「渡良瀬橋」

2006/05/06 - 2006/05/07

　森高千里が足利市を舞台に歌った名曲「渡良瀬橋」。近年アイドルの松浦亜弥がカバーし話題になったが、実際の足利市も小京都の雰囲気を漂わせる歴史ある古都で、歌のイメージを裏切らない魅力溢れる街である。高校時代、名曲「渡良瀬橋」が好きで行ってみたいと思っていましたが２年ほど前初めて訪問して足利に魅了され、今回東北旅行の帰り道に再訪、一泊してのんびり過ごしました。今回は「渡良瀬橋」の歌詞に出てくる場所を巡ってみました。

エリア 足利(栃木)

♪渡良瀬橋で見る夕日をあなたはとても好きだったわ〜

　渡良瀬橋はＪＲ足利駅の西に位置し、渡良瀬川をまたいでかかる橋である。渡良瀬川が眺められ、高い山も無い事もあって非常に眺めがいい。今回は曇りで夕日は見えなかったが、空が広い為非常に美しい。

♪きれいなとこで育ったねここに住みたいと言った〜

　橋だけ見れば鉄骨造りの無骨な橋だが森高千里の歌詞によって名曲の舞台となった。音楽の力はスゴイ。

♪電車に揺られ　この街まであなたは会いに来てくれたわ
　　私は今もあの頃を忘れられず　生きてます〜

渡良瀬橋そばの踏切。このあたりには飲み屋・バー・風俗店が点在する。すこし寂れた感じがまたいい。

♪今でも　八雲神社へお参りするとあなたのこと　祈るわ
願い事　一つ叶うならあの頃に戻りたい

地図で見ると八雲神社というのは足利市内に点在しているらしい。ここは織姫神社と渡良瀬橋のそばにある八雲神社。歌詞の流れ的にここなのかな？

♪床屋の角に　ポツンとある公衆電話覚えてますか
きのう思わずかけたくなってなんども受話器とったの

八雲神社を桐生方面に歩くと床屋が有り公衆電話が。おそらくここが舞台だろうと思う。何の変哲も無い公衆電話だが私のような暇人がたまに訪れて床屋の店主も迷惑かもしれない。

♪この間　渡良瀬川の河原に降りてずっと流れ見てたわ
北風がとても冷たくて風邪をひいちゃいました〜

柵を乗り越えて渡良瀬橋のふもとに下りてみる。コンクリートで護岸されていて河原という感じは無い。やはり音楽の影響力なのか、「渡良瀬橋」を聞いてここへ来る人はかなり多いらしい。橋のたもとには落書きがいっぱいあった。

　名曲によって街のイメージもアップし観光客も増える。長崎や横浜など数々の名曲の舞台になっている都市はやはり情緒溢れる都市が多い。足利ももちろん情緒溢れる都市だが、この鉄骨の橋が曲のタイトルになるというのいもスゴイ。聞くところによるとこの曲を作詞した森高千里は足利市の名誉市民になったそうだ。せっかくの名曲なのだから、防災上問題が無ければ橋のたもとに公園でも造れば観光名所にでもなるのではないかと思う。

カップルの書き込みや森高・松浦ファンによる書き込みがたくさんあった。ただ渡良瀬橋の曲のファンならば落書きはやめて欲しい。

ぶらぶら街を歩く。ここは市の中心部にある鑁阿寺(ばんなじ)。足利市ゆかりの寺社。周りには土塁が張り巡らされ堂々たる風格のある寺だ。古い街並みの中に溶け込んでいる。

足利学校。鑁阿寺に隣接している日本最古の学校。北関東の奥のここに最古の学校があったという事からも足利の文化・歴史の深さがわかる。

♪あなたが好きだと言った　この町並みが今日も暮れてゆきます広い空と遠くの山々　二人で歩いた街夕日がきれいな街

ほんとにこの街、私は大好きです。この情緒ある街並みをこれからも守っていって欲しい。また、住めるなら是非住んでみたいです。

※2009年12月追記
渡良瀬橋の近くに歌碑が出来ていました。
歌詞が書かれたプレートが取り付けられており、
近くのスイッチを押すと「渡良瀬橋」の曲が流れます。

目立たない歌碑ですが、また一つ足利に名所が出来ました。

この旅行記へのコメント （1）

• 高級和牛の会のかいさん 2006/10/09 02:52:03

  はじめまして

  スプートニク1975さんはじめまして。
  足利在住のかいと申します。
  「渡良瀬橋」の歌詞を訪ねるという視点に惹かれました。
  とても詳しい旅行記で、地元民としても楽しめました。
  ぜひお住まいになってください。