2005/10/29 - 2005/11/06
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ねごやんとうずらさん
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うずらが30歳になった時にイギリスへ、40歳になった時にはフランスへ。母を連れて行くのが母娘の約束でした(勿論お互いのダンナはほっておいてね)。
そういうことで今回はねごやん抜きの、母娘ふらふらふたり旅です。ツアーだから安心・盛りだくさん、でもちょっと物足りない旅行となりました。
ところでうずらが50歳になったら、母は74歳!? そのときは国内の温泉かな〜。
-
初日は自宅→伊丹→成田→ロンドン→ニース→ホテルという、安モンツアーならではの強行軍となりました。自宅出発からホテル着まで約26時間〜。
到着日は真っ暗で何が何かわからないニースでしたが、翌朝は快晴!コートダジュール(約すと紺碧海岸…)の名にふさわしい、真っ青な海を見せてくれました。 -
ニースの朝市。
久しぶりの海外旅行でコーフンぎみ。なんとしても写真に写りたい母猫であります。 -
マティス美術館。
ニース郊外にある、すっきりとしたとても気持ちのよい美術館。日本の展覧会のように押せ押せの状態でなく、自分のペースでゆったりと楽しむことができる。
写真撮影は不可だったけど、大胆にもマティスの模写を一枚だけしちゃいました。 -
シャガール美術館。
同じくニース郊外にあり、こちらは少し人が多い。
でもこのように原画の前で写真撮影ができるのだ。信じられん〜 -
シャガール美術館内の、小ぶりで素敵な音楽ホール。
こんなところでコンサートが聴けたら、また感激もひとしお、なのでしょうね。 -
同じくシャガール美術館の、ステンドグラス。
このシャガール美術館でもマティス美術館でも、ガイドの説明をしっかり聞くことができて、とても充実していた(ツアーの恩恵ですね)。
特にシャガールの方は宗教画美術館なので、宗教に疎い私が見ても「きれいな青ね」ってなモンなのだが、宗教にまつわるその絵の説明を詳しくしてもらうと、その絵を何倍も楽しむことができる気がする。
で、そのガイドによると、この美術館はシャガールの存命中に建てられシャガールもその建設に関わったので、シャガールの思い入れを随所に見ることができる。
このステンドグラスもそのひとつで、太陽の光が差してくる場所を選んで、この壁に設置されたそうな。 -
上のステンドグラスの拡大。
シャガールはもちろん画家として有名であったけれど、数少ない優秀なステンドグラス作家でもあったとのこと。 -
続いて行ったサンポールという小さな村の、シャガールの墓碑。
シャガールはこの小さな美しい村が気に入り、ここで生涯を閉じた。そして何の変哲もない村の墓地に、村人たちと一緒に眠っている。
墓碑に刻まれているシャガールの絵と、墓碑に絡まるローズマリーの香りがなんともいえず素敵だった。 -
サンポールの街角。
どこを切り取っても絵になります。
ああ、ツアーの集合時間が憎い〜 -
ね、たまらないでしょう。
-
3日目、モナコ公国。
正面がグランカジノ、左手が有名なカフェ・ド・パリ。 -
グランカジノからモナコの街を望む。
が、モナコはとっても小さい国で、向こうの山の上に見えるのは実はフランスなのだ。日本人には考えられない感覚だよね。 -
モナコの王宮広場から、港を見下ろして。
すっごいクルーザーとかあって、金持ちがいっぱいなのが伝わってきます。 -
突然ですが、ツアーの食事はまずい!
10年前のツアーはイギリスだったのでまずかったと思っていたが、美食の国フランスでもツアー食は悲しいほどまずいのだ。
3日目にしてツアー中は美味しい食事にありつけないと悟った私たちは、エズという小さな村での自由時間に、ホテルのランチを食べに行くことにした。
予約もなしで。言葉もわからずに!さて私たちは果たして美味しいフレンチにありつけるのか!? -
当然、ありつけました。
レストランに靴を修理しに来る人はいない。レストランに行ったら、必ず料理を出してもらえます。初めての人も言葉のできない人も安心してね。
ランチは2種類。どちらもオードブル・メインデッシュ・デザートの組み合わせ。35ユーロか50ユーロ。
私たちは35ユーロを選び、やってきたのがこの魚のオードブル。美味しいよう〜 -
メインのお肉。やわらかくて美味しいよ〜。
メニューは見ているのだけどモチロン何が書いてあるのか読めていないため、「あ、メインはお肉だったのね」状態。 -
そしてデザート。
母猫は、「これはミロの作風で盛り付けてあると思う」とのご意見。皆様は賛同されますか? -
大満足で、美しいエズの村を散策。
そして村の教会に。
小さな教会は、言葉がいらないほどに美しい。何もなくても厳かな気分にさせてくれる。
こういう建物が幼少のころから生活の近くにあって出入りしていたら、自然に信仰心が生まれてくるのだろうなぁ。 -
さて、4日目。
エクス・アン・プロヴァンスのセザンヌのアトリエ。
意識して選んだわけじゃないのに、図らずも芸術を味わうのに恵まれた旅となった。
ここも写真不可でアトリエ内は撮れなかったが、大きな窓からの景色が、まるで1枚の絵のように美しかった。
たくさんの画家たちが、ここ南仏にやってきて絵を描きたかったのがわかる。描きたくなるほどに美しい風景なのだ。 -
セザンヌが気に入って描いた山。
バスの中から撮ったので、いい加減なのは許して〜 -
エクス・アン・プロヴァンスの朝市。
エクス・アン・プロヴァンスではカリソンというお菓子が有名。ガイドに薦められて、母猫が買う。15個で7ユーロ(1000円弱)はちょっと高いんじゃない?
アーモンドを砂糖で固めたものなのだが…、良薬口に苦し、ぢゃなかった、名物に旨い物なし、ですな。 -
が、うずらの買ったラヴェンダーオイルは大満足〜。
手造り化粧水に、リンスに、入浴剤にと大活躍!
それに既製品より、ピュアな香りなのだ。これで100cc10ユーロ(1400円)。ふっふっふ。
でも後で写真を見たら蜜蝋のロウソクもあるし、もっと買えばよかった〜。 -
午後は世界遺産のポン・デュ・ガールへ。
紀元前19世紀に建造され、5世紀頃まで使われていた水道橋。
ローマ人は、本当に大きくて堅牢な建物を造るのが好きだったんだね。
見上げると特にその凄さがわかる。 -
5日目、アルルへ。
そして言わずと知れた、ゴッホの「アルルの跳ね橋」。
ゴッホの時代のものはもうなくて、これは再建されたもの。 -
続いて「夜のカフェテラス」。こちらは健在。
ゴッホのゆかりのある場所にはその絵の着いたプレートが建ててあって、「ふんふん、この絵のここね」と観光客は知ったかぶりで楽しむことができる。
「ゴッホはここに住んで絵を描いていたときは、変人扱いされ、その絵も全く理解されなかった。
食事の代金として絵を渡したこともあったが、理解されず、鳥小屋の壁に使われたこともある。この地元では、ゴッホの絵は1枚も残っていない。
でも今は、そのゴッホの名声にあやかって、商売をしている。ゴッホ、かわいそうね」とは、地元のガイドさんの弁。
軽はずみにゴッホの足跡を追いかけ、写真を撮って満足している自分を振り返って、少し恥ずかしい思いがした。
今度ここに来るときは、もっともっとゴッホを理解してから来ることにしたい。 -
同じくアルルの、世界遺産・円形闘技場。
建造は1世紀末ごろ。フランスに残る最大の闘技場。
ローマ人の建造物の重要項目は
・大きいこと
・使いやすいこと
・長持ちすること
なのだそうだ。
この闘技場も、2万人が数分のうちに出入りできるように、入場のシステムが考えられている。
そして何といっても1世紀から今までもってるんだから、長持ちだよね。 -
ツアーで、唯一美味しかったのが、このアルルのレストラン。
夜のカフェテラス の裏手です。ぜひオススメ。
そしてこのデザートのプリンが、とっても美味しかったのだ〜。容器も可愛いでしょう。 -
アヴィニヨンの法王庁宮殿。
アヴィニヨンに3泊したのだけれど、こじんまりしてとてもよい街でした。夜に母猫とふたり(2匹?)で歩いていても、治安の悪さは感じません。
この法王庁宮殿の、夜のライトアップされた姿をぜひ見てください。
宗教が、人をこれでもか!と抑圧していたのがよくわかる、凄い威圧感で圧倒されます。 -
アヴィニヨンのTGV駅。
すっごい近代的で、駅の趣は全く感じられません。
今からTGVに乗ってパリへー。南仏ともこれでお別れです。 -
TGVで到着後、パリでの自由時間は約半日。
凱旋門よりエッフェル塔よりシャンゼリゼよりオルセーよ!
パリの地下鉄メトロは初体験。それも乗換えをしないといけない。切符はどう買うの。乗り換えはどっち向きに乗ったらいい?出できた出口からオルセーはどこに?やっとやっとで自力でオルセー美術館へ。
ルーブル美術館ほどではないけれど、オルセーも広い。5Fの印象派のコーナーに、的を絞って見ることにする。
そして、ゴッホの前にたどり着きました〜 -
オルセーもシャガール美術館と同じく、写真撮影がOK。
そしてこのように、たくさんの子ども達が名画を味わいにやってきている。
もちろん私はフランス語はわからないのだけれど、先生は「普通、建物の壁はまっすぐよね。でもゴッホにはこういうふうにゆがんでで見えたの。まっすぐと、ゆがんで描くのと、どう違うと思う?」といった感じで説明し、子供に感想を言わせている。
なんとも豊かな情操教育。
言葉がわかれば、私も後ろで先生の説明聞きたかったなぁ。 -
夜は、弟カンタの友人で、パリ在住の山田さんの案内で、モンマルトルへ。
モンマルトルは昔から芸術家が多く住んでいる地域で、独特の街並み。そして映画「アメリ」の舞台にもなったところ。
なぜ特にモンマルトルに来たかは、後ほど〜 -
ライトアップされたサクレ・クール寺院や街並みを見たあと、まずは腹ごしらえの夕食へ。
山田さんの知っている店がなくなっていて、とりあえず目に付いた店に入ることに。
一人22ユーロで、オードブル・メイン・デザートが選べ、コーヒーとパンが付く。
初めてのパリでの食事。
まずはオードブルで鴨のサラダ。美味し〜! -
メインにサーモンと貝柱のクリーム和え、パイ皮のせ。
とろける〜 -
デザートは、秋ならではのタルトタタン。
りんごが香ばしい〜。
ん?ひとり1種類づつ選べるなら、あと2つづつのオードブル・メイン・デザートは?
そうなんです、イマイチだったんですー残念なことに。
山田さんも「こんなはずでは…。パリはもっと美味しいんです。今度はちゃんと美味しいものを食べてもらいます」とのこと。
確かにちょっと驚く味のものもあったけど、でもツアー食に比べたら、いくらかマシでした。
22ユーロに負けるツアー食って、いったい予算いくらなんでしょう(涙)。 -
さて、モンマルトルに来た目的は、このラパンアジル!
母猫は、パリに来るなら何としても生のシャンソンを聞きたいと、慣れないネットを駆使し、探し出してきたのがこのお店。夜9時から2時ごろまで、延々と生のシャンソンを聞かせてくれるらしいのです。
行く前は観光客相手だとか、期待し過ぎないほうがいいとか、そんな話をいろいろ聞いていましたが、いい意味で、期待を裏切ってくれました!
50人も入ればいっぱいの小さな店内は、壁際にぐるっとイス席が作ってあって、その真ん中が舞台。出演者は7人ほどで、みんなで歌ったり、ギターの弾き語りあり、アコーディオンで迫力満点の女性歌手ありで、盛りだくさん。テーブルの間近まで近づいて歌ってくれて感激。
明日の予定があるので12時には店を出ましたが、生演奏を堪能し、母猫も大満足でした! -
さて7日目は、オプショナルでモン・サン・ミッシェルへ。
7時半にホテルを出発、延々とバスに乗って4時間半で、やっとやっと世界遺産モン・サン・ミッシェルが見えてきました〜(バスの中から撮った写真なのできたなくて許してね)。 -
モン・サン・ミッシェルはノルマンディの海に浮かぶ小島に建つ修道院。この海も、世界遺産なんだって。
確かに美しい! -
対岸にある街の司教の夢枕で、聖ミカエルが岩の上に修道院を建てよと命じたのが708年。それがこのモン・サン・ミッシェルの始まり。
以降、増改築を繰り返し、初期ロマネスクから後期ゴシックにかけての入り混じった、美しい建物となったそうな。
これがその修道院(たぶん…) -
モン・サン・ミッシェルの建物を支える、たくさんの柱。
ここもガイドに「これがロマネスク様式でこれが少し進んだゴシックで」と説明をしてもらい、聞かなければ気がつかないような事もわかってとてもよかった。
ガイドの説明を聞くのは根気が要りますが、やはりオススメです。 -
モン・サン・ミッシェル全貌。
やはり美しいの一言。
最近はパリで観光やショッピングをせず、それよりもモン・サン・ミッシェルにくる観光客が多いのだそうだ。
私もそうしてよかった。
モン・サン・ミッシェルは文句なく、オススメです。
ちなみに母猫はひざが悪く、駅の階段などが登れない。なのにモン・サン・ミッシェルは、かなりの坂道と階段を登ることができた。美しいものの、人を惹きつける力ってすごいね! -
パリへの帰路、虹が現れ、見送ってくれた。
母娘ふらふらふたり旅、無事に終わって感謝、です。
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この旅行記へのコメント (5)
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- リンガ・リンガさん 2006/05/14 13:04:50
- うずらさん、親孝行されていますね〜♪
- 楽しい母子旅のご様子、
拝見しました〜!
美しい風景と美味しい食事、
そんなところならどこに行っても、よい思い出ができそうですが、
南仏などは、特に女性好みな雰囲気ですね。
一緒に楽しませていただきました♪
今日はねごやんさんのお誕生日かな?
どうぞ、素敵な一日をお過ごし下さい。
☆。.:*:・\"゚★Uo・ェ・oU/Happy Birthday\Uo・ェ・oU★。.:*:・\"☆
リンガ・リンガ
-
- ちえぞうさん 2006/01/06 10:32:32
- ちえぞうで〜す♪
- ワオ〜〜!
ポストカードどうもありがとう。
スゴイスゴイ、母猫と旅行行ったんだねぇ。
いいなぁ〜〜〜。
写真もどれもキレイで、「ほぉ〜〜〜〜!」ってなりました。
ちえぞうもいつか行ってみたいです。。。
今度は何処にいくのかな〜〜?
-
- oneonekukikoさん 2006/01/04 21:22:02
- ごめんなさい。間違って送信してしまいました。
- ねごやんとうずらさん
さっきの続きです。
記憶がよみがえります。
ここが、4とらの楽しいところです。
同じような旅をした方との共有する時間。
サンポールとエズ両方行かれたんですね。
すごいな。一日で。
両方ゆっくりしたい街でしたよね。
ホント。ツアーは集合時間が恨めしいです。
でもさすが、うずらさん!!
素敵なレストランでランチですね!
おいしそう!!!
盛り付けも素敵!
エズはツアーで行ったのですが、
頂上でゆっくりしすぎて
ランチどころかお店を覘く時間もありませんでした。
それに、パリではシャンソンも・・・。
ツアーの移動時間の合理性と
個人旅行の自由。
両方併せ持った素敵なたびでしたね。
幸せなお母様に宜しく。
次も海外できめてください。
oneonekukiko
- ねごやんとうずらさん からの返信 2006/01/04 22:14:40
- 早速〜、ありがとうございます!
- oneonekukikoさま
早速のご訪問、ありがとうございます!
いえいえ、サンポールとエズは、違う日に行ったんですよ。
書き方が悪かったですね。誤解招いてすみません。
そう、サンポールとエズはとってもいい街で、1日で両方なんてもったいない。個人旅行ならそれぞれ1泊づつはしたい街ですよね。
久しぶりの団体ツアーで、「ここも行ったあそこも行った」と自慢する人がいて、うんざりしました。いくつ国に行ったか、街に行ったかではなく、その街で何を感じ、体験してきたかが大事なのに、とりあえず行った街の数をこなすツアーの弊害ですね。
でも初めての国にいきなり個人旅行で行くのは不安だし、初めはツアーで行って、そこで気に入った街に次は個人で行くというのがいいかな、と思っています。
oneonekukikoさんは、サンポール既にリピーターなんですね。うらやましい〜。
とはいえ、次は5月にねごやんとまたまたドイツの予定です。
フランスにリピートするのはいつになることやら〜(涙)
-
- oneonekukikoさん 2006/01/04 21:09:36
- 待ってましたよ〜
- ねごやんとうずらさん
やっと、UPですね。
待ってましたよ〜。ホントに瓜二つ。
昨年行ったツアーとほぼ一緒です。
時期もほぼ同じ。
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