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ニューオルリーンズ空港から約100キロにある、ナッタウェー農園が、アメリカ初夜の宿である。<br />この辺り、19世紀前半から南北戦争(1861−1865)にかけて、開発された農園が多い。<br /><br />この農園は1830年ごろ、東部の鉄鋼資本化の息子がやって来て、開いた。<br />南北戦争では、戦場の真っ只中だったようだ。<br />その時の流れ弾が、額に入れて飾ってある。<br /><br />50メートル四方ほどの広い中庭を囲んで、母屋、倉庫、作業場、家畜小屋などの建物が建っている。<br />中庭は緑が濃く、湿って重い空気や、木々の香りから、ふとザイールを思い出す。<br /><br />母屋は木造だが、ヨーロッパの田舎にある領主の館「シャトー」の感じで、南部の古き良き時代を思い起こすような、コロニアル風の豪華な構えだ。<br />客室、食堂、居間の調度類も、全て素晴らしい。<br /><br />ピアノが置かれている部屋に「ここの娘は音楽習得のために、パリに留学した」と書かれている。<br />この当時、アメリカのヨーロッパへの傾倒は、非常に強かったようだ。<br /><br />この本館に泊まれば、チェックアウトは朝9時と早い。<br />農園めぐりのバスツァーがやって来るので、その客たちに室内を案内しなければならないかららしい。<br />我々はそれを避けて、離れに部屋をとることにした。<br />

大陸横断【31】立派な昔の農園に泊まる

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1989/08 - 1989/08

27位(同エリア46件中)

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ソフィ

ソフィさん

ニューオルリーンズ空港から約100キロにある、ナッタウェー農園が、アメリカ初夜の宿である。
この辺り、19世紀前半から南北戦争(1861−1865)にかけて、開発された農園が多い。

この農園は1830年ごろ、東部の鉄鋼資本化の息子がやって来て、開いた。
南北戦争では、戦場の真っ只中だったようだ。
その時の流れ弾が、額に入れて飾ってある。

50メートル四方ほどの広い中庭を囲んで、母屋、倉庫、作業場、家畜小屋などの建物が建っている。
中庭は緑が濃く、湿って重い空気や、木々の香りから、ふとザイールを思い出す。

母屋は木造だが、ヨーロッパの田舎にある領主の館「シャトー」の感じで、南部の古き良き時代を思い起こすような、コロニアル風の豪華な構えだ。
客室、食堂、居間の調度類も、全て素晴らしい。

ピアノが置かれている部屋に「ここの娘は音楽習得のために、パリに留学した」と書かれている。
この当時、アメリカのヨーロッパへの傾倒は、非常に強かったようだ。

この本館に泊まれば、チェックアウトは朝9時と早い。
農園めぐりのバスツァーがやって来るので、その客たちに室内を案内しなければならないかららしい。
我々はそれを避けて、離れに部屋をとることにした。

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