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2/10。<br />いよいよオリンピック開会式当日。<br />この日の為に今日、ここにいるようなものだ。<br />アテネオリンピック終了後間もなく、次の冬のオリンピックに行こうと決めたのも、ショー好きの私が開会式を生で観たいがため。<br /><br />が、しかし。<br />朝目が覚めるとこの感じは・・・熱が出てるじゃないですか!<br />さすがに体温計までは持ってきてなかったのだが、このダルさは先週末に熱を出した時の感じそのものだ。<br />いや、あれよりもっとしんどい状態かも。<br />むしろ体温計がなくてよかった。今の状態を数字で突きつけられたらドッと落ち込んでしまう・・・!<br /><br />昨夜2時頃だろうか、寒気がして目が覚めた私は洋服ダンスから自分のジャケットを引っぱりだして布団の上に乗せ、それでも足りなくてカイロの封も切った。<br />咳もまたひどくなってきたようだ。全身から絞り出すようにゴホゴホとやらかす。<br />「夜中に突然すごい寒気と吐き気がして、あわててトイレに駆け込んだら鼻からも吹き出る勢いの激しい嘔吐。翌日は39度も熱が出た」と、リアルな自分の体験を語ってくれた会社のチームリーダー・Sさんの言葉がありありと浮かんできた。<br />まさか私もこんな異国の地で同じ運命に?<br />Sさんがこの状態に陥ったのはたった一週間前の話なのだ。きっちりうつされてたとしたら今、同じ状態になってもおかしくはない。<br />なかなか寝つけないでいたが、気が付くと朝になっていた。<br /><br />しまった・・・。昨日の外出は浮かれすぎたなあ。<br />風邪も治りきってないというのにマスクもせずに埃と乾燥した空気を吸い込み、朝から昼まで歩き回り。<br />前回ウィーンに来た時も時差ボケの影響で翌日寝込んだぐらいだったから、こっちもまだ完全には治ってないはず。<br />そう言えば昨夜の夕食もなんだかいつもより食欲わかなかったし・・・。<br />悶々。<br /><br />などと反省しても遅い。<br />どうしてくれよう。まさか行かないなんてことは考えられないけれど、これじゃおちおち楽しめない。<br />こんな時、せめてホテルがトリノ市内だったら開場ギリギリまでホテルで休養できるのに、ミラノのしかもこんな郊外じゃ移動にも時間がかかるからゆっくり休養もできやしない!<br />J○B〜。頼むよ、ホント!<br />と、思ったところで出国直前に医者に処方してもらった薬を持ってきていたことに今さらながら気が付いた。<br />普段、薬は飲まないのだが、こういう緊急事態の時はそんなことは言ってられない。<br />もう「非常事態宣言」である。<br />万一の保険に、とお守り代わりのつもりで「一応」持ってきた薬、まさか使うことになるとは・・・。<br /><br />ものすごく少量の朝食を終え、薬を服用。<br />どの薬が何に効くのか一覧も同封してあったのでそれを読み読み、水で流し込んでいく。<br />「緑内障の治療中の方は医師にご相談ください」<br />などと何やら物騒な注意書きも書いてあってコワイ。<br />実は緑内障も人間ドックで眼圧が引っかかったので、つい最近大きな病院で精密検査を受けたばかりだ。何ともなかったからよかったものの、引っかかってたらこんな薬は服用できなかったかも。<br />ああ、健康だけが取り柄だと思っていた私も歳のせいか、緑内障だの(何ともなかったが)風邪だのとちょこちょこガタがきてること。<br /><br />午前最後のバス送迎10:30に合わせて少しでも眠っておくことにする。(それを逃すと16時ぐらいまで送迎はない)<br />安静に安静に・・・くそー、J○B!!・・・じゃなくて、安静に。<br /><br />一方、せっかくの海外旅行なのに体調の悪い私に付き合わされて出発時間を遅らされる羽目になったIちゃんは、そのまま出発までホテル周辺の散歩に出かけた。<br />うう、ごめんよー。でもこの状態ではとても合わすことはできないから合わせてもらうしかないんだよー。<br /><br />10:30。薬が効いているのかいないのか、相変わらずダルい体にムチ打つようにして出発。<br />送迎バスの中ではぐったりと休養。が、カドルナにはじきに到着した。(弱っている身にはきっとそう感じるのだろう)<br />地下鉄に乗り、ミラノから国鉄に乗り換え。<br />体は弱っているが幸い行程は順調だ。<br />ミラノからトリノまではうとうとと眠る。<br />「治安が悪いから列車の中では居眠りをしないように」と、ガイドブックにはあったが、薬の副作用もあるのか眠気が抑えられない。<br />列車は2時間後、無事にトリノに到着。<br />降り立ったのは私達のような観光客ばかりらしく、皆大きな荷物を担いだりスーツケースを引っぱったりしながら黙々と出口に向かう。<br />出口近くには陽気なオバチャンが大きなブラジルの旗を広げながら、仲間らしき団体に近寄っていった。ブラジルからの応援団だろうか。<br />スタッフと思しき人達も、ウェアにリュックまでお揃いにして駅構内や周辺をウロウロしている。<br /><br />出口近くには「ask me」と、書かれたブースがあってボランティアがいろんな人の質問に答えていた。<br />実は開会式にまともに参加していたら間に合わない今日の終電。臨時便が出ないものかと儚い望みをかけて問い合わせたのだが出ない、とのこと。<br />「いつも通り最終は10:50。(開会式終了予定は0:00)だから翌朝の5時台までないわ」<br />と、いうのが答えだ。<br />「このオリンピックはlot of problem(問題だらけ)ね!」<br />ボランティアにさえ、そういわしめるトリノオリンピックって・・・。<br />(つづく)

トリノ(ミラノ)の休日 [三日目・前編]

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2006/02/08 - 2006/02/15

288位(同エリア337件中)

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3

よね

よねさん

2/10。
いよいよオリンピック開会式当日。
この日の為に今日、ここにいるようなものだ。
アテネオリンピック終了後間もなく、次の冬のオリンピックに行こうと決めたのも、ショー好きの私が開会式を生で観たいがため。

が、しかし。
朝目が覚めるとこの感じは・・・熱が出てるじゃないですか!
さすがに体温計までは持ってきてなかったのだが、このダルさは先週末に熱を出した時の感じそのものだ。
いや、あれよりもっとしんどい状態かも。
むしろ体温計がなくてよかった。今の状態を数字で突きつけられたらドッと落ち込んでしまう・・・!

昨夜2時頃だろうか、寒気がして目が覚めた私は洋服ダンスから自分のジャケットを引っぱりだして布団の上に乗せ、それでも足りなくてカイロの封も切った。
咳もまたひどくなってきたようだ。全身から絞り出すようにゴホゴホとやらかす。
「夜中に突然すごい寒気と吐き気がして、あわててトイレに駆け込んだら鼻からも吹き出る勢いの激しい嘔吐。翌日は39度も熱が出た」と、リアルな自分の体験を語ってくれた会社のチームリーダー・Sさんの言葉がありありと浮かんできた。
まさか私もこんな異国の地で同じ運命に?
Sさんがこの状態に陥ったのはたった一週間前の話なのだ。きっちりうつされてたとしたら今、同じ状態になってもおかしくはない。
なかなか寝つけないでいたが、気が付くと朝になっていた。

しまった・・・。昨日の外出は浮かれすぎたなあ。
風邪も治りきってないというのにマスクもせずに埃と乾燥した空気を吸い込み、朝から昼まで歩き回り。
前回ウィーンに来た時も時差ボケの影響で翌日寝込んだぐらいだったから、こっちもまだ完全には治ってないはず。
そう言えば昨夜の夕食もなんだかいつもより食欲わかなかったし・・・。
悶々。

などと反省しても遅い。
どうしてくれよう。まさか行かないなんてことは考えられないけれど、これじゃおちおち楽しめない。
こんな時、せめてホテルがトリノ市内だったら開場ギリギリまでホテルで休養できるのに、ミラノのしかもこんな郊外じゃ移動にも時間がかかるからゆっくり休養もできやしない!
J○B〜。頼むよ、ホント!
と、思ったところで出国直前に医者に処方してもらった薬を持ってきていたことに今さらながら気が付いた。
普段、薬は飲まないのだが、こういう緊急事態の時はそんなことは言ってられない。
もう「非常事態宣言」である。
万一の保険に、とお守り代わりのつもりで「一応」持ってきた薬、まさか使うことになるとは・・・。

ものすごく少量の朝食を終え、薬を服用。
どの薬が何に効くのか一覧も同封してあったのでそれを読み読み、水で流し込んでいく。
「緑内障の治療中の方は医師にご相談ください」
などと何やら物騒な注意書きも書いてあってコワイ。
実は緑内障も人間ドックで眼圧が引っかかったので、つい最近大きな病院で精密検査を受けたばかりだ。何ともなかったからよかったものの、引っかかってたらこんな薬は服用できなかったかも。
ああ、健康だけが取り柄だと思っていた私も歳のせいか、緑内障だの(何ともなかったが)風邪だのとちょこちょこガタがきてること。

午前最後のバス送迎10:30に合わせて少しでも眠っておくことにする。(それを逃すと16時ぐらいまで送迎はない)
安静に安静に・・・くそー、J○B!!・・・じゃなくて、安静に。

一方、せっかくの海外旅行なのに体調の悪い私に付き合わされて出発時間を遅らされる羽目になったIちゃんは、そのまま出発までホテル周辺の散歩に出かけた。
うう、ごめんよー。でもこの状態ではとても合わすことはできないから合わせてもらうしかないんだよー。

10:30。薬が効いているのかいないのか、相変わらずダルい体にムチ打つようにして出発。
送迎バスの中ではぐったりと休養。が、カドルナにはじきに到着した。(弱っている身にはきっとそう感じるのだろう)
地下鉄に乗り、ミラノから国鉄に乗り換え。
体は弱っているが幸い行程は順調だ。
ミラノからトリノまではうとうとと眠る。
「治安が悪いから列車の中では居眠りをしないように」と、ガイドブックにはあったが、薬の副作用もあるのか眠気が抑えられない。
列車は2時間後、無事にトリノに到着。
降り立ったのは私達のような観光客ばかりらしく、皆大きな荷物を担いだりスーツケースを引っぱったりしながら黙々と出口に向かう。
出口近くには陽気なオバチャンが大きなブラジルの旗を広げながら、仲間らしき団体に近寄っていった。ブラジルからの応援団だろうか。
スタッフと思しき人達も、ウェアにリュックまでお揃いにして駅構内や周辺をウロウロしている。

出口近くには「ask me」と、書かれたブースがあってボランティアがいろんな人の質問に答えていた。
実は開会式にまともに参加していたら間に合わない今日の終電。臨時便が出ないものかと儚い望みをかけて問い合わせたのだが出ない、とのこと。
「いつも通り最終は10:50。(開会式終了予定は0:00)だから翌朝の5時台までないわ」
と、いうのが答えだ。
「このオリンピックはlot of problem(問題だらけ)ね!」
ボランティアにさえ、そういわしめるトリノオリンピックって・・・。
(つづく)

  • トリノの終点駅でぞろぞろと出口に向かう観光客。

    トリノの終点駅でぞろぞろと出口に向かう観光客。

  • ミラノから乗ってきた列車。落書きされてます。

    ミラノから乗ってきた列車。落書きされてます。

  • トリノ駅出口付近にたむろするオリンピックのスタッフと思しき人達。

    トリノ駅出口付近にたむろするオリンピックのスタッフと思しき人達。

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