2001年スイスの旅（7）シオン（１）

2001/09/10 - 2001/09/10

早朝に小雪が舞っていた。かなり冷えたようだ。天候が安定しないし、今日は骨休みで下界におりて近所の町を見物することにする。
まずケーブルカーでシエールに降りてそこから30分ほど汽車に乗ってマルティニに行く。丁度その町のガリア・ローマミュージアムでモネの特別展をやっていたからだ。
前にも行って様子がわかっているのでバスを待つ事にしてたら汽車で雑談をした女性が乗ったタクシーが停まって同じ方向だから乗って行けといわれご好意に甘えて乗せて貰う。
前に来ているので美術館だけを見て、町は素通りしてシエールの隣町シオンに戻る。
シオンはヴァレールとトゥールビヨンの二つの城を頂上に持つ双岩峰が街の傍に聳えていてその景色がこの街の看板だ。古い街を通って要塞教会のあるヴァレールに上る。
トゥールビヨン城の方は城壁だけだろうから同じ景色を見るだけならつまらないので横着して行かなかった。

エリア シオン(スイス)

ガリア・ローマミュージアム。1976年にここで発見されたBC1世紀のローマ寺院の遺跡を中央の広間にしてそれを取り囲んだ廊下を発掘品や美術館としてのの展示ギャラリーにしている。
発掘品では三本の角を持つ牛の頭部が有名で、町のロータリーにそれを大きくしたモニュメントが置いてあり、はじめは何かと思った。
マネの特別展を見たが今思い出せるのはよく彼が書いたお気に入りの女性ので、パリマルモッタン美術館所蔵？ものだった。

街中にあるノートルダム・デュ・グラリエ大聖堂。八角形の尖塔を持つ11世紀のロマネスク様式の鐘楼がまず目に入る。

17世紀に建造の市庁舎。

町はずれのヴァレールの丘にある城塞教会（ノートルダム・ド・バレール）への登り道を行く。

丘に登る途中で、眺めのいいテラスから町を望む。
向こうに街中の方のノートルダム大聖堂と手前に小さな教会が重なって見える。

ヴァレール（城）の周りを囲む城壁の一部

丘の頂上にあるノートルダム・ド・ヴァレール教会は胸壁、塔、銃眼のある側廊などを備えた要塞教会で、ヴァリス伯爵でもあった司教の居城であった。
このシオン司教区は4世紀に創設され、西のサヴォア家にたいして重要な役割を演じた。
背後はもう一つのトゥールビヨン城の遺跡で今は城壁のみとか。

教会とはいえこのように城壁を持ちまさに要塞。向こうの丘がもう一つの城、トゥールビヨン。

この旅行記へのコメント （4）

• naniwa ladyさん 2006/06/05 08:39:41

  おはようございまーーす。8(*^o^*)8サザエ

  スイスのシオン、見せていただきました。シオンという町があるなんて知りませんでした。シオンという言葉は、”ダ・ヴィンチ・コード”を読んでいて初めて目にしました。ヨーロッパのこともキリスト教のこともよく知りませんでしたが、このほんとに要塞のような教会を見ていると、いろいろなイメージがわいてきます。高校生のとき、ものすごーーーい昔ですが、世界史が大嫌いで、もう難しい、長ったらしい名前を覚えるのに辟易としたものですが、あの時、どうしてもっともっと興味をもてなかったのかと口惜しい思いをしています。子供の世界史の教科書や資料を改めて見ながら、今さらながらヨーロッパの歴史に興味を抱いています。スイスもその景色はもちろんですが、こういう街並みもいいですね。

  4nobuさん からの返信 2006/06/05 10:08:54

  RE: おはようございまーーす。8(*^o^*)8サザエ

  おはようございます。ご覧いただきありがとうございます。
  今の所スイス中心の視野の狭いレポートですが楽しんでいただいたでしょうか。
  旅をしておりますと宗教特にキリスト教、神話、歴史の知識があるともっと楽しいのだがと強く感じます。
  しかし帰ってくると勉強しないでまた次の旅が始まってしましまい、最近ではもう年で憶える事は出来ないのだからと変な言い訳をして勉強をあきらめています。
  
  私の戦後すぐの高校時代の世界史はにわか世界史教師が歴史の面白さを伝えてくれずいつも中国史では元、西洋史ではローマぐらいで1年が終ってしまい、旅で必要な中世以降はでてきませんでした。ですから無智のカバーするために世界史百科（平凡社刊）をそばに置いての付け焼刃で旅報告を書いております。
  これは美術、音楽についてもです。
  
  

• tsunetaさん 2006/06/04 12:03:48

  シオン城

  4nobuさん！　こんにちわ。　いつも訪問していただき有難うございます。
  今回の旅行記について拝見させていただきました。
  
  シオンは２００４年にスイス旅行に行った時にバスの車中より見られました。
  そのときの印象はスイスにもすばらしい城があるなあ・・・・と思い数枚の写真を撮影するだけの魅力を感じたものです。
  
  この旅行記を見て納得しました。　ヴァレールはまさに要塞教会そのものですね。
  その当時の歴史的背景が想像されますね。
  
  それにしてもヴァレールに登る途中の景色は素晴らしいですね。
  いつか、シオンを訪問したいと思っています。　有難うございました。
  
  tsuneta

  4nobuさん からの返信 2006/06/04 22:31:58

  RE: シオン城

  tsunetaさんこんばんは
  ご無沙汰いたしておりました。そしていつも一番にコメントを頂きありがとうございます。
  次回はティナールの谷編です。その時の画像が例の口絵のものです。明日は飲み会が東京であるので溜まった雑用をするため早くから出かけ、飲んで帰るので遅くなるしで次の報告は明後日？