1989/08 - 1989/08
16位(同エリア23件中)
ソフィさん
アメリカは、自動車時代に先立つころ、と言えば20世紀前半、トラム(市街電車)王国だったようだ。
ある文献によれば、ロスアンゼルスのトラムや郊外電車を含む電車網は、5,000キロを超えたとある。
しかし大阪の市電は、最盛期の延長で東京に次ぎ日本第二位で118キロとあるから、一桁違った誤報ではないかと考える。
現在世界で一番長い路線を持つニューヨーク地下鉄でも、500キロは超えていない。
1930年台、このロスアンゼルスの電車網は、自動車ブームに巻き込まれ、自動車メーカー、石油、タイヤ資本などによって買収され、無理やり撤廃された。
この一連の電車会社買収の流れは、1940年台に入って公正取引委員会で違法とされたが、決定が下された時すでに遅く、電車は消滅していたと聞く。
だが1970年台に入り、都市公共交通機関として電車の便利さや都市環境への効果など、町の活性化への貢献度が見直され、各都市に復活する。
1970年台開業のカナダの、エドモントン、カルガリが最初だが、1980年台に入り、アメリカでもサンディエゴをトップに、各都市にトラム(街路鉄道)が復活した。
サンディエゴやバッファローでは、利用者の利便を考えて、都心区間商業地区の路線は停留場の間隔を狭くし、かつ無料である。
この市電復活の流れは、イギリス、フランスを始め世界各地に及び、パリでもすでに二本の路線が完成し、間もなく三つ目の線が運行されようとしている。
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