2006/04/29 - 2006/04/29
1571位(同エリア2139件中)
まみさん
約1ヶ月前についにデジカメを手にし、それまでやりたいと思っていた花の接写は近所のお宅や道端でたくさんチャレンジしてきましたが、そろそろ花の名所と呼ぶにふさわしいところで撮りたくなりました。
そこで、アクセスのしやすさから目をつけたのが、川越の喜多院です。
江戸城の別所が移設され、徳川家光の誕生の間やその乳母で大奥の制度を整えた春日局の間があるというくらいのことは知っていた喜多院が、実はソメイヨシノの名所らしい、と知ったのはごく最近のことです。
すでに桜の時期は終わっている時でした。
しかし、サクラの知名度のせいか、意外に知られていないのは、ツツジだそうです。
ツツジならそろそろ見ごろだろう───と張り切って出かけたゴールデンウィーク初日の今日。
天気予報は午後から雨でしたが、ツツジなら、雨に濡れた姿も悪くない、と思いきや、雨には降らませんでしたが、ツツジは……まだでした、シクシク。
二分咲き、いや、一分咲きというところでしょうか。
新緑は美しかったのですが、これはツツジに違いない!と思える灌木も、しっかり緑でした(泣)。
PR
-
喜多院境内にあった絵地図です。
同じのがみやげ品店にあれば買ったのですが、みやげ品で売られていたのはもうちょっとリアルなスケッチ風のモノクロ俯瞰図だったので、こちらの写真を撮りました。
ただし、現代の境内や参道の配置を反映させつつも、建物などは、少し昔のもののようです。
拡大表示すると詳細までよく見えると思います。A4サイズの印刷に耐えうる画像サイズで撮っていますから。
歩いた経路は、右上の北参道から境内に入り、多宝塔、本殿である潮音殿(慈恵堂)、苦抜地蔵、小山の上にある天海祠堂(慈眼堂)と大師墓所(歴代住職墓所)、男坂を登って仙波東照宮の拝殿、その後引き返して、弁財天(厳島神社)、本殿のうしろの松平大和守家廟所。
それから本殿をお参りした後、向かって右にある客殿・書院・庫裡・本堂・五百羅漢を拝観しました。この絵地図に、弊殿・家光誕生の間・春日局化粧の間とあるところです。
これらの建物と本殿である潮音殿は渡り廊下でつながっていたのですが、絵地図には描かれていませんね。 -
喜多院に到着しました。北参道から入ります。
奉納塔と「川越大師 喜多院」の看板です。
ここまで、東武東上線の川越駅から30分くらい歩きました。
ふうーっ、疲れた。しかし、いよいよツツジだ!
……と思ったのですが。 -
喜多院の多宝塔。
ツツジだけじゃなく、少しは喜多院らしいものを撮らなくちゃねっ!
多宝塔は、参道を入ってすぐ右手にありました。
これは正面ではなく、左脇にあたります。
少し暗かったので、露出を少しだけマイナスにしたら、屋根の下もちゃんと写りました。 -
正面から撮った多宝塔です。
横から見たのと、あんまり大差なく見えます(笑)。 -
手水場と本殿。
竜の形をしているのが気に入りました。
でも今日の私は参観しに来たわけではないので、ツツジの名所という奥庭へ急ぎます。
……って、どっち行けばいいのかしら。 -
おっ、ツツジ。
しかしこのあたりから、もしかしたらツツジの写真を撮りに来るには時期早々ではないかと心配になってきました。
だって、ここの階段の灌木はみなツツジの筈なのに、半分くらいしか咲いてない……。
この階段を登ったところに、慈眼大師天海をまつる慈眼堂と歴代喜多院住職墓所があります。
このすぐ右手に苦抜地蔵がありましたが、あいにく写真は撮っていません。 -
喜多院歴代住職墓所の前に、ピンクのステキなツツジを見つけた!
でも、咲き切ってないです。
墓所の中には、慈眼大師天海の墓もありました。 -
喜多院歴代住職墓所の前のピンクのツツジ。
いままでツツジは赤と白は撮れたけれど、ピンクを撮る機会がなかったので、これはこれで嬉しいです。 -
喜多院歴代住職墓所の前のピンクのツツジ。
つぼみと一緒に。 -
ツツジは奥庭にあるらしいです。
というわけで、本殿にも寄らず、奥へと進みました。
でも、途上に仙波東照宮なるものがあったので、寄ってみました。
仙波東照宮の門です。
東照宮の名を抱くだけあって、徳川家の紋がでかでかと。
「控えおろ〜っ。この紋所が、目に入らぬか」
でかすぎて、否が応でも目に入ります。 -
仙波東照宮の拝殿を見上げて。
全体像よりも、こういう写真もいいでしょ。
本殿は近寄れなくて残念でした。日光の東照宮ほどではないにしても、この軒の部分がなかなか豪華だったので。
ここが仙波東照宮と呼ばれるのは、家康公の遺骨が日光東照宮に移される前に4日間だけこの喜多院に収められ、ここで天海上人により法要が行われたからだそうです。 -
堀があって、朱塗りの橋があって、祠のようなものがある、ちょっと絵になる一画を撮りました。
池と回りの草がちょっと明るすぎるのですが、アングル変えたり、露出補正してみしも、調整できませんでした。
このころには、喜多院にツツジを撮りに来るのは早すぎたと結論づけないわけにはいきませんでした(泣)。
なにしろ、仙波東照宮より奥は行き止まりで戻ってきたら、行きは見過ごした緑の茂みが、よく見ると一部だけちっちゃくツツジのつぼみが顔を出しているのを見つけたので。
これが全部満開だったら、たしかに見ごたえあったでしょうに、シクシクシク。 -
気を取り直して、喜多院散策と目的を変えましょう。
さきほどの祠を近くまで見に行きました。
おやおや、厳島神社だそうです。
しかし、こうやって切り取ってファインダーに収めると、雰囲気ががらりと変わります。
堀に囲まれたあんなささやかな空間にあるとは思えませんもの。 -
鐘楼門まで戻ってきました。
喜多院に行くまえにネットで予習しましたが、重要文化財の中にこの鐘楼門があったのを思い出したので、写真を撮りました。
全体像の写真などは公式サイトにもあるのでなく、なるべく2階の彫刻をメインに撮りました。
白いのでハトかと思いましたが、鷹でした@
奥の彫刻は竜だそうです。 -
本殿に行く前に、本殿の裏にちょっと気になる建物を見つけたので行ってみました。
川越城主の松平大和守家廟所です。
ん?
なんか、ここ、見覚えあります。
そりゃ、もちろん、喜多院は小学生か中学生の頃に親に連れられて来たことがあるので、覚えがあってもおかしくはないのですが。 -
松平大和守廟所の中に入ります。
わかりました、見覚えがある、なつかしい気持ちになったわけが!
昔、ここで、テレビの時代劇のロケをやっていたのを、見学したことがあるのです。
だから印象に強く残っていたのですね。
ただし、子供心にワクワク期待して見守っていたわりには、撮影はなかなか進まないし、ほんのちょっとのシーンだけだったし(たしか、侍が数人、わらわらとやってきて、1ヵ所に集まって注目し、「これは……」と言うだけ)、見学している人がたくさんで長いこと見ていられなかったせいもあり、ロケって退屈なんだなあ、と拍子抜けした覚えがあります。 -
松平大和守廟所の石塔の接写です。
いい具合に苔が生えています。 -
本殿に戻り、お参りすることにしました。
本殿は、慈恵堂というそうです。別名、潮音殿。
慈恵大師(元三大師・良源)と慈眼大師(天海)を祀った堂だそうです。
本堂全体には撮影意欲は刺激されなかったので(屋根以外のほとんどが、この写真でもわかるカラフルな垂れ幕で覆われていたせい)、こういう写真にしてみました。 -
本堂を説明した立て看板。
私がずらずらとメモったことをここにコメントするよりは、よっぽどいいかと思って。
画像を拡大表示すればちゃんと読めると思います。
それにしても、私ってつくづく、海外、特にヨーロッパかぶれしているのだなぁと実感しました。
なぜかというと、日本のこういう寺社の歴史は、全然、頭に入らないんですよ。
逆にヨーロッパの建物の方が、歴史あるいは同時代の様子や主要事件の想像がつきやすいのです。はぁ〜。 -
本殿から。
新緑は美しいけれど、ツツジが足らない〜(泣)。 -
新車の交通安全祈願の最中です。
そういえば私の父も、私が小さい頃に買い換えた新車の安全祈願を、ここでしたことがあったような……。
喜多院に来たのは、そのときかしら。
それとも安全祈願をしたのは、お隣の成田山川越別院の方かしら。ちょっとうろ覚え。 -
本殿から見下ろしたところです。
さっきの線香立て(?)と、竜の形の手水場と、多宝塔。
ここはゴールデンウィークの人ごみとはまだ無縁のようです。
この時期、風入れを兼ねての「喜多院宝物特別展」が開催中で、どこかでその宣伝のポスターも見たんですけどね。
まだゴールデンウィークも始まったばかりだからかしら。それとも今日の天気予報が、午後は雨となっていたからかしら。
でも、混雑に無縁な方が落ち着けます。 -
入場料を払って、客殿を見学します。
その客殿から見た中庭です。
一番の理由は五百羅漢の拝観がしたかったためですが、拝観料は、客院・書院・庫裡・本堂と一緒です。
ふだんなら大人400円ですが、今回は宝物特別展開催中なので、1,000円でした。
でも、宝物は、見ごたえありました。
客殿には、徳川家光の誕生の間がありましたが、そこにはずらっと鎧兜が並んでいて、赤ちゃんが生まれた間というには、ものものしい雰囲気になってていました。
とはいえ、間近で見る鎧兜はかっこよかったです。
当時武家に男の子が生まれたら、強い侍になるように、と祈願して、鐙をつけた子馬の模型が作られるそうですが、その模型もありました。いまでは残っているのは少ない、稀少品だそうです。
喜多院が所蔵する駕篭もありました。時代劇に貴人の乗り物として出て来るアレです。随分、小さくて、正座したら頭が突っかえそうな気もしましたが、造りは豪華でした。
川越祭りの山車の模型もありました。
家具なども金塗蒔絵が豪華でした。金塗蒔絵についての説明はこちらにありました。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/data/shikki/makie.htm
春日局の飾り棚付書箱のようなものがとりわけ豪華でしたが、食器も見事でした。
雛壇の一番下に飾られていたのでミニチュアは見慣れていたのですが、「等身大」のものは初めて目にしました。
宝物は撮影禁止なので、ご紹介できないのが残念です。 -
書院、別名、春日局の化粧の間から見た中庭です。
-
春日局の化粧の間から見た中庭です。
右手の奥には、お手洗いがあります。もちろん、ふつうに現代ものの、きれいな洋式トイレでした@ -
こちらも、春日局の化粧の間から見た中庭です。
枯れ山水、かな。 -
さきほどと同じアングルの中庭ですが、こういうのもいかが。
いやぁ、このアングルを得るのにちょっぴり苦労しました。
この鉄製の灯りを、こんな風にちょっと斜めに捉えないと、ただの真っ暗になってしまうのです。
なのにこのアングルだと、私の背丈では軒下と重なってしまい、灯りの形がわからなくなってしまうのです。
背伸びをして、さらにカメラを上に構えて、やっとこのアングルを得ることができました。
ファインダーを覗いて撮らなくてはならないフィルムカメラでは、とてもできない芸当ですね。 -
使者の間から見た中庭です。
奥に見える建物は、さきほどまでいた客殿です。
ここでは背伸びしなくても、こんな風に撮れた〜@
下半分には、チャッポーン!があります(名前、度忘れ(泣))。 -
本堂へ向かう渡り廊下です。
本堂はとても豪華でした。
でっかいダルマが祀られていました。
お堂の中の聖人像の奉られている両脇に、赤いダルマと白いダルマ、それから2人の聖人の間に巨大なダルマ、3つは確認しました。
巨大なダルマは、成人の背丈くらいありました。
それから、天井からぶら下がっている、黄金のシャンデリアもどき(名前がわからない……)がとりわけ豪華でした。
ろうそくの代わりに鈴がたくさんぶら下がっていました。 -
本堂と客殿などのある建物をつなぐ渡り廊下です。
本堂から戻るところです。
左上に鐘があるのは、おわかりでしょうか。
このあと、五百羅漢を拝観します。
その2に続く。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- il_boscoさん 2006/05/03 06:52:47
- 喜多院はこんな風になっているんですね
- おはようございます、まみさん
ツツジは綺麗に咲いているじゃないですか!
ピークの様子を知らないのでそう感じるのかもしれませんが…
ツツジのような花は綺麗に咲かそうとしなければ毎年のように
綺麗には咲かない樹木です(桜のように毎年美しい姿をみせ
る樹木のほうが圧倒的に少ない)。毎年、花いっぱいに咲かす
のには簡単だけど根気が必要なコツ(道具を用いない手作業)
があるんですが…。やらなければ2〜3年ごとしか沢山の花を
つけません。あと花芽分化ごに刈り込みを行ったりすれば、沢
山の花をつけないです。
昨年、川越に遊びに行きましたが、菓子屋横丁を中心に廻った
ため喜多院はサッと通り過ぎました。こんな風になっているん
ですねぇ〜。
- まみさん からの返信 2006/05/04 00:09:37
- RE: 喜多院はこんな風になっているんですね
- il_boscoさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
実は私もツツジがピークのときの喜多院を知らないんです。
ただ、「あーっ、これツツジなのに、花、咲いてない!」と思った衝撃の木々の写真は撮ってないんです。
全然咲いてなかったわけではなかったし、写真のコメントに書いたとおり、ぜひ撮りたいと思っていたきれいな色のピンクのツツジの写真が撮れたので、時間がたつにつれ、だんだん満足感が湧いてきてます。
っっーか、代わりにこのGWは牡丹三昧だったからですけど。もちろん、牡丹だけでなく、見回すとたくさんの花に恵まれました。さすが、春ですねぇ。
それにしても、桜のように毎年きれいに花をつける方が珍しいとは初めて知りました。
どうやらツツジはその点でむずかしい花のようですね。
そういえば……我が家にあるツツジは一度も咲いているのを見たことがない(笑)。
手入れがなってないからなんですねぇ。ひぇーっ。
-
- 萌愛さん 2006/05/01 23:19:30
- 私もまだ…でした
- まみさん、こんばんは。
山陰の収穫ですが、お花は関東の方が早いかも?
ぼたんも満開には遠かったです。←旅行記はまだですが…
- まみさん からの返信 2006/05/02 21:40:23
- RE: 私もまだ…でした
- 萌愛さん、こんにちは。
山陰へは1泊2日で行かれたのですね。
せっかくお出かけになったのにぼたんはまだとは残念でした。
ゲゲゲの鬼太郎ワールドも楽しみ! あとで遊びに行きます。
牡丹は関東ではかなり咲いていました。まだアップの準備できてませんけど、いままでの近所散歩と違ってさすがに花の名所!
もう設定とかいちいち考えてる気持ちの余裕もなく、あれも、これも!とどんどん撮りました。失敗作はあとで削除すればいいやってね。
といっても、ピンぼけでも捨てられなかったりしますねぇ。同じ咲き具合の花を同じアングルで複数枚撮ってきたわけではないので@
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
30