Izamal

2006/04/27 - 2006/04/27

メリダ研修最初の木曜日の午後（毎週木曜日は文化コースの日）に、学長さんに連れて行ってもらった、メリダ近郊の街、イサマル。メリダから東に車で1時間弱行ったところにあります。
ここはフランシスコ派修道院で有名な街。例のごとくマヤの神殿を壊して、その礎石でピラミッドの基礎の上に建てられたもので、現在も修道士が住む、実際に使用されているとても重要な（地位の高い）修道院だそうです。ヨハネ・パウロ2世が中南米訪問をされた際にここに立ち寄られたそうで、入り口近くに彫像が建てられています。
マヤ時代にここにあった神殿も、マヤの世界では非常に重要なものであったそうです。何でも、万病を治す力のあった昔の王様の遺体（遺体にもその力がある）が祀られていたんだとか。で、マヤの世界中から巡礼者が集まってきてて、それを見たスペイン人が、「ほなここにキリスト教の修道院建てたら、簡単に先住民族改宗できるやんけ！」と考えて、マヤの神殿壊して修道院建てたそうです。そんなんばっかです、スペイン人。成功してるんで、賢いっちゃ賢いが。

エリア メリダ(メキシコ)

修道院。黄色いです。修道院の前がソカロなんですが、イサマルのセントロの建物はみんな黄色い。
現地の女子高生らしきグループが、学校の課外授業かなんかで来てました。

祭壇の中心に有名な（らしい）マリア像があります。このマリア像は、昔グアテマラに注文して造られたもので、もともと2体あったものが、1体火事で消失してしまって、もう1体を所有していたスペインの貴族から譲り受けたものなんだとか。スペイン貴族が所有していた時代に、その貴族がスペインに持っていって、スペイン王の手で戴冠されたのと、ヨハネ･パウロ2世により戴冠されたのとで、2度戴冠しているそうです。
この祭壇の裏側にも別に礼拝堂があるのですが、その礼拝堂はこのマリアさま専用の礼拝堂。実はマリア像の下には簡単な仕掛けがあって、祭壇から引っ込んでぐるっと回って別の礼拝堂の祭壇にきちんと収まるようになってます。私が見たときはこのように表の祭壇にはまってはったんで、裏の礼拝堂からは後姿と仕掛けの溝が見えました…ちょっとどないやねん、これ、って感じです、正直(苦笑)

Kinich Kakmoのピラミッド。
イサマルには、あまり整備されていませんが、ピラミッドが7つ程度あるそうです。
修道院の場所にあった神殿のピラミッドが一番高かったそうですが、現在では、このピラミッドが一応一番大きくて比較的整備されています。
階段まだぼろぼろですが、規制されてないのでてっぺんまで上ることができますよん♪

ピラミッドのてっぺんから修道院を望む。
周囲は密林です。ぽこぽこと緑の小山が見えるんですが、それらはすべて、調査・整備されていないピラミッドだそうです。
このピラミッドの近くのレストラン（多分「Kinich」というレストランかと）で昼食を食べたのですが、小屋でトルティージャを実際に作って焼いていて、見学可能、注文すると焼きたてが食べられます。おいしい！
ユカタン料理のSopa de Limaを食べましたが、これまためさめさおいしかったです♪
Poc Chucという薄い豚肉のステーキもおいしかったですよん。