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前回よりも肥大化した荷物をかかえ、夜行バスで成田へ向かう。成田から、香港経由のキャセイパシフィック航空でバンコクへ。バンコクからはタイ国際航空でヤンゴンへ向かった。途中、香港あたりで腕がしびれてきた。まさかエコノミー症候群だろうか。悪いのは、間違いなく仙台ー成田の夜行バスだろう。規格のせいか、あまり大きくないバスだった。しかも満席。夜行バスなのに、後ろの人にあまり座席を倒さないでくれなどと言われる。とにかくあのバスはひどかった。飛行機は天国である。<br /><br />ヤンゴンに着いたのは、日もほとんど暮れかかった頃。昨年のウズベキスタンといい、変な国へは変な時間についてしまう。手荷物のみだったので、いち早く外に出てしまった。出口には、TAXIと書いたチープな移動式のカウンター。とりあえずそこで中心街のスーレーパゴダまでの値段を聞いてみた。3ドルらしい。ゲートの外にいる家族の客引きにも聞いたが、3ドル。全く値引きに応じないので、一旦外に出てみた。<br /><br />例によって、外には白タクがうじゃうじゃしている。値段を聞くが、どれも中心街まで3ドル。高いような気がしたので、日本人を捕まえてシェアしようと企む。が、何人か居たはずの日本人はいつの間にか居なくなっていた。仕方がないので、空港内へもどり先ほどの家族のタクシーに乗ることにした。タクシーは、外に止めてあるというので、ついて行く。なんと本物のタクシーだった。日本のタクシーだった。日本の中古タクシーが、ヤンゴンで現役のタクシーになっているのだ。両替をするから先に金払えと言われ、仕方なく払う。運転手の兄弟がそれを空港内で両替してくる。そして、運転手兄弟と自分の乗ったタクシーは空港を出た。<br /><br />意外に交通量のある6車線ほどの暗い道を飛ばす。とりあえず街の方向へは向いているようだが、随分と時間がかかる。途中で、先に帰ると言って兄弟が降りた。まぁ何か企んでいたなら運転手ひとりにはならないだろうと一安心。それに、運転手も「この国は安全だ。なぜなら俺たちはブッディストだからだ。」と言っている…。とりあえずミートゥーと言っておく。確かにフロントガラスには高僧らしきプロマイドが。それにしては運転が荒いのであるが。<br /><br />ライトアップされて金色にきらめく大きなパゴダの脇を過ぎ、しばらく飛ばすと大きなビルが見えてきた。ビルの上には、「HITACHI」の文字が。そしてまもなくスーレーパゴダに着いた。タクシーは、運賃を二重請求するでもなく、去っていった。<br /><br />さて、どこのホテルに泊まろう。「歩き方」によると、スーレーパゴダの目の前に安宿があるらしい。と、それはタクシーを降りた目の前だった。ガーデンゲストハウス。受付は、階段を上がった2階。1階の狭い階段の入り口には、何故か机と椅子が置いてあり、じいさんが座っている。じいさんに挨拶して、2階へ上がる。受付のある部屋は事務机と、ソファーが2つ。そしてテレビ。ソファーには5、6人のミャンマー人が座っており、サッカーに熱中していた。<br /><br />ガーデンゲストハウスは、窓のない部屋に質素なベッドとファンがあるだけという、まさに地元民向けといった雰囲気の宿だった。もちろんシャワートイレは共同である。そして温水は出ない。まぁ4ドルなので安いのだが、シーツもあまり綺麗とは言えず、他の人にはあまり薦められない。ならばなぜ泊まったのだろう。と、夜に少し後悔はした。非常に疲れていたために、窓からのスーレーパゴダの眺めで圧倒させられてしまったのである。<br /><br />冷たいシャワーを浴び、ちょっと外出してみた。宿の目の前はスーレーパゴダである。夜遅くにもかかわらず、多くの人がうろついている。そしてどの人もスカートのような民族衣装のロンジーを履いている。スーレーパゴダを覗くと老婆が花を売っている。カメラを持ってスーレーパゴダの前をうろついていると、日本人に出くわした。海外で日本人に会うと嬉しくなる。しばらく立ち話をして、他の宿情報などを聞いた。それから、もう30分ほど辺りをまわって宿に戻り、持参のシーツを敷いて寝た。

仙台(8/2)~成田~香港~バンコク~ヤンゴン

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2004/08/03 - 2004/08/24

1020位(同エリア1017件中)

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SKiさん

前回よりも肥大化した荷物をかかえ、夜行バスで成田へ向かう。成田から、香港経由のキャセイパシフィック航空でバンコクへ。バンコクからはタイ国際航空でヤンゴンへ向かった。途中、香港あたりで腕がしびれてきた。まさかエコノミー症候群だろうか。悪いのは、間違いなく仙台ー成田の夜行バスだろう。規格のせいか、あまり大きくないバスだった。しかも満席。夜行バスなのに、後ろの人にあまり座席を倒さないでくれなどと言われる。とにかくあのバスはひどかった。飛行機は天国である。

ヤンゴンに着いたのは、日もほとんど暮れかかった頃。昨年のウズベキスタンといい、変な国へは変な時間についてしまう。手荷物のみだったので、いち早く外に出てしまった。出口には、TAXIと書いたチープな移動式のカウンター。とりあえずそこで中心街のスーレーパゴダまでの値段を聞いてみた。3ドルらしい。ゲートの外にいる家族の客引きにも聞いたが、3ドル。全く値引きに応じないので、一旦外に出てみた。

例によって、外には白タクがうじゃうじゃしている。値段を聞くが、どれも中心街まで3ドル。高いような気がしたので、日本人を捕まえてシェアしようと企む。が、何人か居たはずの日本人はいつの間にか居なくなっていた。仕方がないので、空港内へもどり先ほどの家族のタクシーに乗ることにした。タクシーは、外に止めてあるというので、ついて行く。なんと本物のタクシーだった。日本のタクシーだった。日本の中古タクシーが、ヤンゴンで現役のタクシーになっているのだ。両替をするから先に金払えと言われ、仕方なく払う。運転手の兄弟がそれを空港内で両替してくる。そして、運転手兄弟と自分の乗ったタクシーは空港を出た。

意外に交通量のある6車線ほどの暗い道を飛ばす。とりあえず街の方向へは向いているようだが、随分と時間がかかる。途中で、先に帰ると言って兄弟が降りた。まぁ何か企んでいたなら運転手ひとりにはならないだろうと一安心。それに、運転手も「この国は安全だ。なぜなら俺たちはブッディストだからだ。」と言っている…。とりあえずミートゥーと言っておく。確かにフロントガラスには高僧らしきプロマイドが。それにしては運転が荒いのであるが。

ライトアップされて金色にきらめく大きなパゴダの脇を過ぎ、しばらく飛ばすと大きなビルが見えてきた。ビルの上には、「HITACHI」の文字が。そしてまもなくスーレーパゴダに着いた。タクシーは、運賃を二重請求するでもなく、去っていった。

さて、どこのホテルに泊まろう。「歩き方」によると、スーレーパゴダの目の前に安宿があるらしい。と、それはタクシーを降りた目の前だった。ガーデンゲストハウス。受付は、階段を上がった2階。1階の狭い階段の入り口には、何故か机と椅子が置いてあり、じいさんが座っている。じいさんに挨拶して、2階へ上がる。受付のある部屋は事務机と、ソファーが2つ。そしてテレビ。ソファーには5、6人のミャンマー人が座っており、サッカーに熱中していた。

ガーデンゲストハウスは、窓のない部屋に質素なベッドとファンがあるだけという、まさに地元民向けといった雰囲気の宿だった。もちろんシャワートイレは共同である。そして温水は出ない。まぁ4ドルなので安いのだが、シーツもあまり綺麗とは言えず、他の人にはあまり薦められない。ならばなぜ泊まったのだろう。と、夜に少し後悔はした。非常に疲れていたために、窓からのスーレーパゴダの眺めで圧倒させられてしまったのである。

冷たいシャワーを浴び、ちょっと外出してみた。宿の目の前はスーレーパゴダである。夜遅くにもかかわらず、多くの人がうろついている。そしてどの人もスカートのような民族衣装のロンジーを履いている。スーレーパゴダを覗くと老婆が花を売っている。カメラを持ってスーレーパゴダの前をうろついていると、日本人に出くわした。海外で日本人に会うと嬉しくなる。しばらく立ち話をして、他の宿情報などを聞いた。それから、もう30分ほど辺りをまわって宿に戻り、持参のシーツを敷いて寝た。

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