1975/02 - 1975/02
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片瀬貴文さん
ザイール政府が私の就任に反対している第四の理由としては、日本の借款対象プロジェクトが他のプロジェクトとのバランスを十分配慮せずに先行し、協調関係にあるべき諸外国の経済協力路線から、白眼視されている可能性が考えられる。
石油ショック以降、ザイール経済の急速な退潮に対し、債権国は借款の膨張に警戒心を抱きつつあるとの情報がもっぱらだ。
もう少し広く見れば、アフリカ諸国が次々に独立を遂げた1960年代の熱気が、失われつつある時代の流れがある。
マタディに代わる、国民路線鉄道の終点に位置する外国貿易港バナナは、フランス・ベルギーが計画・調査を進めつつあるが、余り前向きではないような気配がある。
インガダムの豊富で安い水力発電を利用する、バナナ地区工業ゾーン計画も、一時の勢いを無くしている。
インガダム工事はイタリアの協力で進んでいるが、ザイール河の豊かな水量のため、発電コストは日本の10分の1以下と滅法に安い。
要するに、外国の官民とも、ザイール開発への熱意に、影が差しつつあるのだ。
経済事情だけではなく、政治事情も絡んでいるのかも知れない。
モブツ大統領の、独裁的動き増幅への懸念。
外国人排斥を含む、ザイール化運動の極端な国粋主義への先行き不安。
そしてアフリカ新興国が体質として抱えている、国内部族闘争。
いずれにしても、この国の安定には、まだまだ時間がかかると見るべきだろう。
投資をしても、それが社会の発展につながるまでには、社会が成熟していないのだ。
私の勤めるべき組織の改革にも、動きがあるとの風評がある。
今までのキンシャサ・バナナ間の担当範囲を、奥地のイレボまで広げ、新しい機関の長にザイール人を持ってこようとする動きである。
となれば、日本人の権限範囲も、自ずから限定されてくるだろう。
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