2006/03/17 - 2006/03/17
38位(同エリア85件中)
ぱぶさん
前週の金曜日は雨の予想のため(実際には降らなかったが)予定のお花見は延期された。それで、この週は待ちに待ったジェラッシュとイラク・アル・アミル及びその周辺崖地にラッキーなら見ることができるというヨルダン国の国花であるブラック・アイリスの自生を観賞しようというバス・ツアーである。
上々の天気に恵まれ、8:10新車のバスは出発。北にコースを取りジェラッシュまで小1時間である。ジェラッシュは当時栄えた古代ローマのデカポリスの一つで、交通の要衝でもあった。ぱぶさん達は晩秋の一日ジェラッシュに来て、初めてのこの遺跡にとても深い感銘を受けていたので、今回は春のジェラッシュに大いなる期待を持って臨んだのである。
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ハドリアヌス帝のA.D.129のジェラッシュ巡行を記念して建てられた凱旋門は今修復中でクレーンや足場が掛かっている。まん中の高い入り口は皇帝専用で、兵士や庶民は両脇の低い入り口からジェラッシュの街に入ったそうである。
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中に入ると、先ず競馬場の馬場がある。ここでは現在でも折々、映画ベン・ハーで見た様な当時さながらの馬に引かせる戦車レースが催される様で、案内の看板も見える。
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トラックの砂はきめ細かなもので、スタートゲートはまん中がやはりちょっと高いアーチとなっており、これは皇帝専用馬の枠であると言う。
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少し歩くと、卵形で回りを100本のイオニア式列柱に囲まれた、ちょうど、バチカン広場の様な石の敷き詰められた、まん中に鉄製のフリーズを載せた円柱の石柱が立つフォロ(公共広場)に着く。ここかしこに咲く黄色の草花(のはらがらし?)がこの遺跡に春の装いを添えている。
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左手のちょっと高台に見えるのはゼウス神殿で、はるか遠くの街の北に見えるのはアルテミス神殿である。両者は同じ高さで当時の市民を見下ろしていたのだろう。
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ゼウス神殿の隣に南劇場(ローマン・シアター)がある。ここもほぼ完全な姿で残っており、今でも折々演劇やコンサートが催されていると言う。3千人の観客がゆうに楽しめる広さで、観光客用に数人の軍楽隊がカラフルなアラブ衣装で笛や太鼓の演奏で和ませてくれる。
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このシアターの音響効果のすばらしさはフロアーのまん中でコインをトスするとその落下音がどの席にいても同じく聞こえることで証明される。この写真は拡大してみてもらえばわかるのだが、同僚がぱぶさん達のために実際コインを投げて音の確認に資してくれているスナップである。
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また、座席番号もギリシャ文字が刻印されている。この写真も元画像まで拡大してみるとわかると思うが、α、β、γと座席の番号が刻まれている。
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AD2世紀頃完成したと言われる立派な何本ものコリント式飾り石柱を持つ堂々たるアルテミス神殿(ちなみに、アルテミスはゼウスの娘でジェラッシュの守護神と言う)、ここの大きな柱は呼吸をしている如くに礎石に接するところに差し込んだスプーンを動かすと言ったことも見せ場である。判りにくいが、右の写真の円柱の右のところに小さなスプーンが挟まっており、これが前後に動くのが見れるのである!
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妖精に捧げられた泉水のニンフェウムと街のメーンストリートで列柱の立ち並ぶカルド・マキムス(幹線道路)等々を散策した。
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このローマ遺跡には黄色の草花が良く似合うと春のジェラッシュを満喫しました。
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11:30にバスはジェラッシュを後にし、アンマンの郊外に戻る。狭い谷間の道を下り、イラク・アル・アミルに向かう。今日は金曜日。礼拝に出ている人や市場に集まる人も多い中、狭い道を他の車と上手にすれ違いながらの運転であるがほんとにうまいなあと感心する。ところどころでは外の川原やお花畑にシートを敷いて家族でバーベキュ−のお昼を楽しんでいる光景もみる。遺跡に着く前に、ローカルの婦人たちが機織やハンド・メードで色々な民芸品を作っているハンディクラフト・センターを訪問する。ぱぶさんもアラビア文字のカリグラフィーといったデザイン性のある小作品を他の皆さんと併せ、多少負けていただき購入する。と言ってもまったく高いものではない。バスはちょっと先の駐車スペースに止めなければならないので、降りて、ここらあたりでお弁当の時間となる。いつもの様に、それぞれのお弁当を開き、中身の交換等しながら、お昼を楽しむ。
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その後、イラク・アル・アミル遺跡に歩いて行く。この遺跡は紀元前200年くらいのヘレニズム様式の宮殿跡であり、当時この地方で権力を握っていたヘブライ人の豪族が建てたと言うことである。メス・ライオンが家の四周に彫られており、幾つかは鮮明にそのすばらしい姿の彫刻を維持している。ちなみにライオンはバビロンの時代からの彼の地の好みの題材だそうである。内部にも入れ、地元の子供たちと中を散策する。
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やがて、いよいよ今日のハイライト、ヨルダン国花であるブラック・アイリスを求めてこの遺跡の裏手と言うか近くの崖地を登る。村の子供たちも付いてくる。ブラック・アイリスは当地のヨルダン人でもなかなか自生のものを見たことのある人は少ない。それは、咲く時期が限られ、自生の場所も限られているからである。崖地を登ること30分ほどで、ここそこに野生の草花を認める。その内、誰かが“見つけた!”と叫ぶ。皆、いっせいにその場所に寄っていく。
自生なので、ちょっと背たけは低い。更に、石や他の草花と競り合って可憐に咲いている。その内、ここにもあそこにもと皆、ブラック・アイリスを見つけ、写真を撮る。数本が纏まったものもある。ブラック・アイリスとのツー・ショットも撮る!まあ、ここに来て自生を確かに見たことの証左でもある。
“良かったね、皆さん、ブラック・アイリスの自生をたくさん見ることが出来たこの様な快挙に恵まれ!”例年1本見つかれば良いと言われるくらいなので本当にラッキーでした。 -
ポピー、アカンサス、アザミ、サルビア、アネモネ他、諸々の草花もひっそりと咲いている。
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近くの崖地には草を食むヤギさんもいる。
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後ろの遥か崖地の下にイラク・アル・アミルの遺跡も見える。
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