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次の日も、町はやっぱり廃墟だった。(笑)<br />誰に聞いても、クジラ・ウォチングは先週終わった、<br />の一点張り。先週って、そんなみんながみんな<br />同じ日にいっせいに北極を目指すわけ?<br />1匹や2匹ぐらい残っているクジラだって、<br />いるんじゃないの???<br /> <br />そんな訴えは、誰にも聞いてもらえない。<br /> <br />ここは、もう次の目標を定める引き際なのかも・・・<br /> <br />外は風が吹き荒れていて、モノスゴク寒い。<br />できるコトといえば、おかわり自由のコーヒーを<br />すすりながら、宿のレストランで<br />暇をもてあましているスタッフに、<br />スペイン語を教えてもらったり、<br />町の話を聞くぐらいのこと。<br /><br />なんでもこの町は20世紀の始めまでは、<br />捕鯨基地だったとか!<br />グレーロ・ネグロという名前は、<br />この入り江で沈没したハワイの捕鯨船の名前<br />『黒い戦士』から、きているらしい。(怖);<br /><br /><br />捕鯨基地っていうことは、クジラたちにとっては、<br />本当に悲しい「Killing Field」だったということ?!<br /> <br />今では日本やノルウエーだけが続けているみたいな捕鯨。<br />だけど19世紀〜20世紀前半には、アメリカ、オーストラリアを中心に、<br />たくさんのクジラを油のために殺していた。(肉は食べないんだって)<br /> <br />私はもちろん、クジラもイルカも好きだから、<br />「捕鯨」は、できるだけ少なくしてほしいと思ってる。<br />かといって、「絶対にダメ「」ということもできない。(と思う)<br />特にそれしか食べるものがないアラスカのエスキモーの人たちには。<br /> <br />なぜって、クジラは頭がいいから、殺すのがいけない・・・<br />ということになると、命は脳の問題か・・・ってことになってしまう。<br />個体数の問題となると・・・話はまた変わってくるけれども。<br /> <br />生きるために他の生き物の命をもらうのは、自然のルールで、<br />自然のサイクルだから、どんな生き物でも、<br />そこからぬけだして生きることは、絶対にできないもんね。<br /> <br />ニンジンやじゃがいもだって、立派な命なんだし。<br /> <br />ただ、やっぱりお金もうけのために「必要以上に」トカ、<br />生きるためでもないのに殺すのは、このルールに違反している。(と思う)<br />だから本当に、食べ物を大量に腐らせている先進国は、<br />見直さなくちゃいけないことがイロイロあるよね・・・。<br /> <br />日本人が捨てている食べ残しは、年に2000万トン。<br />そして世界の食料援助の量は、年1000万トンなんだって。<br /> <br />                 ☆<br /> <br />さて、グレーロ・ネグロに話しをもどすと、ここはコククジラたちの<br />お産の場でもある!毎年、冬になるとえさを求めて、<br />極寒のアラスカから7000Kmも旅をして南下してくる「Birth Field」<br /> <br />捕鯨が行われていた時、人びとやクジラたちは、この信じられない<br />矛盾を、どう考えていたんだろう。<br /> <br />とにかく、この入り江では、その冬生まれたばかりの赤ちゃんクジラが<br />春、お母さんといっしょに長旅ができるようになるまで、<br />の〜んびりと生活している。<br /> <br />生まれたばかりのコククジラは、とっても好奇心が旺盛で、<br />人間のボートに近寄って、遊んでほしそうにするらしい。<br />大きな口をあけて、ニコニコしているような証拠写真もあった。<br /> <br />「そんなクジラに会うって、どんな気持ちなんだろう。」<br />そう思って、こんな廃墟の星までやって来たっていうのに。<br /> <br />「ま、これも人生ってやつか・・・。」 文句を言っててもしかたもないので、<br />帰りのバスの時間をチェックしようと、またもや笑えるぐらい孤独な感じを<br />ただよわせているバス・ディッポへ出かけた。<br />持ってる夏服を重ね着しまくって・・・。<br /> <br />                  ☆<br /> <br /> <br />「やっぱり、バスがナイんだなぁ。南下するのは1日2本かぁ・・・」<br /> <br />そんなことをブツブツぼやきながら、ふと窓の外の壁に目がいった。<br /> <br />その壁には、底抜けに明るいペンキで大きなクジラの絵と、<br />電話番号が書いてある。<br /> <br />「まさかね・・・」 (・v・)<br /> <br />そんな風に思いながら、「でも、もしかして・・・」なんて、<br />絶対になくならない期待がかすかに動きだす。<br />視線の間には、アメリカ製のクールな公衆電話が立っていた。<br /> <br />                            つづく・・・☆

グレーロ・ネグロ(黒い戦士)

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2001/04 - 2001/05

140位(同エリア178件中)

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jojo

jojoさん

次の日も、町はやっぱり廃墟だった。(笑)
誰に聞いても、クジラ・ウォチングは先週終わった、
の一点張り。先週って、そんなみんながみんな
同じ日にいっせいに北極を目指すわけ?
1匹や2匹ぐらい残っているクジラだって、
いるんじゃないの???

そんな訴えは、誰にも聞いてもらえない。

ここは、もう次の目標を定める引き際なのかも・・・

外は風が吹き荒れていて、モノスゴク寒い。
できるコトといえば、おかわり自由のコーヒーを
すすりながら、宿のレストランで
暇をもてあましているスタッフに、
スペイン語を教えてもらったり、
町の話を聞くぐらいのこと。

なんでもこの町は20世紀の始めまでは、
捕鯨基地だったとか!
グレーロ・ネグロという名前は、
この入り江で沈没したハワイの捕鯨船の名前
『黒い戦士』から、きているらしい。(怖);


捕鯨基地っていうことは、クジラたちにとっては、
本当に悲しい「Killing Field」だったということ?!

今では日本やノルウエーだけが続けているみたいな捕鯨。
だけど19世紀〜20世紀前半には、アメリカ、オーストラリアを中心に、
たくさんのクジラを油のために殺していた。(肉は食べないんだって)

私はもちろん、クジラもイルカも好きだから、
「捕鯨」は、できるだけ少なくしてほしいと思ってる。
かといって、「絶対にダメ「」ということもできない。(と思う)
特にそれしか食べるものがないアラスカのエスキモーの人たちには。

なぜって、クジラは頭がいいから、殺すのがいけない・・・
ということになると、命は脳の問題か・・・ってことになってしまう。
個体数の問題となると・・・話はまた変わってくるけれども。

生きるために他の生き物の命をもらうのは、自然のルールで、
自然のサイクルだから、どんな生き物でも、
そこからぬけだして生きることは、絶対にできないもんね。

ニンジンやじゃがいもだって、立派な命なんだし。

ただ、やっぱりお金もうけのために「必要以上に」トカ、
生きるためでもないのに殺すのは、このルールに違反している。(と思う)
だから本当に、食べ物を大量に腐らせている先進国は、
見直さなくちゃいけないことがイロイロあるよね・・・。

日本人が捨てている食べ残しは、年に2000万トン。
そして世界の食料援助の量は、年1000万トンなんだって。

                 ☆

さて、グレーロ・ネグロに話しをもどすと、ここはコククジラたちの
お産の場でもある!毎年、冬になるとえさを求めて、
極寒のアラスカから7000Kmも旅をして南下してくる「Birth Field」

捕鯨が行われていた時、人びとやクジラたちは、この信じられない
矛盾を、どう考えていたんだろう。

とにかく、この入り江では、その冬生まれたばかりの赤ちゃんクジラが
春、お母さんといっしょに長旅ができるようになるまで、
の〜んびりと生活している。

生まれたばかりのコククジラは、とっても好奇心が旺盛で、
人間のボートに近寄って、遊んでほしそうにするらしい。
大きな口をあけて、ニコニコしているような証拠写真もあった。

「そんなクジラに会うって、どんな気持ちなんだろう。」
そう思って、こんな廃墟の星までやって来たっていうのに。

「ま、これも人生ってやつか・・・。」 文句を言っててもしかたもないので、
帰りのバスの時間をチェックしようと、またもや笑えるぐらい孤独な感じを
ただよわせているバス・ディッポへ出かけた。
持ってる夏服を重ね着しまくって・・・。

                  ☆


「やっぱり、バスがナイんだなぁ。南下するのは1日2本かぁ・・・」

そんなことをブツブツぼやきながら、ふと窓の外の壁に目がいった。

その壁には、底抜けに明るいペンキで大きなクジラの絵と、
電話番号が書いてある。

「まさかね・・・」 (・v・)

そんな風に思いながら、「でも、もしかして・・・」なんて、
絶対になくならない期待がかすかに動きだす。
視線の間には、アメリカ製のクールな公衆電話が立っていた。

                            つづく・・・☆

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