2006/03/29 - 2006/03
169位(同エリア264件中)
ねんくすさん
ワルザザードからマラケシュへ、アトラス山脈を越える旅です。オートアトラスはモロッコの背骨、地中海気候と砂漠を分ける壁。そんな厳しい山奥の、道なき道を降りていった谷底に、ひっそりと、美しいカスバ眠っています。ティルエットのカスバ。
今回の旅で「こだわり」の一つはここを訪れることでした。
-
おはようございます☆
3月29日 朝ご飯はホテルのブッフェ。
ここのホテルはパンの種類が多いです。
おかずで珍しいもの、といえば「厚焼き卵」(笑)。
大きな真ん丸の厚焼き卵風のものを切り分けて食べるもの、、、。
味はどう付けるのかな?
ケチャップ等は近くになくて、なぜかハチミツが・・・。おそらくハチミツをつけて食べるものと推測。
写真はピンぼけの為公開できず、、、で残念です。 -
香辛料のディスプレーがおしゃれです。
こういうところが西欧人向けのリゾートホテルなんだなあ、、と感心。 -
プールサイドの向こうには、ベルベルテント風お昼寝スペースが、、、
あと一泊できたらなあ、、と思いつつ、チェックアウト、
昨日のモハマッド氏のグランタクシーでいよいよ山越えの旅です。 -
「くますけさん、ねんくすさん、どうぞまたお越しを」
と、お見送りにやってきた忠犬(うそ)。
走る車から写真をとるのは難しいです。 -
ワルザザードからマラケシュへ向かう幹線道路は昨日アイト・ベン・ハッドゥへ向かった道です。
途中の風景は、相変わらずの荒涼とした大地。
赤茶色の土に時々緑、空の蒼さが目にしみます。 -
時々現れる村の中でも、
あまりにも可愛らしい綺麗な村が見えたので思わず歓声をあげたら、ドライバーのモハマッド氏が車を停めてくれました。
グランタクシーの旅は、こういうところが我が儘がきいて嬉しいです。
川の向こうの村には橋が架かっています。
一枚の絵をみる思いで、望遠レンズでのぞくと、、 -
川辺には子どもたち。
ボールを持っている子もいるよ。 -
橋をわたる女性。
モロッコの集落で見られる女性達の衣裳にはみな
鮮やかな色のアクセントがあります。
おしゃれなのですね。
彼女のブルーのスカーフも素敵です。 -
民家の入り口で籠を抱える女性
お出かけなのでしょうか?
暑い土地なので、窓は小さく、入り口も狭い。
望遠レンズって偉大です。 -
こちらの村も綺麗な村です。
こんな山奥にあっても、
立派なミナレットがありました。
車窓から新しい村が見えるたびに、ドキドキ。
写真を撮りながらの度になりました。 -
羊飼い、
山羊飼いの姿にも
あちらこちらで出会います。
本当にモロッコは、酪農国なのですね。 -
こちらのジェラバを着た男性も
羊飼いさん。
ジェラバって砂漠に似合うのですね。 -
山は益々高くなり、いよいよピークにさしかかろうかという所。
峠の手前でトイレ休憩になりました。
ドライバーのモハマッド氏に
「初級フランス語講座」の本を片手に、ティルエットまではどのくらい時間がかかるの?
と聞いたところ、
「あと一時間位」
とのこと、、。
本当に道はどこにあるのでしょう・・・。
トイレ休憩の土産物屋が2〜3軒並んでいる谷側にも
集落がありました。 -
赤土色の集落の中で鮮やかな衣裳の女性達を
望遠レンズで見つけるのも慣れてきました。
こちらの集落では女性が3人井戸端会議ならぬ、
かまど端会議でしょうか?
鍋のようなものが足元に見えるところをみると、食事の準備かもしれません。 -
もっと近寄って、彼女達の生活の様子、お話聞けると楽しいのでしょうね。
-
道ばたのおみやげ物屋さん。
主力商品は、焼き物やら石のようでした。
これも集落の人たちの産業なのでしょうね。 -
突然、車は脇道に入ります。
脇道っていっても、本当に車一台通れるの?といった砂利道。
えっ・・・と思っていたら、一応申し訳程度に道路標識が、、、 -
ティルエットはこちら、、、
あら〜〜〜、、、これは、知らない人にはわかりません。
レンタカーでこなくてよかった、、、と、マジメに思いました。
それも、ワルザザードから来るとかろうじて、この道標ですが、マラケシュ方面からは見えないです。
とにかく、これで車は幹線をそれ、砂利道のけもの道な車道を谷底へと向かって降りていきます。 -
何もないと思っていた谷底にもやはり所々に村があります。
そこでは、当たり前ですが、生活があるのです。 -
人間は、どんなところでも住めるんだなあ、、と
いうのは失礼ではなく、
畏敬に近い感情です。
便利さになれてしまった私達の生活、、、
な〜んて、反省じゃないのですよ。 -
結構な村人が集っていました。
家根の修理をしている村人も見えます。 -
こちらの羊飼いさんは、牧羊犬をつれていらっしゃる。
辺り一面、放牧地、、、を通り過ぎて、、 -
谷底に突如として
大きな村があらわれました。
宿屋もレストランも小さな商店すらある町、
ここが
ティルエット Telouet の村です。 -
城壁だった風情のこの壁、、、
何故に、こんな山奥の谷底にこんな大きなものが、、、 -
蒼い空とのコントラストも見事。
秘境の遺跡です。 -
建物の大きさは本当に見事ですし、
保存状態も、この山奥としては良い方なのでしょう。
それを割り引いても、やはり「寂れている」感は否めません。
が、、ここが「幻のカスバ」と呼ばれるにはそれなりの理由がありまして、、、
外観はともかく、内装の立派さが素晴らしいものらしいのです。
とうとう建物の入り口にやってきた私達、、、
が、、木の大きな扉が閉まっています。
おもむろにドアノッカーをカンカンと打ちならす、
タクシードライバーモハマッド氏。
そう、彼は、ここまで私達を案内してきてくれたのです。
何度も、ドアノッカーの音が響き、、、
中から、建物の番人が出てきました。
モハマッド氏は「行ってらっしゃい」という仕種。
ここからは建物の番人氏が案内してくれるらしいのです。
しっかし、、ホント、タクシードライバーのモハマッド氏のお世話になって良かったです。
もし、自分たちが必死でレンタカーでやってきても、ドアを開ける術がわかりません。
そんな情報どこにも見つけられなかったです。
地元のガイドさんドライバーさんはお仕事とはいえさすが!!
ダテにやってる訳じゃなのです。 -
ガイド氏は大きな鍵を持っていました。
そして、私達を建物の中へと案内してくれます。 -
大げさな話ではありません。
思わず歓声を上げてしまいました。
あの朽ち果てた風情の外観から誰がこの内装を想像できるでしょう・・・。
モロッコらしい細かい彫刻やモザイクタイルの大広間はまさしくここが「宮殿」に類するものであることを物語っています。 -
見事な扉、
細かい細工の施された天井、、
部屋の何処をみても芸術的な装飾が美しくされています。 -
カメラを構えても、何処を撮ってよいかわからないくらい、綺麗。
この美しい内装なカスバは、ワルザザードで見たタウリルトのカスバ、ティフルトゥトのカスバや、カスバ街道のグラウイのカスバと同じく、20世紀の初頭のマラケシュの司令官だったグラウイ氏の所有だったそうです。 -
フランス軍がモロッコを支配した際、部族の首長を大切にしたという歴史のなかでも、グラウイ氏は特に重用されたとのことですが、
カスバ巡りをしていると、
これだけ立派なカスバを幾つも所有していたというグラウイ氏は、重要な人物だったという事がよくわかります。 -
内装の豪華さもさることながら、、
圧感はこちら、
村の風景を見下ろし借景できる窓。
首長の宮殿ならでは、、の窓です。 -
屋上のテラスへも登れます。
テラスからはコウノトリの巣がよく見えます。
モロッコにはコウノトリ、一杯いますよね。 -
大空を回遊してきて、、、
ふっと、カスバのテラスに戻ってくるコウノトリ。
旅人にとっては象徴的。 -
頑張って、ここへ訪問して、本当によかった、、、です。
ちなみに、入場料というか、ガイドさんへの御礼は「寄付」とロンリープラネットに書いてありましたので、一人10Dh目安で、20DH寄付してきました。
この外観の荒れ方を見ると、、、整備していつまでもこの美しいカスバを守ってほしいなあ、、と。 -
ティルエットの凄いところ、、は、、
「死んだ遺跡」じゃないところ、、
なんと、、敷地内には、羊さんの姿が、、。
グラウイ氏の宮殿としてではなく、羊たちのスミカとして、、未だ生き続けているのですね。 -
ティルエットのおみやげ物屋さん。
村はずれですが、おみやげ物屋さんはしっかりあります。
一日にどれくらいの観光客が訪れるのでしょうか?
私達は来た道をグランタクシーで幹線に戻りましたが、丁度、ワルザザード発着の4WD車で欧米人の観光客が何組かやってきたのとすれ違いました。
公共の交通機関なぞというもので訪れるのは不可能に近い土地なのだと思います。
それは残念な事であるような気もします。
が、実質、
大勢の観光客を受け入れるのは不可能な立地でもあります。
秘境の遺跡、、、
やはり、ここはそれが相応のかもしれません。 -
ようやく、グランタクシーはワルザザード、マラケシュの幹線道路に戻ってきました。
ティシュカ峠を越えると、荒涼とした景色なりに、色彩が変わってきます。
山肌にへばりつくような、ヘビのような曲がりくねった道。
これが幹線道路なのです。 -
こんな山道にも「土産物屋」はいるのです。
石売りです。
この写真の石売りさんは、石を並べた露店も持っていましたが、石を一つ抱えただけの子供達もいます。
この紫水晶売りのおじちゃん、
くますけのシャツのポケットに刺していたボールペンにご執心で、、
「そのボールペンをくれたら、この石1000円でいいんだけど、、いや、800円でも」と。
ホント、綺麗な石なのです。
旅行の記念に、、とも思っちゃったりするのですが、、
狭い我が家を思うと
思い出は心の中に。
それが一番かな、、と。 -
またまた、土レンガの家の並んだ家が道沿いに見えます。
-
こういう風景に目が慣れて来て、、、
面白い事に気がつきました。
なんと!!
「パラボラアンテナ」がっ!!
以外とね、これが珍しくないのですよ。 -
こういう家並みに、、つい、
「素朴な、昔ながらの生活を守り、羊を飼って暮らすベルベルの民」
みたいな想像をしてしまいがちなのですが、、
でもね、羊を飼いながら、、
「衛星テレビ」
はあるのです。
ちょっと考えると不思議でもなんでもないんですけどね〜。 -
相変わらず、わからない「フランス語」でドライバーのモハマッド氏が何か言ってます。
う〜ん。。。
「まんじゃ」
あ〜〜〜お昼御飯!!
食べる!!食べる!!
確かにお腹空いた〜!!
と、、、幹線沿いの店の前に車を停めて、昼食休憩と相成りました。
土産物屋さん、ドライブイン?
こういうお店も道路沿いにはボチボチあるのです。 -
お昼御飯って、何が食べられるんでしょ??
ってと、、やっぱり
モロカンサラダとタジンなのですね。
ここのモロカンサラダは本当にトマトとタマネギのみじん切りに塩胡椒だけの味つけでした。
素材が新鮮ですものね。
美味しくない訳がない、、のです。 -
タジンの野菜の切り方がダイナミックですわ。
おそらく、これが一番地元ノリのタジンの味なのでしょうね。
くますけは、モロッコでいただいたタジンの中でここのが一番美味しかった!
と申しております。 -
ちなみに、、この土産物屋の店先に並んでいるタジン鍋、
お土産モノの売り物かなあ??と思っていたのですが、、
一番右側が空いているでしょう?
ここから鍋を持っていって、私達のタジン、つくってくれました。 -
ここのお店のおっちゃん、おひげの強面の人なのですが、こ〜れが、また、良いおっちゃんで。
食後にミントティーを入れてくれたのですが、出来るだけ高いところから注いで、泡をたてるのがよいらしいのです。
きゃ〜きゃ〜言ってビデオなぞ回したら、
もう大喜びでサービスしてくれました。
モロッコ人って人なつっこくて親切なのですが、とりわけひげもじゃオヤジは外見とのギャップが「カワイイ」です。 -
デザートにフレッシュオレンジジュースをお願いしました。
オレンジを半分に切って潰して絞ります。
掛け値なしの100%。
このあと、お店のおっちゃんが
「やってみなよ」
と勧めるので私も挑戦させて貰いました。
おっちゃん、ニコニコしながら手伝ってくれました。
昼ご飯、こんなところで食べるだけで、充分エンターテイメント、、、。
モロッコの旅、楽しいです。 -
ふと目を落とせば、道の向こう、、日乾しレンガの村へ向かう小径には、
子供を背負って歩くベルベルの女性。 -
車道から谷へ降りる牛飼いの少女の姿。
こんな光景が、普通に繰り広げられる場所がオートアトラス越え。
グランタクシーチャーターの旅は、地元の路線バスに比べれば、やはり贅沢な旅なのだと思います。
が、日本の金銭感覚からみれば、そんなに高いものでもないでしょう。
こんな光景の中を自分のペースで動ける移動手段、私達にとっては、モロッコの旅を何倍も楽しくしてくれました。
車は、、山を下り、、いよいよマラケシュの町へと向かいます。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- ふるさん 2008/11/25 02:51:50
- 貸切タクシー、いいですね
- 観光局のお兄さんにタクシーをお願いしてよかったですね。
結構至れり尽くせり、色々サービスしてくれてますものね!
いい運ちゃんだ♪
望遠レンズで覗いた市井の人々の様子がステキです。
ほんと偉大ですね、望遠レンズ。
タジン鍋、キッチン用品のお店で見たことあります。
モロッコ料理に使う鍋らしいけど・・・へ〜って程度でしたが、
なるほど!あのスープみたいなお料理を作るんですね!
それでもどうしてあの形なのかまだ謎ですが・・・。
お外にタジン鍋が並んでるとこがおもしろいです。
そしてミントティーを高いところから入れてくれるひげもじゃ親父も♪
喜んでくれて、親父も嬉しかったんですね。
いい話だー!!!
- ねんくすさん からの返信 2008/12/01 22:04:28
- RE: 貸切タクシー、いいですね
- 本当に、この旅の成功のポイントは、貸し切りタクシーは大きかったと思います。
宗教上の理由で写真を嫌う人が多いとのことですので、望遠レンズは必須ですね。
バスではなかなか撮れない画も、タクシーならでは、、ですし。
異文化体験としては最高でした。
モロッコのオヤジさんたちは皆可愛くて(笑)、ほんと、いい人達なんですよねえ〜。
-
- D&Tさん 2006/06/09 01:09:14
- いやー、楽しめましたわん♪
- モロッコの旅、いいっすね〜
★★★星、三つですっ!!
なんといっても心奪われたのは、
道端の土産物屋さんの
大胆なディスプレイと、その背景!
すごいコントラストだー\(◎o◎)/!!
中国の地方都市や、ベトナム空港とか
社会主義国のディスプレイもある意味、
味があって気になる存在だったけど、
このモロッコの土産物屋さんは、スケールが違う〜(^^;)
気に入りましたわ。
秘境の遺跡の内部にもビックリしました。
ココは、まさに見せていただき、
ねんくすさん、本当に感謝〜です。
正直、ココ、行けません。笑
パラボラアンテナと奥様方の「かまど端会議」に
(*^m^*)ププ
女性の衣装に使われたアクセントカラー、印象的でした。
それを捕らえたねんくすさん、お見事です〜!
モロッコの旅、私も充分楽しめましたわー♥
-
- sunnyさん 2006/06/04 21:33:54
- はじめまして
- ねんくすさん
はじめまして!モロッコ旅行、拝見させていただきました。
砂漠にあんな豪華なホテルがあるんですね。上空からのモロッコの大地を見渡せる飛行機、今なら移動は間違えなくこっちを利用します。
その昔、タンジールから悪名高き民営バスを乗り継いでマラケシュまでどこどこ行きましたがあれは苦しかった。若ければできたこと。途中で脱水症状になって砂漠にいけずじまい、後悔の多い旅でした。
次行くときは、素通りした遺跡やフェズに行ってみたいです。
sunny321
- ねんくすさん からの返信 2006/06/05 22:31:43
- RE: はじめまして
- sunny123さん
こちらこそはじめましてデス。
モロッコ旅行記見ていただきましてありがとうございました☆
ワルザザード周辺はヨーロッパの人達にとっては、日本人のハワイ感覚ですものね。
飛行機でのオートアトラス越えは時間と体力を考えてのことだったのですが、あの遊覧飛行(笑)是非、次回は体験されてくださいませ。
そちらも伺わせていただきましたら、イエメンですか、、、素敵な旅ですね。行ってみたいです〜♪
また色々教えて下さいませ☆
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