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当地ヨルダンにいる日本人グループで、ある一日、ヒジャーズ鉄道のSLを借りきり、アンマンの南70Kmくらいのところにある土漠の無人廃駅・ダバアまでのSLの旅を楽しんだ記録である。

ヒジャーズ鉄道の旅

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2006/01/27 - 2006/01/27

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ぱぶ

ぱぶさん

当地ヨルダンにいる日本人グループで、ある一日、ヒジャーズ鉄道のSLを借りきり、アンマンの南70Kmくらいのところにある土漠の無人廃駅・ダバアまでのSLの旅を楽しんだ記録である。

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  • 1月27日(金)曇り<br /><br />朝8時にアンマン駅に集合。駅と言っても(それぞれの方角行きのバス・センター駅やセルビス他)色々な駅があるので、タクシーの運転手には「マハッタ アル キタール」と言うように言われていた。幸い乗ったタクシーの運転手さんは地理に明るく(!?)、一発O.K.と解かってくれ目的地に進む。途中で携帯が入り、他の人の運転手は解からないらしい。運転手さんが携帯代われと言い、相手の運転手に現地語で行き先を教える。この様にしながら、皆さん三々五々に駅に集まって来た。今日はアラビアのロレンス調の懐古体験でのSL汽車を借りきりの旅なのだ。

    1月27日(金)曇り

    朝8時にアンマン駅に集合。駅と言っても(それぞれの方角行きのバス・センター駅やセルビス他)色々な駅があるので、タクシーの運転手には「マハッタ アル キタール」と言うように言われていた。幸い乗ったタクシーの運転手さんは地理に明るく(!?)、一発O.K.と解かってくれ目的地に進む。途中で携帯が入り、他の人の運転手は解からないらしい。運転手さんが携帯代われと言い、相手の運転手に現地語で行き先を教える。この様にしながら、皆さん三々五々に駅に集まって来た。今日はアラビアのロレンス調の懐古体験でのSL汽車を借りきりの旅なのだ。

  • ヒジャーズ鉄道のアンマン駅はかなり古びた駅である。構内でしばらく汽車の入れ替え(手押しで丸テーブルに乗せた機関車をまわす)や準備のボイラー焚きの煙モウモウを見る。また、機関車の運転席にも乗せてくれるので、子供たちと内部の釜焚きの状態を見学する。

    ヒジャーズ鉄道のアンマン駅はかなり古びた駅である。構内でしばらく汽車の入れ替え(手押しで丸テーブルに乗せた機関車をまわす)や準備のボイラー焚きの煙モウモウを見る。また、機関車の運転席にも乗せてくれるので、子供たちと内部の釜焚きの状態を見学する。

  • まだ当分出発の気配は無い!それで、駅に有る、鉄道ミュージアムを覗く。ここには、19世紀後半〜20世紀はじめ頃の鉄道で使われていた電信機器や保線夫たちの使っていた諸々の装備品(カンテラや工具、油差し、弁当箱の様なもの等)、や駅名表、切符やプレート、懐中時計と言ったものの他に当時のお客のモデルも有る。その前でスナップも撮れる。機関車のモデルも、プラモデルの走る崖や街や砂漠のある大型模型も有る。特別サービスかカラーのパンフも貰い、一同乗車に備える。9時出発となる。客車は3両。両側ベンチ風座席のもの2両と個室車(6人掛け)が4室あるものである。ぱぶさん達5人はこの個室車に入る。どの車両もぼろぼろである!<br /><br />ちなみに写真は当時の駅名表である。

    まだ当分出発の気配は無い!それで、駅に有る、鉄道ミュージアムを覗く。ここには、19世紀後半〜20世紀はじめ頃の鉄道で使われていた電信機器や保線夫たちの使っていた諸々の装備品(カンテラや工具、油差し、弁当箱の様なもの等)、や駅名表、切符やプレート、懐中時計と言ったものの他に当時のお客のモデルも有る。その前でスナップも撮れる。機関車のモデルも、プラモデルの走る崖や街や砂漠のある大型模型も有る。特別サービスかカラーのパンフも貰い、一同乗車に備える。9時出発となる。客車は3両。両側ベンチ風座席のもの2両と個室車(6人掛け)が4室あるものである。ぱぶさん達5人はこの個室車に入る。どの車両もぼろぼろである!

    ちなみに写真は当時の駅名表である。

  • 出発はしたがとてものろい!降りて走った方が速いくらいである。あえぎながら、ジャバル(丘)の上に昇る。道々で子供たちが手を振ったり、併走する。

    出発はしたがとてものろい!降りて走った方が速いくらいである。あえぎながら、ジャバル(丘)の上に昇る。道々で子供たちが手を振ったり、併走する。

  • 実際汽車の走っているところは丘の斜面の様なところで、軌道も狭い狭軌である。脱線したら数十メートル転げ落ちることは間違い無い!全く”こわいよう!”である。

    実際汽車の走っているところは丘の斜面の様なところで、軌道も狭い狭軌である。脱線したら数十メートル転げ落ちることは間違い無い!全く”こわいよう!”である。

  • この写真から判る様に、トロッコ軌道の様な狭い軌道でしかも斜面の崖地を縫っているのである!

    この写真から判る様に、トロッコ軌道の様な狭い軌道でしかも斜面の崖地を縫っているのである!

  • このスナップは両側ベンチ風座席の車両の中の様子で皆でわいわい・ガヤガヤの風景でもある。

    このスナップは両側ベンチ風座席の車両の中の様子で皆でわいわい・ガヤガヤの風景でもある。

  • 10時にローマ水道橋の様なところに至る。降りてスナップ等撮る。また、サービスに汽車はバックし、ゆっくり橋を渡ってくれる!少し雨模様となる。汽車の旅は続く。色々車両を移動して他の人を訪問し、それぞれに先日の連休の時の旅の話やお菓子の交換、おやつを食べたりする。トンネルに入るとこれは大変、客室にモウモウと黒い煙が入ってくる!それもそのはず、個室のドアーも半分以上はガラスも腰板(あて板)も無い。通路も良く見ると隙間が開いており、下の枕木が見える!

    10時にローマ水道橋の様なところに至る。降りてスナップ等撮る。また、サービスに汽車はバックし、ゆっくり橋を渡ってくれる!少し雨模様となる。汽車の旅は続く。色々車両を移動して他の人を訪問し、それぞれに先日の連休の時の旅の話やお菓子の交換、おやつを食べたりする。トンネルに入るとこれは大変、客室にモウモウと黒い煙が入ってくる!それもそのはず、個室のドアーも半分以上はガラスも腰板(あて板)も無い。通路も良く見ると隙間が開いており、下の枕木が見える!

  • やがて、11時半、ここまでに何度か“止まっては行き”をしていたが今度は長い。皆さん降りて外に出る。良く見ると、機関士が汽車の外でメッカ方向を向いてひざまずきお祈りをしている!(お祈りタイムなのである。)また出発し、やがて高原地に差し掛かる。ここは牧草地や野菜畑で、羊さんたちも見える。ここらで、皆さん手持ちの弁当を食べる。ぱぶさんは同僚の奥さんが準備してくれたお結び、おかずの美味しい弁当を頂く。本来ならこのあたりで目的地についていなければならないがまだ途中である。

    やがて、11時半、ここまでに何度か“止まっては行き”をしていたが今度は長い。皆さん降りて外に出る。良く見ると、機関士が汽車の外でメッカ方向を向いてひざまずきお祈りをしている!(お祈りタイムなのである。)また出発し、やがて高原地に差し掛かる。ここは牧草地や野菜畑で、羊さんたちも見える。ここらで、皆さん手持ちの弁当を食べる。ぱぶさんは同僚の奥さんが準備してくれたお結び、おかずの美味しい弁当を頂く。本来ならこのあたりで目的地についていなければならないがまだ途中である。

  • 引き続きしばらく順調にと言っても、相変わらずゴトゴトと遅いことには変わりありません。やがて、見渡す限りの広い土漠(砂漠の砂でなく、赤茶けた土の砂漠?)に入ります。このスナップは土漠を疾走するSLとでも名付けましょうか?

    引き続きしばらく順調にと言っても、相変わらずゴトゴトと遅いことには変わりありません。やがて、見渡す限りの広い土漠(砂漠の砂でなく、赤茶けた土の砂漠?)に入ります。このスナップは土漠を疾走するSLとでも名付けましょうか?

  • 出発から5時間経ち、2時となりやっと目的地(多分アンマンから直線距離では南に70kmくらい)に着く。お陰で、天候は快晴となる!この写真の汽車の後ろに見えるのがダバア駅である。もちろん廃墟の無人駅である。

    出発から5時間経ち、2時となりやっと目的地(多分アンマンから直線距離では南に70kmくらい)に着く。お陰で、天候は快晴となる!この写真の汽車の後ろに見えるのがダバア駅である。もちろん廃墟の無人駅である。

  • この地は土漠の真っ只中。“地平線から太陽が昇り地平線に沈む”と言ったところである。汽車から降り、1000mくらい離れたところに見えるダバア城(これも昔隊商宿、その後鉄道警備の城、今は廃城)まで歩いてゆく。城の扉は鍵が掛かっており中には入れず外を一周する。<br /><br />う〜ん、見渡す限り土漠だ!

    この地は土漠の真っ只中。“地平線から太陽が昇り地平線に沈む”と言ったところである。汽車から降り、1000mくらい離れたところに見えるダバア城(これも昔隊商宿、その後鉄道警備の城、今は廃城)まで歩いてゆく。城の扉は鍵が掛かっており中には入れず外を一周する。

    う〜ん、見渡す限り土漠だ!

  • この大土漠平原を散策し、線路近くでは皆さん貝の化石(ホタテか牡蠣:写真参照)を沢山拾う。ぱぶさんも3つ拾う。<br /><br />汽車もサービスでダバア駅の近くを撮影用に行ったりきたりしてくれる。<br /><br />帰りの出発の前にSLをバックに皆で記念スナップを撮る。SLのイメージよろしく皆、少し横を向き手をシュシュポッポの形にする!(このスナップは表紙の一コマに掲載)<br /><br />帰りも同じ様にあちこちで止まりながら、お祈りのストップもしながら18時半にアンマン駅に帰り着いた。”あー疲れた、スロー・ライフも疲れるね!”の1日であった。<br />

    この大土漠平原を散策し、線路近くでは皆さん貝の化石(ホタテか牡蠣:写真参照)を沢山拾う。ぱぶさんも3つ拾う。

    汽車もサービスでダバア駅の近くを撮影用に行ったりきたりしてくれる。

    帰りの出発の前にSLをバックに皆で記念スナップを撮る。SLのイメージよろしく皆、少し横を向き手をシュシュポッポの形にする!(このスナップは表紙の一コマに掲載)

    帰りも同じ様にあちこちで止まりながら、お祈りのストップもしながら18時半にアンマン駅に帰り着いた。”あー疲れた、スロー・ライフも疲れるね!”の1日であった。

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