2005/11 - 2005/11
86位(同エリア184件中)
peraさん
Lagunaとは、スペイン語で湖を意味します。
といっても、このアシエンダ牧場は、湖のほとりにあるわけではなく、行けども行けども果てしなく続く緑の牧場のそばに位置しています。
トラスカラ州都から、東へ20分ほど車を走らせると、このラ・ラグーナ アシエンダ牧場へ到着します。
晴れ渡る青い空と、きれいな空気を楽しみながら、かわいい牛がのんびり、と思ったら、闘牛用の牛が!
獰猛な気質は遠くからでも感じられ、乳牛とはまったく違う、その闘牛用牛の飼い方について、アシエンダ主のホルへさんと
お話しました。生まれた時から、メスもオスも、荒々しい気質と、闘牛に必要なテクニックを備えているかどうかをチェックされます。
闘牛用の牛となるオスは、人間の手で馴らすことは不可能ですから、生まれ持ったその才能を、何回も牧場内で行われる練習闘牛で
見分けるわけです。メスも、同じように練習闘牛で、将来闘牛用の牛を産む母になれる気質があるメスと、普通の家畜用になるメスとに分別されます。
だから、アシエンダで行われる闘牛体験も、ただのエンターテイメントではなく、ちゃんとした目的があるわけなんです。
闘牛用の牛は、ただ元気がいいだけでは、闘牛で使い物にならず、気品、整った体格ももちろんのこと、闘牛場での態度がいかによいものであるかが、大きなポイントになります。
「一生懸命選別して、手塩にかけた牛を、闘牛場に送る時、悲しくなったりしませんか?」との問いに、ホルへさんは、「闘牛場で、闘牛士の手によって死ぬということは、牛にとって名誉ある死。失敗した闘牛では、牛は肉屋行きで、結局死んでゆく運命にある。
だから、牛を送り出すときは、悲しくはない、名誉のある死を遂げることを祈るばかりです。」と。
アシエンダ内には、立派な牛の頭部がいくつも飾ってあります。ホルへさんにとって、名誉ある死を迎えて、生まれた牧場に帰ってきた、大事な牛達。一頭一頭のプレートには、牛の特徴、闘った相手の闘牛士の名前、闘牛の結果内容などが刻まれています。
今までは、闘牛はただ残酷なもの、という印象しかなかったけれど、こういう別の角度から見ると、また違った面があるのだなと思いました。
ホルへさんのアシエンダでは、通常団体客を相手に、内部の簡単なツアーと、昼食、闘牛体験のサービスが行われています。
祭日の週末には、個人客向けのオープン闘牛体験・昼食サービスもあります。
また、宿泊施設も整備されているので、週末自然の中でゆっくりしたい方は、カントリー風の部屋でくつろぐこともできます。
アシエンダ内部は、数年前に改築済みなので、とても豪華で清潔なつくりになっています。
ちなみに、今回訪問時の昼食は、チキンコンソメスープ、メキシカンライス、トラスカラの郷土料理である、ポージョ・ア・ラ・トカトラン(青トマトとサボテン入り蒸し鶏肉)と、ケーキ・コーヒーでした。
街中のレストランでは味わえない、自然の味で、とてもおいしかったです。
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