぁ。。と
滝フェチとしましては、是非、エンジェルも訪れたいのですが、
なかなかタイミングがあいません。
よくさすらいおじさんさんの旅行記も拝見させて頂いておりますが、
ベネズエラ旅行記を拝見し、しっかり勉強してから行こうと思います。
ヘリによりテプイに立つ。
セスナによる遊覧飛行
ボートにより滝の下まで。
これを全てこなす為には結構、日数が必要でしょうか?
ボートは雨季、しかし雨季は霧で滝が見えないかも。。と考えて何年にもなります。
もしございましたら、よいアドバイスをば、
宜敷くお願い申し上げます。
改めてさすらいおじさんさんの旅行記から
ご質問させて頂きたく考えております。
追って訪問させていただきますので、宜敷くお願い申し上げます。
- さすらいおじさんさん からの返信 2007/02/07 00:24:03
- RE: ビクトリア滝
- kuropisoさん
>ヘリによりテプイに立つ。
セスナによる遊覧飛行
ボートにより滝の下まで。
これを全てこなす為には結構、日数が必要でしょうか?
ボートは雨季、しかし雨季は霧で滝が見えないかも。。と考えて何年にもなります。
もしございましたら、よいアドバイスをば、
宜敷くお願い申し上げます。
私がエンジェルフォールズに行ったのは4月末でした。12-4月が乾季、5-11月が雨季との情報でしたので、雨季に近い4末はいい時期では?と思っていたのですが、水量が少なくボートで滝まで行けず、セスナの観光だけでした。滝の水量も少なかったので豪快なエンジェルは見られませんでした。やはり雨季、それも7-9月が水量が多いとガイドが言ってました。
カナイマ周辺の観光とセスナの滝観光だけでしたのでカナイマ1泊2日でした。ボート、ヘリ観光もされるなら最低2,3泊だ必要だと思いますが、詳細は雨季に行かれたトラベラーさんや、インターネットなどの情報をチェックされるのが正確な情報収集ができると思います。
情報が不十分で申し訳ありません。下記URLは乾季の状況を旅行記にしていますので、ご参考になれば幸いです。
http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10063677/
-
- マスカラス。さん 2006/08/03 23:17:03
- 自己責任
- 私も変なジンバブエ人についていって
川に飛び込み、結構危険な位置で写真を一枚。
このとき、サイフもパスポートも陸に置いたままだし
ジンバブエ人にはカメラの撮影までやらせている。
オマケに後ろはすぐに滝!
よくもまあ、こんなリスクのあることをやったと思いますが
まあ振り返ってみると、いつもこんなものばかり。
すべては自己責任ですね。ああ、コワイ・・・
http://4travel.jp/traveler/masukarasu/pict/11091704/
- kuropisoさん からの返信 2006/08/04 03:18:42
- 有難うございます!!:RE: 自己責任
- マスカラスさん
はじめまして。
掲示板への書き込み有難うございました。
書き込み頂き、本当に今後への励みになります〜!!
さて、
やはりいましたね!!御同胞!!
しかも「小滝つぼ」に入っていらっしゃる!!!!!
確かに若い白人の方が泳いでいたので、そそられたのですが、
私、水着もなく、服を濡らす勇気もなく、ただ眺めるのみでした〜。
いい歳してフ○チンてわけもいかないし、
(ん? マスカラスさん、ひょっとして???)
すごい!すごい!と感動してます。
この滝つぼってどうなってるんですか?
底はゴツゴツ?ツルツル?
端っこは皿状?凹状?とっても興味あります。
この場へ行った「日本人会」の会長に就任なさって下さい。(笑)
私は会員番号何番になるのか?
季節も限られるので、何人同胞が集まるのか?
これまた非常に興味あります(笑)
今後とも宜敷くお願い申し上げます〜!!
- マスカラス。さん からの返信 2006/08/04 22:24:11
- RE: 自己責任
- どうやって泳いだか思い出せませんが、おそらく
濡れることを想定して、下に海パンをはいていたと思います。
屋久島の川では、マッパで泳ぎましたが
ジンバブエではそのような記憶がありません。
水流はそこそこありましたが、あっという間に流されてしまうレベル
ではなく、油断したらアブナイ、レベルの流れだったと思います。
実は、あの場所は、滝に落ちる前のところに岩があって
小さな壁が川の中にある感じなのです。
ジンバブエ人に飛び込めと言われたときは
ビビリましたが、彼が飛び込んで、吹っ切れて
ボクも飛び込みました。
正直いって、自分が流されることより
岸に置いたパスポート、サイフ、カメラを持ち逃げされる方が
怖かったです。
こっちはパンツ一丁でのんきに川でガッツポーズなんぞして
カメラのシャッターを押させているわけですから
きわめてリスクが高い行為ですね。
やっぱりアクシデントもありうるので
ゼッタイにお勧めはできませんが
あれはいい思い出です。
ちなみにボクはあの場所まで、案内されて確か3ドルくらい
払ったと思います。相手が子どもだったので小額ですみました。
3ドルの価値は十分にあったと思います。
あの場所は滝つぼというか、滝の上側なのです。
滝つぼというか、滝の下の方も案内されたかったです。
そちらにはいけなかった・・・
現地人についていくのは危険で、オススメできないのですが
ついていけばこそ、見られるものもあり、得られる感動もあると
思います。
ただし、モンテゴベイではついてゆくと、恐喝被害率99%だと思いますが。
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