2001/04 - 2001/05
146位(同エリア184件中)
jojoさん
〇この日誌は、2日前から続いています。
「シーズンはずれのコククジラ調査隊」は、
16mものクジラを見るのにこんなのでいいの?という、
公園に浮かんでるボートみたいな舟に乗り込み、
こんなところに、本当にクジラがいるの?という、
静まり返った入り江に漕ぎだした・・・。
(これでもエンジンがついていて結構スピードがでる!)
メンバーは9名。リーダーは、とっても顔の濃い、
(おそらくこれ以上こくすることはできない)
リカルドくん。
彼は電話口の声だけで、廃墟の町を虹色に変える、
そんなさわやかさと頼もしさをもっている。
英語だってお手のもの!
そして英語の苦手な船長さん。
その寡黙さが、これまた妙に信頼感をかもしだす・・・
残りの乗組員は、みんなかなり頼りナイが・・・(>v<)
国境の町ティファナの家族4人、そして昨夜、
町の人たちからやはり、
「クジラのシーズンはもう終わった」と告げられ、
意気消沈してバスに乗り込もうとしていたところを、
偶然いあわせた謎の東洋人に呼び止められたイスラエルのバック・パッカーズ。
そして最後は、その謎の東洋人である・・・。(・v<)
とにかく一行は、「クジラの中には、われわれのように、
多少スケジュールにおくれる個体もいるのでは?」という
そんな期待いっぱいに、世界各地から集っていたのである。
用意してもらった防寒スーツを着込み・・・おしくらまんじゅうみたいに
小さなボートに一丸となって。(・v・)
There is No Border on this boat!
☆
メンバーの中に、「はたして、この苛酷な(?)旅にたえうるのか・・・」
と心配になる小さな女の子がいたので、(セレナ4さい)私は
密かにクジラとの遭遇を確信していた。理由はカンタン。
私の専門のイルカたちは、子供たちの声が好き・・・☆
よって、クジラたちも、きっと好き・・・☆ という理論だ。
ボートの上で死にかけているセレナに、リーダーの口からその情報を
リークする・・・。もちろん「イルカ」というところは、
巧妙に「クジラ」にすりかえて・・・。(・v<)
うなだれていた彼女は、目をまぁるく見開いて私の方を見た。
このぐらいの年のコがよくやる『本当に、本当!?』の目である。
私はゴマカシがバレないように、かなり大げさにうなずいてみた。
すると彼女はほんの一瞬、本当に可愛いほほえみを見せて、
くるりと海にむかって、クジラを呼びはじめた。
「バジェーナ、ベーン!」 (クジラ、おいでよ〜)
その声は、あっという間に風にかき消されるけれど、
彼女は真剣に呼び続けている。
(コドモの素直さは100%世界共通で、
この発見の度、ウレシクなっちゃう・・・☆)
「イジワルしないよ〜、」トカ、「オチビちゃん、おいで〜」
などと言ってる(らしい)
(どう見ても、キミのほうがオチビだと思うんだけど)
私も覚えたてのスパニッシュでクジラを呼んだ。
「バジェーナ、ベーン!!!!!」
Travel Journal at Guerrero Negro on 2001.
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
0