2005/10/31 - 2005/11/06
29767位(同エリア42196件中)
かたまねさん
イタリア半島の背骨、アペニン山脈のアドリア海サイドの由緒ある街々を回ってきました。
宿は港町アンコーナに連泊。ここを基地!にして列車とバス利用。
成田〜ミラノ経由でアンコーナのラファエロ・サンチョ空港に夜11時過ぎに到着。
規模は小さいが、なかなか近代的なガラス張りの建物、
心配だったホテルまでの足も、タクシーで15分程度で到着。
ここでの目的は、この街で開催中の展覧会。
「スイスの個人蔵のレオナルド・ダ・ヴィンチの作品が半世紀ぶりに
再度、最新ハイテク機器で真贋チェックされる運びとなり、
ここアンコーナで期間限定で一般にも公開される」との情報を得て
興味津々出かけた次第。
他に、
レカナーティの美術館所蔵のL.ロットの「聖告」鑑賞、
ロレートの聖母マリアの家訪問、
ペーザロ経由でウルビーノ、グラダーラ、
列車でペルージアなど訪問した。
写真の地図(下)、左マルが飛行場、右マルの→がアンコーナ。
アドリア海に面したこの港から、
連日大型フェリーが対岸のクロアチアやギリシャへ出港している。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- JAL
-
アンコーナのラファエロ・サンチョ空港
アンコーナ市内までバスで20〜25分。
新しい近代的な建物。 -
アンコーナ駅前。
写真の右端のレンガ色の建物が連泊したホテル。
道路を挟んでアンコーナ駅。駅の向こう側はアドリア海。
駅前がバス・ロータリーなので、列車でもバスでも、
何処に行くにも至極便利だった。
例によってかなり目立つお馴染みの赤の看板=マクドナルド=が目に付いたが直ぐその上のチョコレート色の標識に飛びついた。
この旅の第一の目的である件の展覧会場=
'Mole Vanvitelliana'=への案内看板である。
この会場の具体的な立地が不明で少々不安であったが
この案内板に会って一安心。
会場前までバスが出ているようだし、
この道路沿いで海に面した建物らしい。 -
レオナルド展は後日に鑑賞することにして、
翌朝、バスで山上の街レカナーティへ。
レカナーティ行きのバス停が分からず(アンコーナ駅前は広いロータリーになっていてかなりの数のバス停が不規則に散在)
何人かのバス待ちの人に聞いたら口をそろえて、
「ああ、ロレートへ行きたいのね」と聞き返す。
「いいえ、レカナーティです。ロレートって??、」
後で分かったが、レカナーティはバスの終点で、
途中のロレートと言う街には 何と聖母マリアの家が保存されている大聖堂があって世界中から巡礼が絶えないそうである。
ちょっと興味が湧く。でも、まずはレカナーティへ。
アンコーナの街を出て、すぐに登り坂に。
しばらくすると、前方の山上に城壁で囲まれた街の大きなドームと高い塔が見えてきた。
あれが’巡礼地ロレート’だと周りの人が口々に教えてくれた。
十字軍の時代にイスラエルから聖母マリアの家をソックリ船で運んできたそうだ。考古学的にも立証されている。
これには数々の奇跡的逸話もあって、世界中のキリスト教徒の巡礼地。
ローマ教皇もいらしたとか。
帰途、立ち寄ってみることにしよう。 -
バスの終点、レカナーティに到着。
レカナーティ・レオパルディ広場。
(Piazza Leopardi)
イタリアを代表する詩人ジャーコモ・レオパルディの生まれ故郷。
ここは、
彼が '森林に囲まれたふるさと'と,
詩に表現したように緑美しい丘陵の街。
この広場には彼の像や12世紀に建立された30mの高さを持つ街の塔 Torre Borgoがある。
正面は市庁舎。
アンコーナからバスで登って来た終点なので、
多分この街がこの辺りでは一番の標高か?
周囲は緑一色のそれはきれいな静かな小さな町。 -
「聖告」(Annunciazione)
ロレンツォ ロット(Lorenzo Lotto)作。1527年頃。
166×114cm 油彩・板
レカナーティ(Recanati)の市立博物館&絵画美術館 Museo e Pinacoteca Civica )所蔵。
聖告=受胎告知=は西洋の教会や美術館でよく見かけるテーマながら、
このロットの描き方はとても人間的で,ずっと以前からこの絵の実物を見たいと思ってた。
500年近くも経た絵画とは思えないほどの鮮やかな色彩。大型画面から圧倒的な迫力を感じる。
この美術館は
街はずれにある18世紀の瀟洒な建築物 ヴィッラ・コローレド・メルス Villa Colloredo Mel's の中にある。
ここには、イタリアの最も優れた芸術的宝と言える ロットの傑作が
この「聖告」のほか、
「聖母子像と聖人達」の多翼祭壇画、
「キリストの変容」、
「聖ヤコブ」の、計4枚が展示されている。
-
「聖告」部分。
読書中に 突然、大天使ガブリエルが舞い降りてきて、処女マリアに懐妊を告げるのだが仰天するマリア。
かなり前、この[受胎告知]の場面で[逃げ出すマリア]を図版で初めて観た。
よく見かける受胎告知の絵ではマリアは敬虔な面持ちで物静かに神のお告げを受け入れる〜〜のだが。
若い女性としての当然の驚きや恐れなどを描いた絵である。
後日、もう一枚、似た動作のマリアの絵を、
別の画家の筆で観たが、
このロットのマリアほど感銘を受けなかった。 -
「聖告」の部分。
静かに読書していたマリアは 突然舞い降りた大天使ガブリエルの姿に
心底びっくり。
猫もおびえて〜(宗教的には黒い猫は悪魔の使いなので聖なる出現に
退散とありますが)逃げ腰。
ガブリエルは例によって百合の花を持ち、立派な羽を背負って、マリアに迫る。 -
「聖告」 部分。
おまけに、
天なる神様まで天上からお出まし。
居丈高な受胎の告知にこの絵全体がドラマティックな展開。
まるで歌舞伎の如き所作。
かなりの大型絵画。衣装の色彩の美しさ〜マリアの赤と青、続くガブリエルの青、次には天の神の赤〜と、目が覚めるよう。
観覧者は私1人だったので、ゆっくり心いくまで堪能。 -
「聖ヤコブ」
-
多翼祭壇画 「聖母子像と聖人達」
-
「キリストの変容」
-
美術館から街の中心広場へ戻る道。
丁度ハロウインの次の日でした。家のドアにまだカボチャが置いてありました。これも魔よけですよね。 -
「聖ドメニコ」
市立美術館から街の中心のレオパルディ広場にもどり、広場の中央、市役所隣りの聖ドミンコ教会へ。
ここにもロレンツォ・ロットの貴重なフレスコ画が保存されていた。 -
街の展望台からの眺め。
朝早くから、未知の場所目指して緊張し続けたせいか
遥か遠くまで見張らす場所まできて ほっとする。
丁度、お昼時、古びた木製のベンチに座って
アンコーナの駅で買ったサンドイッチをゆっくり頂く。
澄んだ空気。周囲には誰もいない。
景色は美しく、静か。至福なり。 -
帰途のバスからレナカーティをかえりみる。
レオパルディ広場の街の塔、Torre del Borgoが望める。
ここはマルケ州。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
15