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オアシスって本当にあるの!?<br />それが小学校の社会の時間に習った砂漠についての疑問だった。<br />その疑問を実際に目で見て解くことができるかもしれない。その機会を逃すべくもなく、スペインのアンダルシア地方を観光した後、タンジェに渡るべく船でアルへシラスから渡ることにした。<br /><br />回った町は、タンジェから入り、フェズ、砂漠に行くための拠点となったエルフード、そこからメルズーガ付近の砂漠に2泊し、ティネリール、マラケシュという旅程を組んだ。<br />あまり予定を決めて行動するということが苦手なLazyな私達は、その場その場で呼ばれた場所に行く、ということをモットーに旅行しているのだが・・・。<br /><br />タンジェは小さな町で、1泊のみしたがガイド希望者が多すぎる。<br />「絶対に絶対に絶対に絶対にお金払わないよ!」<br />という私達の前に、それでもいいからついて行って説明をさせてというガイドおじさんがいた。ただの暇つぶしなの!?<br /><br />旅ってこれが難しい。善意なのか拝金なのか。<br /><br />タンジェには愛嬌のある子供達が沢山居た。行き過ぎてケツを触ってきたりというマセた子供の軍団は本当に怖かったので全速力で逃げたが・・・。<br /><br />フェズにはバルセロナ旅行中に知り合った日本在住のモロッコ人に出会い、これからフェズに直接行くと言う彼と私達はフェズで再会することになる。もちろん連絡したのだが。<br />砂漠に行った事のないモロッコ人を恥ずかしく思う彼は、私達と一緒に砂漠に行きたいという。フェズで見つけたガイドと砂漠ガイドはモロッコ人が参加するとぼることが出来ないので少し嫌な顔もしたが、結局は彼と私達2人、そして出会った日本人の男の子1人と4人で砂漠ツアー決行を決めた。<br /><br />砂漠は2月という冬にも関わらず、暑い。でも夜は寒い。<br />ベルベル人の住居地の一部を観光客用に開放する砂漠のプチテント。そこに2日滞在した。<br />夜はベルベル人と星空の下で川の字睡眠。<br />流れ星が絶え間なくどこかで落ちている。そんな嬉しくなってしまう、幸せな夜だった。東京と同じ空の下なんて思えない・・・。<br /><br />そんなこんなでオアシスを見れずじまい。ティネリールという町は近くにオアシスがある、ということで滞在してみる。しかし山の中の町、という感じなだけだった。もちろん山の土はピンク色で、非常に美しかったがオアシス!?という感じだ。<br />きっと本物のオアシスというのは、砂漠近くの町ということなのだろう。しかしベルベル人に間違えられながらも、彼らと過ごした2日間だけの砂漠ツアー。らくだに乗り、火を炊き自炊する、トイレは見えない砂の山の後ろで、シャワーなし、でも星降る夜の下での睡眠。<br /><br />アメニモマケズ カゼニモマケズ ソンナヒトニワタシハナリタイ<br /><br />という言葉が頭から離れなかった。<br /><br />結局オアシスは想像通りではなかった!<br />でも自分の目で見て、肌で感じ、耳で感動し、そんな芸術品の中に私は行けたことで満足。<br /><br /><br />モロッコの良さは沢山見ることができた。<br />しかしそれと同時に、誰を信用して誰に猜疑心を持つべきなのか、本当にわからなくなって悲しかった。ある程度「信用」「信頼」という言葉を旅に入れ込まないと旅行は楽しくないと思う。その加減が他の国々と違うモロッコという国。私の前で笑っている人が本当はお金だけの拝金主義者だったり、などお金にシビアになれない日本人の私はすごく辛いこともあった。<br /><br />ムスリム国モロッコ。文化も人柄も宗教も、何もかも違うモロッコ。知ることから始まる好奇心。改めて旅行の良さを感じたかな・・。

オアシスって本当にあるの?

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2004/02 - 2004/02

89位(同エリア105件中)

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3

Maria

Mariaさん

オアシスって本当にあるの!?
それが小学校の社会の時間に習った砂漠についての疑問だった。
その疑問を実際に目で見て解くことができるかもしれない。その機会を逃すべくもなく、スペインのアンダルシア地方を観光した後、タンジェに渡るべく船でアルへシラスから渡ることにした。

回った町は、タンジェから入り、フェズ、砂漠に行くための拠点となったエルフード、そこからメルズーガ付近の砂漠に2泊し、ティネリール、マラケシュという旅程を組んだ。
あまり予定を決めて行動するということが苦手なLazyな私達は、その場その場で呼ばれた場所に行く、ということをモットーに旅行しているのだが・・・。

タンジェは小さな町で、1泊のみしたがガイド希望者が多すぎる。
「絶対に絶対に絶対に絶対にお金払わないよ!」
という私達の前に、それでもいいからついて行って説明をさせてというガイドおじさんがいた。ただの暇つぶしなの!?

旅ってこれが難しい。善意なのか拝金なのか。

タンジェには愛嬌のある子供達が沢山居た。行き過ぎてケツを触ってきたりというマセた子供の軍団は本当に怖かったので全速力で逃げたが・・・。

フェズにはバルセロナ旅行中に知り合った日本在住のモロッコ人に出会い、これからフェズに直接行くと言う彼と私達はフェズで再会することになる。もちろん連絡したのだが。
砂漠に行った事のないモロッコ人を恥ずかしく思う彼は、私達と一緒に砂漠に行きたいという。フェズで見つけたガイドと砂漠ガイドはモロッコ人が参加するとぼることが出来ないので少し嫌な顔もしたが、結局は彼と私達2人、そして出会った日本人の男の子1人と4人で砂漠ツアー決行を決めた。

砂漠は2月という冬にも関わらず、暑い。でも夜は寒い。
ベルベル人の住居地の一部を観光客用に開放する砂漠のプチテント。そこに2日滞在した。
夜はベルベル人と星空の下で川の字睡眠。
流れ星が絶え間なくどこかで落ちている。そんな嬉しくなってしまう、幸せな夜だった。東京と同じ空の下なんて思えない・・・。

そんなこんなでオアシスを見れずじまい。ティネリールという町は近くにオアシスがある、ということで滞在してみる。しかし山の中の町、という感じなだけだった。もちろん山の土はピンク色で、非常に美しかったがオアシス!?という感じだ。
きっと本物のオアシスというのは、砂漠近くの町ということなのだろう。しかしベルベル人に間違えられながらも、彼らと過ごした2日間だけの砂漠ツアー。らくだに乗り、火を炊き自炊する、トイレは見えない砂の山の後ろで、シャワーなし、でも星降る夜の下での睡眠。

アメニモマケズ カゼニモマケズ ソンナヒトニワタシハナリタイ

という言葉が頭から離れなかった。

結局オアシスは想像通りではなかった!
でも自分の目で見て、肌で感じ、耳で感動し、そんな芸術品の中に私は行けたことで満足。


モロッコの良さは沢山見ることができた。
しかしそれと同時に、誰を信用して誰に猜疑心を持つべきなのか、本当にわからなくなって悲しかった。ある程度「信用」「信頼」という言葉を旅に入れ込まないと旅行は楽しくないと思う。その加減が他の国々と違うモロッコという国。私の前で笑っている人が本当はお金だけの拝金主義者だったり、などお金にシビアになれない日本人の私はすごく辛いこともあった。

ムスリム国モロッコ。文化も人柄も宗教も、何もかも違うモロッコ。知ることから始まる好奇心。改めて旅行の良さを感じたかな・・。

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  • 旅した際、ちょうどサッカーアフリカンCUPの決勝戦がチュニジアVSモロッコだった。町全体がサポーター一色に染まり私達はホステルのお姉さんに戒厳令を出される。しかしオフタイムに少し雰囲気を味わうために外へ出た。その時に出会ったサポーター(フーリガン!?)達との写真での交流。<br />撮影後お姉さん達に無理やり引き戻される。ムスリムの国の一面を見る。

    旅した際、ちょうどサッカーアフリカンCUPの決勝戦がチュニジアVSモロッコだった。町全体がサポーター一色に染まり私達はホステルのお姉さんに戒厳令を出される。しかしオフタイムに少し雰囲気を味わうために外へ出た。その時に出会ったサポーター(フーリガン!?)達との写真での交流。
    撮影後お姉さん達に無理やり引き戻される。ムスリムの国の一面を見る。

  • マラケシュで仲良くなった少年の笑顔。3歳ぐらいの子供ってもともとあんまり会話が成り立たないから、そのお陰で楽しい時間を過ごせた。風船で一緒に遊んだね。

    マラケシュで仲良くなった少年の笑顔。3歳ぐらいの子供ってもともとあんまり会話が成り立たないから、そのお陰で楽しい時間を過ごせた。風船で一緒に遊んだね。

  • 1日経つと全く砂の形が変わっているらしい。でもだからって砂埃がすごいというわけでもなかった。夕日が砂に当たり色が金色に変わり、自然の美しさに脱帽。

    1日経つと全く砂の形が変わっているらしい。でもだからって砂埃がすごいというわけでもなかった。夕日が砂に当たり色が金色に変わり、自然の美しさに脱帽。

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