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九分発14時半。またもやバスに30分ほど待たされたが、この道以外ないので待つ。台北行きのバスが来た。キールンまで乗せてもらうつもりで乗り込んだ。<br />先ほどのチケットを見せると、運転手はチケットを受けとった。一寝入りしたら、台北101が見えてきた。台北に着いてしまったようだ。良かったのかな、と思いつつ地下鉄の駅で降ろされた。どうやら、台北行きはここまでだよと言っているらしかった。<br /><br />そのまま、地下鉄で新北投温泉に向かう。ここには、日本が建てた温泉施設が博物館として残っている。天皇裕仁も皇太子時代に来たことがあるそうだ。建物は、和洋折衷というか、なんだか歴史ある温泉地の古い宿のようだ。埃一つなくきれいで、床の木材がやさしい。<br /><br />温泉博物館には畳も敷いてある。大浴場などもあり、入れたらなあなどと思った。<br /><br />温泉博物館を見学後、陽明山を目指す。陽命山にも温泉があるそうなのだ。そろそろ夕方になりかかっていたが、まあいいだろうと思ってバスに乗った。<br /><br />朝からバスに乗ったり、山歩きしたりと汗だくで疲れていた。バスの中でウトウトしていると、急にバスが停まって起こされた。外には、「陽命山公園」という看板がかかっている。<br />「やばい!降りなくては。」と思い、飛び降りた。<br /><br />そしたら、ぜんぜんちがう場所だった・・・。<br /><br />参ったなと思っていたら、近くの家のおじさんが通り掛かったので、「陽命山はどこだ?」と訊くと、「まだまだ先だ」とのこと。「次のバスを待て」とおじさん。次のバスまでは、45分と時刻表には書いてあるものの、どうせ来ないだろうと思って、タクシーを拾うかヒッチハイクでもしようと思ったが、なんと「温泉」の看板があるではないか!<br />辛抱たまらなくなって、入ってみることにした。<br /><br />そこは瓦屋根の建物でなんとも和風でしゃれている。茶房などもあり入ってみたが、台湾マダムのような方々が茶道に勤しんでいるようで、微笑みをながらも相手にしてくれない。<br />しょうがないので、建物の中を進んでいくと、屋外プールのようなものがあった。オヤジがひとりビールを飲みながら海パン姿で本を読んでいた。<br /><br />「ひょっとすると、これが温泉か!」と思って近づくと、係のおじさんが現れて何か言っているのだが、ちょっと聞き取れなかった。すると、海パン姿のおじさんが英語で話しかけてくれた。<br /><br />このプールが温泉で、250元で入れるとのこと。ウォーッと、おじさんにお金を払って、温泉にザブーン!ちょっとぬるいがなかなか良い湯だ。しかも眺めが良い。新北投の街並みを見下ろしながら温泉に浸かる。なんとも良い気持だ。<br /><br />海パンおじさんと話をすると、日本人相手の仕事をしているそうで、親切にいろいろと教えてくれた。この建物は、もともと旧日本軍の高官の保養所だったようだ。特攻隊の操縦士なども出撃前に訪れたのだという。<br /><br />私の日本の足跡をたどる旅も、どうやらここに私を導きたかったのかもしれないと思った。<br /><br />海パンおじさんには、もっとゆっくりして行けと言われたのだが、台北101にはどうしても行きたかったので、おじさんと再会を約束し別れを告げた。<br /><br />http://onari.jp/

台湾憧憬3−奥新北投温泉の「隠し湯」

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2006/06/14 - 2006/06/14

536位(同エリア594件中)

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4

kon

konさん

九分発14時半。またもやバスに30分ほど待たされたが、この道以外ないので待つ。台北行きのバスが来た。キールンまで乗せてもらうつもりで乗り込んだ。
先ほどのチケットを見せると、運転手はチケットを受けとった。一寝入りしたら、台北101が見えてきた。台北に着いてしまったようだ。良かったのかな、と思いつつ地下鉄の駅で降ろされた。どうやら、台北行きはここまでだよと言っているらしかった。

そのまま、地下鉄で新北投温泉に向かう。ここには、日本が建てた温泉施設が博物館として残っている。天皇裕仁も皇太子時代に来たことがあるそうだ。建物は、和洋折衷というか、なんだか歴史ある温泉地の古い宿のようだ。埃一つなくきれいで、床の木材がやさしい。

温泉博物館には畳も敷いてある。大浴場などもあり、入れたらなあなどと思った。

温泉博物館を見学後、陽明山を目指す。陽命山にも温泉があるそうなのだ。そろそろ夕方になりかかっていたが、まあいいだろうと思ってバスに乗った。

朝からバスに乗ったり、山歩きしたりと汗だくで疲れていた。バスの中でウトウトしていると、急にバスが停まって起こされた。外には、「陽命山公園」という看板がかかっている。
「やばい!降りなくては。」と思い、飛び降りた。

そしたら、ぜんぜんちがう場所だった・・・。

参ったなと思っていたら、近くの家のおじさんが通り掛かったので、「陽命山はどこだ?」と訊くと、「まだまだ先だ」とのこと。「次のバスを待て」とおじさん。次のバスまでは、45分と時刻表には書いてあるものの、どうせ来ないだろうと思って、タクシーを拾うかヒッチハイクでもしようと思ったが、なんと「温泉」の看板があるではないか!
辛抱たまらなくなって、入ってみることにした。

そこは瓦屋根の建物でなんとも和風でしゃれている。茶房などもあり入ってみたが、台湾マダムのような方々が茶道に勤しんでいるようで、微笑みをながらも相手にしてくれない。
しょうがないので、建物の中を進んでいくと、屋外プールのようなものがあった。オヤジがひとりビールを飲みながら海パン姿で本を読んでいた。

「ひょっとすると、これが温泉か!」と思って近づくと、係のおじさんが現れて何か言っているのだが、ちょっと聞き取れなかった。すると、海パン姿のおじさんが英語で話しかけてくれた。

このプールが温泉で、250元で入れるとのこと。ウォーッと、おじさんにお金を払って、温泉にザブーン!ちょっとぬるいがなかなか良い湯だ。しかも眺めが良い。新北投の街並みを見下ろしながら温泉に浸かる。なんとも良い気持だ。

海パンおじさんと話をすると、日本人相手の仕事をしているそうで、親切にいろいろと教えてくれた。この建物は、もともと旧日本軍の高官の保養所だったようだ。特攻隊の操縦士なども出撃前に訪れたのだという。

私の日本の足跡をたどる旅も、どうやらここに私を導きたかったのかもしれないと思った。

海パンおじさんには、もっとゆっくりして行けと言われたのだが、台北101にはどうしても行きたかったので、おじさんと再会を約束し別れを告げた。

http://onari.jp/

  • 飛び込みで入った温泉は、・・・

    飛び込みで入った温泉は、・・・

  • 旧日本軍の保養所だったようです。

    旧日本軍の保養所だったようです。

  • でも、こんなにおしゃれ!

    でも、こんなにおしゃれ!

  • おじさんと仲良くなっちゃいました。

    おじさんと仲良くなっちゃいました。

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