猫探し【シルクロード?（パキスタン・ペシャワール）編】

1997/08 - 1997/09

　かつてアフガニスタンはバックパッカーのオアシスのような所で，中国や旧ソ連を自由に旅行できなかった時代には，インド→パキスタン→アフガニスタン→イラン→イラク→トルコと経由してヨーロッパを目指したそうですが，今は，中国や旧ソ連邦が解放された分，南西アジアの国々の治安が悪化してしまいました．いつになったら安心して世界中を旅行できる日が来るのでしょうか・・・・そんな思いが強く感じられたペシャワールでした．

エリア ペシャワル(パキスタン)

　カラコルムハイウェーのベシャムから，ヒンズークシ山脈に入って，ペシャワールに抜ける途中に，多くの仏教遺跡が残るスワート渓谷があります．以下はネット情報です．

【スワートを代表するガンダーラ遺跡。紀元前２世紀頃にアショカ王によって建てられた直径１７ｍの基壇を持つ大ストゥーパがあり、以後１０世紀頃までに数回にわたる拡張工事や、またスワート川の氾濫や地震による破損の修復がされました。】

シャンカルダール大塔

ネット情報によれば，スワートは，ガンダーラ地方の北側にあり，古代はウディヤーナと呼ばれ，仏教の盛んな所で，玄奘や法顕も訪れているそうです．シャンカルダール大塔は，高さ30mほどの大きなストゥーパで，伝説では釈迦の入滅後700から800年後にウッタラセナ王により建てられたと言われているそうです．

　スワート川に沿って広がる水田

　スワートの中心地ミンゴーラのバザール

　川では子供達がナマズを捕っていました．

マラカンド峠

　ペシャワールからスワートへ向かう際に越える峠で，玄奘三蔵他多くの仏教僧も越えた峠だそうです．

タフティ・バイ遺跡

　ガンダーラ地方にやってきました．ペシャワールから車で約１時間のタフティ・バイ遺跡は，岩山に立てられた紀元後１〜７世紀のガンダーラ山岳仏教寺院遺跡だそうです．

　遺跡の上からガンダーラの平原を撮ってみました．

　ペシャワールの街です．スゴク活気がありました．

イスラミア大学

パキスタンのお札にも印刷されている，有名大学らしいです．

　マハバット・カーンモスク

　旧市街にあるモスク．ネット情報によれば，1630年ムガール皇帝シャー・ジャハーンの時代にペシャワールの領主であったマハバット･カーンによりり建てられたそうです．

ペシャワールからハイバル峠を越えてアフガニスタンに抜ける手前にあるハイバルゲートです．ここから先はトライバルエリアになるので，外国人は専用のバスでないと行けませんでした．

　峠の途中にはあちこちに歩哨所がありました．ペプシの広告が何となく場違い．

　ハイバル峠．先に見えるのはアフガニスタンの街ですが，もちろん自由には行けません．

　パキスタン側から見ると，アフガニスタンとの国境は，ハイバル峠の頂上ではなくて，アフガニスタン側に峠を越えた場所にあります．これは英国が旧領インドの統治を考えて，わざわざこんな所に国境線を引いた結果だそうです．

　実質的なハイバル峠の頂上にあるのが，ランディコッタルの街です．

　ペシャワールからイスラマバードに向かいます．途中でインダス川を渡りますが，ここまで来ると，インダスの流れも，カラコルムハイウェーに沿った山岳地帯を怒濤のごとく流れ落ちていたときとは違って，ずっと穏やかになります．

　シルカップ遺跡

　タキシラはガンダーラの要衝の一つで，あちこちに一連の仏教遺跡がありますが，どこも崩壊状態がひどく，何があったのかを想像するのは困難でした．一目で偽物と分かるような「骨董品」を売りに来る現地のお土産屋さんも沢山いました．以下ネット情報．

　【紀元前2世紀，バクトリアのギリシャ人により建設された都市遺跡．台座に見られる彫刻はインド，イラン，ギリシャの３つの文化の融合を示す象徴とされている．】

　ジョーリアン遺跡

　これもタキシラにある遺跡の一つです．以下ネット情報．

【紀元２世紀クシャナ朝時代に建立された仏教遺跡．メインストウバーの周囲に小さな奉納ストウバーが建ち並び，層状の台座に仏陀や菩薩，象，獅子などの化粧漆喰の彫刻が施されている】

　ホテルで見かけた猫ちゃんです．表紙にも使いました．８−９月にかけての，この旅行は，途中で体調も崩したし，長かったな〜．おわり．