中世都市の名残り

2000/12/18 - 2000/12/19

イギリスを旅行すると言ったら、日本に住むイギリス人の友人にヨークはいいところだから行ったほうがいいよ〜と言われました。それもそのはず、彼女はヨーク出身だったのです。ロンドン以外のイングランドの町も見てみるといいかと思い、1泊2日の小旅行に出かけました。ヨークはイングランド北部にあるので、片道バスで5時間ほどかかります。とても日帰りでは行けません。

前日にバスの予約をしました。往復で28ポンド、日本円で5000円としても、これは安いのではないでしょうか？ロンドンを一歩出ると、イギリスののどかな風景が広がります。ロンドンの喧騒が嘘みたいに美しいのです。うっとりと外を眺めている間にヨークに到着しました。

冬のイギリスの日没は早いです。イングランド北部に来ようなら、もう4時ぐらいから薄暗くなります。特に、イギリスに着てからというもの天気が悪く、青空を見たのはたったの1日だけです。着いたのは2時過ぎでした。すぐにホテルにチェックインし、なにやらやっている間に外は暗くなり、もうその日はゆっくり休み事にしました。

ホテルもロンドンのビジター・インフォメーション・センターで予約をしていました。安いところを探してもらったのですが、これがなかなか清潔で素敵なホテルでした。ティー・セットには紅茶数種類、コーヒーにココアまでついていました。ただ、シャワーが水しか出なかったので、その日のシャワーはあきらめました。朝食は料金込みでした。かわいいダイニングで、好きなセットメニューを選べます。初めてのイングリッシュ・ブレックファーストでした。宿泊料は45ドルでした。

そして翌日はヨーク市内観光へ。ちょっと小雨模様で寒かったけど、歩いているうちに体は温まります。まずはヨークのランド・マーク、ヨーク・ミンスターを目指します。古い城塞の上に登ると、背の高いミンスターを見ることができました。ヨークには古い城塞など、中世の名残りのあるものがたくさんある町です。

それからヨークシャー博物館へ。ほとんどの展示物は恐竜に関するものでした。次に訪れたのはキャッスル博物館。ここではヨークの生活や風俗の歴史に関する展示品が見られました。｢ゆりかごから墓場まで｣の展示は興味深かったです。クリフォード・タワーに登り、古い町並みのシャンブルズを歩き、ヨークの町中を一通りぐるりと回りました。

しかし、やっぱりどこにでもいるもんなんですね、レイシストって。街を歩いていたら、若いカップルが私の後ろから｢ジャップ、ジャップ｣と連呼していました。当時は私も弱っちかったのですが、空手を初めて3年の今ならぶっ飛ばしていたかもしれません。でも、アホは無視に限ります。

帰りのバスを待っていると雨も次第に激しくなりました。まだ小降りのうちにヨーク観光ができてよかったです。

エリア ヨーク(イギリス)

街の中に古いものが当たり前に残っています。

城塞の上からヨーク・ミンスターを臨む。

ヨーク・ミンスター。
13世紀の初めの頃に始まり、1472年に完成したイギリス最大のゴシック建築です。
実物はとても大きくて圧倒されました。
内部は広々としていて、ステンドグラスがきれいでした。

クリフォード・タワー。
中世の頃の城塞。
上ると石壁が低くて膝がもうがくがくでした。
天気は悪かったけど、ここからのヨークの眺めは美しかったです。

タワーからの眺め。

タワーに上る階段。
雨に濡れていて滑りやすかったです。

タワーの模型。

シャンブルズ。
古い街並みです。
今はもうほとんどがお土産物屋さんとなっています。
日本でいうと、飛騨高山、倉敷美観地区って感じかな？

クリスマス前で、子ども向けの小さな遊園地が設置されていました。

サンタクロースがいろんな場所にいました。

どこを歩いても教会があります。

広場でオルガンを演奏する人も。