2004/06 - 2004/08
40430位(同エリア42178件中)
Ritzさん
Venice→Florence→Pisa→Rome→Naples→Milan
オーストリアからイタリアへ。
ザルツブルグ→インスブルック(Innsbruck)という国境の町で一日過ごす。
以前、冬季オリンピックが行われたこともある山に囲まれた美しい町。
そこから夜行列車に乗り、翌朝ヴェニス(Venice)に到着。
ついに来た。
憧れの町ヴェニス。
電車を降りて駅を出ると目の前に広がる運河とゴンドラ。
ええっ、イキナリ!?
駅の階段に座って夢見がちにボウ然と景色を眺める。
イタリアだ。水の都ヴェニスだ。テレビで見た景色だ。
...おっと危ない、まだ泊まるところを決めていなかった。
駅のインフォメーションに群がる人々。
大行列の最後尾に加わり、ホステルとホテルのリストをもらう。
ヴェニスのYHAは離れ島にあるのでゴンドラに乗らないと動きがとれなくて不便。
とりあえず近場にあるホステルに電話をしてみるものの、満室。
いやな予感。贅沢は言っていられない。
YHAに電話しようとしていたら、おっちゃんが寄ってきた。
「そこは不便だからやめときな。俺が別のところに聞いてみてやるから」
...あなたは何モノですか?
おっちゃんが電話した先は駅近くにある大学の寮。
夏の休暇中だけ旅行者の宿泊施設として営業しているという。よくある話。
「残りあと2部屋だって言ってるよ、どうする?」
...お願いします!
おっちゃんはあたしの名前で予約を入れ、持っていた地図に印を付けてくれた。
「めちゃめちゃ近いやん〜おっちゃんほんまにありがとう♪」
おっちゃんはロベルトというらしい。
彼の仕事は、空いているホテルやホステルに客をまわすこと。
よくいる強引な客引きとは違い、良心的なイメージ。
「今日は一日中仕事だけど、夜には空くから食事でもしない?」
一瞬また「怪しい」という気持ちがよぎるも
悪い人には見えないので了解して別れる。
部屋は3時にしか空かないというので荷物を背負ったまま町を散策。
なんてロマンチックな街。ステキな路地。映画みたい。住みたい!
ホステルである大学の寮もとても清潔で素敵なつくり。
部屋には机もクローゼットもある。
まるでヴェニスに自分の部屋を持ったような気分。
部屋に荷物を置き、本格的に町を見に出かける。
運河沿いのオープンカフェ。
ピッツァを食べながら絵葉書を書く。
そんなベタなことをしている自分に酔いしれる。
郵便配達のボートが脇を流れる運河を通りすぎていく。
夜、リアルト橋(Rialto Bridge)でロベルトおじさんと待ち合わせ。
観光の中心地なのでさすがにすごい混雑。
「俺がヴェニスで一番好きな場所に連れて行くよ」
さすがイタリアの男、格好つけることに躊躇はない。
くねくねと曲がる狭い路地裏を慣れた足取りで歩くロベルトおじさん。
着いたのは教会の横にあるカフェ。もうここがどこだかさっぱり。
ロベルトおじさんはとても真面目で知的なロマンチスト。
使う言葉や言い回しが美しい。
教会の歴史の話、中にある文献、知識が豊富で無知なあたしはついていけない。
おじさんの身の上話もしてくれた。
山あり谷ありの人生。
でも
「Life is Beautiful」
今日も彼はあの夢の町ヴェニスで新しい出会いを楽しんでいる。
ロベルトおじさん、また会えるかな。
-
Venice
他に類のない観光名所。
地元の人にとっては生活の場所。
有名なプラザや教会ももちろん素晴らしいけれど
生活感のある路地裏がどうしても好き。 -
Piazzale Michelangelo,Florence
ヴェニスから電車で4時間、フローレンス(Florence)に到着。
そびえ立つ”ドゥオーモ”
レンガ作りで統一感のある建物
フィレンツェの街はお洒落です。
ホステルは街の中心から南へ、川を渡った先の下町のような場所。
生活感のある場所を見るのが好きなあたしは
観光名所そっちのけで下町を歩き回る。
ヨーロッパの下町を歩くたびに住みたくなる。 -
Florence
川の北側がいわゆる「観光名所」が集まる町の中心。
南がホステルのある下町情緒がすてきなエリア。 -
Pisa
フィレンツェから日帰りでピサ(Pisa)へ。
どうぞ、典型的なツーリストと呼んでくださって結構。
ピサの町自体は工場地帯。
ピサの塔を見たらあとは何もないって、その通り。
傾いた塔だけでこれだけ人を呼ぶとは、逆にすごい。
お約束である”塔を支えるわたし”のポーズで写真を撮る観光客が絶えない。
塔の内部に入ることはできるが、安全のため一度に入る人数が制限されている。
今も少しずつ傾き続けてるんでしょう?
イタリアらしい大雑把な設計。素敵。
フィレンツェに戻り、翌日電車でローマ(Rome)へ。
YHAで同じ部屋に泊まったメキシコ人のLiz。
カンクーンというメキシコの有名リゾートに住んでいる彼女。
イタリア人の観光客と知り合う機会が多く、彼氏もイタリア人なのではるばる彼に会いに来たと言う。
しかし彼にはイタリアに来ていることは秘密。
夜には別の男と会う約束をしていた。
どういうこと?
将来ローマに住むのが彼女の夢。
どうもそのための候補を品定めしている最中らしい。
彼女お薦めのピザ屋はトレビの泉のすぐそば。
行ってビックリ、店員は全員かなりのイケメン。
明らかに姉さんはピザより彼らがお目当て。
全力で男探しに奮闘するLizは正直で、見ていて可愛い。
夜はマウシッリオというイタリア男性とデートの約束。
あたし:「念のため言っとくけど、気をつけなよ」
Liz:「?一緒に行かないの?」
デートじゃないの?2人で会うのはやっぱり不安なの?
Liz:「ごちそうしてもらおうよ♪」
...仕方ないな!
付いて行ったものの、マウリッシオは英語が全然分からない。
イタリア語で楽しそうに話す彼らの横で明らかにあたしはお邪魔。
Liz姉さんの通訳をはさみながらの盛り上がらない食事。
チャオ、とあっさり別れて姉さんとホステルに帰る。
「今夜はここにもうお金払っちゃったし」
泊まるところがあるのに、お持ち帰りされたくなかったらしい。
ここを出たら彼の家に無料で泊まるわ!と宣言。
さすが、それでこそ姉さんです。 -
View From The Hotel,Naples
ナポリ(Naples)に行くと言ったらLizが
「私も行きたい!一人じゃ怖いから一緒に行く!」
というので突然決まったふたり旅。
ナポリは治安が良くないので絶対一人では行けないけど、ナポリのワイルドな男も気になるらしい。
可愛いな〜姉さん♪
ローマでさっそく電車に乗り遅れて次発を待つ。
やっぱり誰かと一緒に行動するって大変だ。
ナポリに着いてもLizは
「ホステルを探して歩きまわるのがしんどい」
と最寄のホテルに即決。ダブルベッドでふたり仲良く寝る。
夫婦経営の可愛らしいホテルであたしもLizも満足。
こんな小さなホテルでもセキュリティーのおっちゃんが入り口に駐在、門限まで決められていた。
ホテルに着くまでの短い道のりに見たもの。
酔っ払い ホームレス 意味のない雄叫びをあげる若者
どう見ても小学校低学年の子供達。
住宅地の狭い通りで原付バイクに3ケツして走り回る。
そしてすれ違う車に暴言を吐く。
Liz姉さん:「ローマに帰りたい」
あたし個人的には結構気に入った。
決して清潔な町とは言えない。
Liz姉さんの言葉を借りると「汚なすぎる」
だけど街並には味がある。
古くて汚れてて、アンティークのおもちゃ箱みたいな...
雑っぽいところが魅力的。
今まで見てきたイタリアの町は清潔で歴史があって素晴らしい。
ナポリには純粋に「かっこよさ」を感じた。
ナポリの港から出ているフェリーでシチリア島にも行きたかったけど
今回は時間が足りない。
夜になって姉さんと町を歩いていると、車がいちいち停まっては声をかけてくる。
週末の夜、ナンパの車が起こす渋滞。
ナポリに来て初めて姉さんの顔が輝いた瞬間です。
...しかし門限があったので夜歩きもほどほどに撤収。
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