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スペイン、アルジェシラスの港町を午前7時に出発。<br />2時間ほどでジブラルタル海峡を渡り、あっけないほど簡単にアフリカ上陸。<br /><br />最初から何のプランもない旅だけど...<br />まさかアフリカ大陸に上陸することになるなんて。<br /><br />スペインで見た地図では、アフリカ大陸がすぐそこだった。<br />持っていたロンリープラネットにモロッコが載っていた。<br /><br />単純な理由でたどり着いた地。<br /><br />ヨーロッパではあまり目にしない人種や雰囲気に最初はビビった。<br />でも離れるときは後ろ髪を引かれる思い。<br /><br />間違いなくもう一度行きたい場所のひとつ。<br /><br />Tangier→Chefchaouen→Merzouga→Fes

Morocco: 月と砂漠とラクダとあたし

4いいね!

2004/06 - 2004/08

3232位(同エリア4443件中)

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12

Ritz

Ritzさん

スペイン、アルジェシラスの港町を午前7時に出発。
2時間ほどでジブラルタル海峡を渡り、あっけないほど簡単にアフリカ上陸。

最初から何のプランもない旅だけど...
まさかアフリカ大陸に上陸することになるなんて。

スペインで見た地図では、アフリカ大陸がすぐそこだった。
持っていたロンリープラネットにモロッコが載っていた。

単純な理由でたどり着いた地。

ヨーロッパではあまり目にしない人種や雰囲気に最初はビビった。
でも離れるときは後ろ髪を引かれる思い。

間違いなくもう一度行きたい場所のひとつ。

Tangier→Chefchaouen→Merzouga→Fes

  • Sunset in Chefchaouen<br /><br />スペインからのフェリーが着いた港町はタンジェ(Tangier)<br />バスでシャウエン(Chefchaouen)へ。<br /><br />ヨーロッパから渡ってくる人々が最初に来る町、タンジェ。<br /><br />フェリーを降りるとすぐに<br />「政府のオフィシャルガイドだ」<br />「私たちは外国人観光客を守るためにいる」<br />ギラギラした目の男たちがわんさか寄って来る。<br /><br />駅に行くんだ、と告げると<br />「電車は遅れている。後で連れてってやるから」<br />と、別のどこかへ連れて行こうとする。<br /><br />ヨーロッパしか旅をしたことのないあたしにとって<br />モロッコ人の強引さは衝撃的だった。<br />親切なのか それともビジネスなのか<br />真実なのか それともデタラメなのか<br />さっぱり分からない。<br />怪しい感じはするけれど、何を疑えばいいのかも分からない。<br />相手はプロ、こちらは素人。<br />初試合に負けても仕方ない。それは勉強。<br /><br />バスの乗り場でおとなしくバスを待つ。<br />人々の好奇の目。<br />暑い。<br /><br />やっと来たバスはオンボロ。<br /><br /><br />シャウエンはタンジェとは違い、静かで小さな町。<br />バスを降りて町の空気を吸う。ホッとした。<br /><br />ホテルに荷物を置いてバザールを歩く。<br />知り合ったのはモロッコ人Mobarek。観光客用の店を出している。<br />彼の店に座り、お茶を飲みながら話をする。<br />彼は上手に英語を話す。フランス語はもっと上手い。<br />でもあたしは彼のことを知らないし、彼はあたしのことを知らない。<br /><br />あたしの警戒心を察した彼はどこかに電話をかけだした。<br /><br />彼が生まれ育ったのはシャウエンからずっと南の砂漠の町。<br />その彼の実家にしばらく滞在していた日本人女性がいるという。<br />現在はどこか違う町に住んでいる彼女。今でも家族の一員のようにつき合っているらしい。<br /><br />Mobarekから電話を渡され、彼女と少し会話をした。<br />お互いに何を話していいのか分からない。<br />でも彼女の日本語を聞いて、なんとなく安心した。<br /><br />彼には店を共同で経営している相棒がいる。<br />その相棒は「関根勤」にそっくりで、日本人の奥さんと小さな子供が居ると言う。<br />写真を見て笑った。ぽっちゃりした関根勤。<br /><br /><br />Mobarekと友達になってシャウエンの町で過ごした時間は<br />「旅行で訪れている」というより<br />「暮らしている」に近い感覚だった<br /><br />朝の強い日差しがシャウエンのまっ白い壁に反射すると<br />目も開けられないほど眩しい。<br /><br />牛や羊のフンがそこらじゅうに転がる狭い路地。<br />すれ違う人と笑顔で挨拶する。<br />丘の上から見る夕日。<br />シャウエンの町に夜が訪れるしるし。<br /><br />居心地の良い町だった。

    Sunset in Chefchaouen

    スペインからのフェリーが着いた港町はタンジェ(Tangier)
    バスでシャウエン(Chefchaouen)へ。

    ヨーロッパから渡ってくる人々が最初に来る町、タンジェ。

    フェリーを降りるとすぐに
    「政府のオフィシャルガイドだ」
    「私たちは外国人観光客を守るためにいる」
    ギラギラした目の男たちがわんさか寄って来る。

    駅に行くんだ、と告げると
    「電車は遅れている。後で連れてってやるから」
    と、別のどこかへ連れて行こうとする。

    ヨーロッパしか旅をしたことのないあたしにとって
    モロッコ人の強引さは衝撃的だった。
    親切なのか それともビジネスなのか
    真実なのか それともデタラメなのか
    さっぱり分からない。
    怪しい感じはするけれど、何を疑えばいいのかも分からない。
    相手はプロ、こちらは素人。
    初試合に負けても仕方ない。それは勉強。

    バスの乗り場でおとなしくバスを待つ。
    人々の好奇の目。
    暑い。

    やっと来たバスはオンボロ。


    シャウエンはタンジェとは違い、静かで小さな町。
    バスを降りて町の空気を吸う。ホッとした。

    ホテルに荷物を置いてバザールを歩く。
    知り合ったのはモロッコ人Mobarek。観光客用の店を出している。
    彼の店に座り、お茶を飲みながら話をする。
    彼は上手に英語を話す。フランス語はもっと上手い。
    でもあたしは彼のことを知らないし、彼はあたしのことを知らない。

    あたしの警戒心を察した彼はどこかに電話をかけだした。

    彼が生まれ育ったのはシャウエンからずっと南の砂漠の町。
    その彼の実家にしばらく滞在していた日本人女性がいるという。
    現在はどこか違う町に住んでいる彼女。今でも家族の一員のようにつき合っているらしい。

    Mobarekから電話を渡され、彼女と少し会話をした。
    お互いに何を話していいのか分からない。
    でも彼女の日本語を聞いて、なんとなく安心した。

    彼には店を共同で経営している相棒がいる。
    その相棒は「関根勤」にそっくりで、日本人の奥さんと小さな子供が居ると言う。
    写真を見て笑った。ぽっちゃりした関根勤。


    Mobarekと友達になってシャウエンの町で過ごした時間は
    「旅行で訪れている」というより
    「暮らしている」に近い感覚だった

    朝の強い日差しがシャウエンのまっ白い壁に反射すると
    目も開けられないほど眩しい。

    牛や羊のフンがそこらじゅうに転がる狭い路地。
    すれ違う人と笑顔で挨拶する。
    丘の上から見る夕日。
    シャウエンの町に夜が訪れるしるし。

    居心地の良い町だった。

  • Fresh Mint Tea<br /><br />モロッコは暑かった。<br />そして熱いミントティーが美味しかった。<br /><br />Mobarekの友達、Mohammedはバザールのすぐ近くのレストランで働いている。<br />TamTam(太鼓)を叩かせたら天下一の男前。<br /><br />レストランでは毎晩、彼と仲間がTamTamのライブをやっている。<br />彼のレストランはまた特別居心地がいい。<br />真ん中に広いスペースがあり、その周りを囲むように個室がある。<br />個室は布で仕切られていて、店内は全体的に薄暗い。<br />モロッコデザインのクッションや壁掛けが愛らしい。<br />オープンスペースで演奏される情熱的なTam-Tamを見ながら<br />くつろいだ個室で食べる料理。<br />至福の一時。<br /><br />モロッコの食べ物は美味しい。<br /><br />Mobarekに教えてもらった地元の人しか行かない小さな食堂。<br />初めてクスクスを食べる。<br /><br />食堂のおじさんは英語が分からないし、あたしはアラビックが分からない。<br />ほとんど意思の疎通はできていなかったけど<br />「俺の料理は最高だろ」<br />と誇らしげだった。たしかに最高だった。<br /><br />マーケットで売られている果物。<br />多くはそれまで見たことのないものだった。<br /><br />Mobarekがモロッコの鍋料理”タジン”を作ってくれたとき<br />デザートとして買った赤いフルーツ、名前さえ思い出せない。<br />充分すぎるほどに熟していてとても美味しかった。<br />なんだっけ...

    Fresh Mint Tea

    モロッコは暑かった。
    そして熱いミントティーが美味しかった。

    Mobarekの友達、Mohammedはバザールのすぐ近くのレストランで働いている。
    TamTam(太鼓)を叩かせたら天下一の男前。

    レストランでは毎晩、彼と仲間がTamTamのライブをやっている。
    彼のレストランはまた特別居心地がいい。
    真ん中に広いスペースがあり、その周りを囲むように個室がある。
    個室は布で仕切られていて、店内は全体的に薄暗い。
    モロッコデザインのクッションや壁掛けが愛らしい。
    オープンスペースで演奏される情熱的なTam-Tamを見ながら
    くつろいだ個室で食べる料理。
    至福の一時。

    モロッコの食べ物は美味しい。

    Mobarekに教えてもらった地元の人しか行かない小さな食堂。
    初めてクスクスを食べる。

    食堂のおじさんは英語が分からないし、あたしはアラビックが分からない。
    ほとんど意思の疎通はできていなかったけど
    「俺の料理は最高だろ」
    と誇らしげだった。たしかに最高だった。

    マーケットで売られている果物。
    多くはそれまで見たことのないものだった。

    Mobarekがモロッコの鍋料理”タジン”を作ってくれたとき
    デザートとして買った赤いフルーツ、名前さえ思い出せない。
    充分すぎるほどに熟していてとても美味しかった。
    なんだっけ...

  • Mosque, The Centre of Chefchaouen<br /><br />町の中心にあるモスク。<br />祈りの時間が来るとみんなザワザワと集まってくる。<br /><br />シャウエンにあるカフェは屋上にテラス席があることが多い。<br />暑い日差しを避けてそよ風に涼みながら熱いミントティーを飲む。<br />下の通りを歩く人や日陰で集まって話しているおじさん達。<br />観察していると飽きることはない。

    Mosque, The Centre of Chefchaouen

    町の中心にあるモスク。
    祈りの時間が来るとみんなザワザワと集まってくる。

    シャウエンにあるカフェは屋上にテラス席があることが多い。
    暑い日差しを避けてそよ風に涼みながら熱いミントティーを飲む。
    下の通りを歩く人や日陰で集まって話しているおじさん達。
    観察していると飽きることはない。

  • Ruined Mosque At Sunset<br /><br />町のはずれにある小川を渡り、山道を少し行くと小高い丘に出る。<br />そこに建つのは見捨てられたモスク。<br />町の喧騒が遠く、ひとりの時間を過ごすにはぴったりの場所。<br /><br />穴の中は想像以上に狭くて体が大きいと入れない。<br />小柄なMobarekとあたしは、体を折り曲げながらスルスルと入った。<br /><br />その中から見た夕日、ちょっとした絵のよう。

    Ruined Mosque At Sunset

    町のはずれにある小川を渡り、山道を少し行くと小高い丘に出る。
    そこに建つのは見捨てられたモスク。
    町の喧騒が遠く、ひとりの時間を過ごすにはぴったりの場所。

    穴の中は想像以上に狭くて体が大きいと入れない。
    小柄なMobarekとあたしは、体を折り曲げながらスルスルと入った。

    その中から見た夕日、ちょっとした絵のよう。

  • Sheeps On The Hill<br /><br />羊が一匹、羊が二匹、<br /><br />丘の上で羊飼いの少年は一番小さい子羊を追いかけまわす。<br /><br />どうやら捕まえて、あたしに触らせてくれようとしたみたい。<br /><br />子羊は俊敏な動きで彼をかわし、結局捕まえられなかった。<br /><br />申し訳なさそうに苦笑いをして去っていった少年。<br /><br />ありがとう。

    Sheeps On The Hill

    羊が一匹、羊が二匹、

    丘の上で羊飼いの少年は一番小さい子羊を追いかけまわす。

    どうやら捕まえて、あたしに触らせてくれようとしたみたい。

    子羊は俊敏な動きで彼をかわし、結局捕まえられなかった。

    申し訳なさそうに苦笑いをして去っていった少年。

    ありがとう。

  • The Sahara<br /><br />ホテルの庭はサハラ砂漠...<br /><br />シャウエンからフェズ(Fes)を経由、さらにバスを乗り継いで翌朝メルズーガ(Merzouga)到着。<br /><br />見渡す限り、黄金の砂。砂。砂。<br /><br />つい数日前までヨーロッパに居た自分が、今サハラ砂漠に立っている。<br /><br /><br />バスを降りて、乗り合いタクシーでMobarekの実家へと向かう。<br /><br />道中、遠くに見える空中に何やら黒いものが舞っている。<br />なんだあれ?<br />タクシーが進むとともにその実体が見えてくる。<br />バッタの大群。<br />うわ〜<br /><br />タクシーがその中に突っ込んだ。<br />フロントガラスに音を立てて次から次へと当たってくる。<br />一匹一匹が大きい。運転手は何食わぬ顔でワイパーを動かす。<br />巨大バッタのスコール!<br /><br />冷房のない車内、窓を全開にしていた。<br />この時だけは「お願いだから閉めて!」と頼む。<br />巨大バッタが入ってくる。怖い。怖い。<br />そんなあたしに乗客は笑うだけ。<br />モロッコに来て虫には慣れたつもりでいたけど...<br />この巨大バッタの突撃だけは...寒気がした。<br /><br />Mobarekの故郷は村とも言えないような小さな集落。<br />土で作った家が点々としている。<br />外は炎天下。<br />家の中は不思議なほどひんやりしていて涼しい。<br /><br />彼の家族はあたしをとても温かく迎えてくれた。<br />すでに用意されていたタジン料理をごちそうになり、小さな弟や妹と一緒に外で遊んだ。<br />お母さんの織る織物がとても綺麗だった。<br /><br />Mobarekのバイクに乗りホテルへ向かう。<br />すっかり忘れていたバッタ軍団。<br />しかも今度はバイクなので直接対決。<br />もう諦めるしかない。<br />目をつぶってMobarekにしがみつき、覚悟を決めた。<br /><br />あれ...?<br />あまりバッタが体に当たる感触がない。<br />顔を上げてみると、バッタはバイクを避けるように飛んでいる。<br /><br />タクシーに突撃してきたバッタ達は自殺願望があったのかも?

    The Sahara

    ホテルの庭はサハラ砂漠...

    シャウエンからフェズ(Fes)を経由、さらにバスを乗り継いで翌朝メルズーガ(Merzouga)到着。

    見渡す限り、黄金の砂。砂。砂。

    つい数日前までヨーロッパに居た自分が、今サハラ砂漠に立っている。


    バスを降りて、乗り合いタクシーでMobarekの実家へと向かう。

    道中、遠くに見える空中に何やら黒いものが舞っている。
    なんだあれ?
    タクシーが進むとともにその実体が見えてくる。
    バッタの大群。
    うわ〜

    タクシーがその中に突っ込んだ。
    フロントガラスに音を立てて次から次へと当たってくる。
    一匹一匹が大きい。運転手は何食わぬ顔でワイパーを動かす。
    巨大バッタのスコール!

    冷房のない車内、窓を全開にしていた。
    この時だけは「お願いだから閉めて!」と頼む。
    巨大バッタが入ってくる。怖い。怖い。
    そんなあたしに乗客は笑うだけ。
    モロッコに来て虫には慣れたつもりでいたけど...
    この巨大バッタの突撃だけは...寒気がした。

    Mobarekの故郷は村とも言えないような小さな集落。
    土で作った家が点々としている。
    外は炎天下。
    家の中は不思議なほどひんやりしていて涼しい。

    彼の家族はあたしをとても温かく迎えてくれた。
    すでに用意されていたタジン料理をごちそうになり、小さな弟や妹と一緒に外で遊んだ。
    お母さんの織る織物がとても綺麗だった。

    Mobarekのバイクに乗りホテルへ向かう。
    すっかり忘れていたバッタ軍団。
    しかも今度はバイクなので直接対決。
    もう諦めるしかない。
    目をつぶってMobarekにしがみつき、覚悟を決めた。

    あれ...?
    あまりバッタが体に当たる感触がない。
    顔を上げてみると、バッタはバイクを避けるように飛んでいる。

    タクシーに突撃してきたバッタ達は自殺願望があったのかも?

  • Camel Tour<br /><br />シャウエンで出会ったフランス人一家とラクダに乗って砂漠へ。<br /><br /><br />見えるのは限りなく続く砂丘、どうして方向が分かるんだろう?<br /><br />足がくるぶしまで沈みこむほどの深い砂。<br />器用に歩くラクダの背中に揺られてどこまでも...<br />遮るもののない強い日差し、熱された砂が放つ熱風。<br />肌がカッピカピに乾く。<br /><br />極度に乾燥しているので汗をかいている感覚がない。<br />ラクダを降りると、触れていた太ももやお尻の部分だけズボンの色が変わっている。<br />その汗も、一瞬で乾いてしまう。<br /><br />ラクダ使いとMobarekは、あたし達が激しく揺られないように砂の段差が少ない所を選んでラクダを引率する。<br /><br />あたしが乗ったラクダは若くて好奇心旺盛。<br />多少の段差はジャンプして飛び越えたがるやんちゃラクダだった。<br />おかげでかなりのスリルを楽しませてもらったけれど、降りてからお尻の痛さが和らぐまでは人一倍かかった。<br /><br /><br />日が落ちる前にオアシスに着く。<br />お互いに寄り添うようにし、長い足を器用に曲げて座るラクダ。<br />一日、お疲れ様。<br /><br />月明かりの下、いい夢見てね...

    Camel Tour

    シャウエンで出会ったフランス人一家とラクダに乗って砂漠へ。


    見えるのは限りなく続く砂丘、どうして方向が分かるんだろう?

    足がくるぶしまで沈みこむほどの深い砂。
    器用に歩くラクダの背中に揺られてどこまでも...
    遮るもののない強い日差し、熱された砂が放つ熱風。
    肌がカッピカピに乾く。

    極度に乾燥しているので汗をかいている感覚がない。
    ラクダを降りると、触れていた太ももやお尻の部分だけズボンの色が変わっている。
    その汗も、一瞬で乾いてしまう。

    ラクダ使いとMobarekは、あたし達が激しく揺られないように砂の段差が少ない所を選んでラクダを引率する。

    あたしが乗ったラクダは若くて好奇心旺盛。
    多少の段差はジャンプして飛び越えたがるやんちゃラクダだった。
    おかげでかなりのスリルを楽しませてもらったけれど、降りてからお尻の痛さが和らぐまでは人一倍かかった。


    日が落ちる前にオアシスに着く。
    お互いに寄り添うようにし、長い足を器用に曲げて座るラクダ。
    一日、お疲れ様。

    月明かりの下、いい夢見てね...

  • Camping at Oasis<br /><br />キャメルツアーで一日かけて到着したオアシス。<br />大きなテントがたくさん並んでいる。<br />ラクダ使いとMobarekはずっと歩いて来たから疲れているはず。<br />なのに休む間もなく、テキパキと料理を作ってくれた。<br />至れり尽くせり...<br />砂漠のど真ん中に居るとは思えないほど快適。<br /><br />月明かりがこんなに明るいとは知らなかった。<br /><br />Mobarekと砂まみれになりながら砂丘を走り回る。<br />テントで横になってくつろぎ、みんなで話をする。<br />MobarekがTam-Tamを持ち出して演奏を始める。<br />ラクダ使い達が合わせて歌いだす。<br /><br /><br />自分は今、この地球上に存在して生きてるという実感を<br />生まれて初めて、体で感じた。<br /><br />自分たちを取りまくのは、大自然。<br />電気もない。車もない。<br />何も要らない。<br /><br />奏でる音楽が砂漠の静寂の夜に響き渡る。

    Camping at Oasis

    キャメルツアーで一日かけて到着したオアシス。
    大きなテントがたくさん並んでいる。
    ラクダ使いとMobarekはずっと歩いて来たから疲れているはず。
    なのに休む間もなく、テキパキと料理を作ってくれた。
    至れり尽くせり...
    砂漠のど真ん中に居るとは思えないほど快適。

    月明かりがこんなに明るいとは知らなかった。

    Mobarekと砂まみれになりながら砂丘を走り回る。
    テントで横になってくつろぎ、みんなで話をする。
    MobarekがTam-Tamを持ち出して演奏を始める。
    ラクダ使い達が合わせて歌いだす。


    自分は今、この地球上に存在して生きてるという実感を
    生まれて初めて、体で感じた。

    自分たちを取りまくのは、大自然。
    電気もない。車もない。
    何も要らない。

    奏でる音楽が砂漠の静寂の夜に響き渡る。

  • Mr.Camel <br /><br />ツアーを先導してくれたラクダ使いのおじさん。<br /><br />彼はとにかく陽気!<br />言葉では通じ合えなかったし、短い時間だったけど<br />いつのまにか仲良し。<br /><br /><br />あたしがラクダでもおじさんについて行くよ!

    Mr.Camel

    ツアーを先導してくれたラクダ使いのおじさん。

    彼はとにかく陽気!
    言葉では通じ合えなかったし、短い時間だったけど
    いつのまにか仲良し。


    あたしがラクダでもおじさんについて行くよ!

  • God of the desert<br /><br />...なんだこやつは!?<br /><br />砂が動く微妙な気配を感じるとすごい速さで砂の中に潜りこむ。<br /><br />もっと面白いのはMobarek。<br />こやつを写真に撮るためだけにわざわざツアーのラクダを止め、<br />あたしのカメラを奪い、炎天下でひたすらシャッターを切る。<br /><br />後で見てみると、こやつの写真が山ほど撮られていた。<br /><br />彼は見慣れているはずですが?<br /><br />よほど記録に残しておいて欲しかったらしい。

    God of the desert

    ...なんだこやつは!?

    砂が動く微妙な気配を感じるとすごい速さで砂の中に潜りこむ。

    もっと面白いのはMobarek。
    こやつを写真に撮るためだけにわざわざツアーのラクダを止め、
    あたしのカメラを奪い、炎天下でひたすらシャッターを切る。

    後で見てみると、こやつの写真が山ほど撮られていた。

    彼は見慣れているはずですが?

    よほど記録に残しておいて欲しかったらしい。

  • Private Live<br /><br />あたし達の泊まるホテルのとなり村。<br />そこの村人がアフリカの伝統音楽を演奏してくれた。<br /><br />歌も踊りも完ぺきで素晴らしい。<br />...と言いたいとこですが<br />一番右の坊やが完全にズレている。<br />あたしの目は彼に釘付け。<br />どうやらまだ見習いらしい。<br /><br />みんなのリズムについていきたいのに、ついていけない。<br />みんなと同じ動きがしたいのに、全然できない。<br /><br />オドオド キョロキョロ

    Private Live

    あたし達の泊まるホテルのとなり村。
    そこの村人がアフリカの伝統音楽を演奏してくれた。

    歌も踊りも完ぺきで素晴らしい。
    ...と言いたいとこですが
    一番右の坊やが完全にズレている。
    あたしの目は彼に釘付け。
    どうやらまだ見習いらしい。

    みんなのリズムについていきたいのに、ついていけない。
    みんなと同じ動きがしたいのに、全然できない。

    オドオド キョロキョロ

  • Children in the village<br /><br /><br />まとまりがないなあ...<br /><br />みんな好きなことを好きなようにやっている<br /><br />それでいいんです。<br /><br />ここは大自然、アフリカ。<br /><br />自然のまま、本能のまま、すくすく育てばいいんです。

    Children in the village


    まとまりがないなあ...

    みんな好きなことを好きなようにやっている

    それでいいんです。

    ここは大自然、アフリカ。

    自然のまま、本能のまま、すくすく育てばいいんです。

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