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ブエノスアイレスを後にして船でパラナ川を上りパラグアイに来た,船着場の横にイミグレが在りそこでパスにスタンプをもらうとバスでパラグアイの首都アスンシオンへ向かった.バスは赤茶色の道をパラグアイ川にそって北へはしる.アスンシオンには日本人経営の旅館がニ軒在ると聞くいていたのでバスから降り町の広場で聞くとすぐ近くに内山田旅館があった.取り合えずそこに宿を決め町中を少し歩いてみた,歩きながらもう一軒の旅館淡谷旅館を捜してみたらほど無く見つかった.比べて見ると内山田旅館の方が少し高く小綺麗で淡谷旅館の方は庶民的な雰囲気だった.翌日淡谷旅館の方へ移り少し長期間の滞在をしたいといったら料金を安くしてくれた.この淡谷旅館は有名な歌手の淡谷のり子さんの兄弟か親戚の人が経営していた.ここには地方に居る海外移住者の子供達が下宿してアスンシオンの学校に通っていた,何日かぶらぶらして過ごして居ると若旦那の俊之さんが"もし旅費を節約したいのならここの手伝いをしろそしたら宿と飯はただに成る様に俺が親父にかけあってやるから"と言ってくれたので即"お願いします"と答えた.それからは簡単な手伝いをして食事は家族や働いて居るパラグアイ人の女中さん達と一緒になった,暫くして利之さんにイグアスの滝へ行ってみたいがどう行けば良いかと聞くと"ちょっとまて"と言ってから2-3日後にイグアスの滝の近くに日本人の移住地が在る明日の朝そこに行くトラックが有るからそれで行き向こうに小林さんという人が居るからそこに泊めてもらえという,その小林さんの娘はここに下宿して居た彼女は自分の父親宛てに紹介状を書いてくれたので気が楽だった.大型の荷物を満載したトラックの荷台にのってイグアスに移住地へ着くとそこは田舎の村の様な感じだった.小林さんの家はすぐわかった訪れると親父さんとお祖母さんが居た連絡がきていたのか別に驚く様子も無くこんな所まで良くいらっしゃいましたねと言って家に入れてくれ一部屋を私に与えてくれたその部屋は娘さんの部屋だった.持参したウイスキーを親父さんに渡しお邪魔しますと挨拶をした後親父さんが近くの農地を案内してくれたここで主に栽培している作物はトウモロコシ大豆陸稲等であったが土地は潅木の林を開拓した荒れ地だった,移住者の苦労が偲ばれる.翌日はさほど遠くないイグアスの滝を見物した朝出かけ帰ってきたのは夕方だった帰るとお祖母さんが風呂の用意をしてくれて居た風呂といっても風呂釜に水を入れただけの水風呂だったが気をつかってもらって申し訳ない気持ちだった.風呂釜の底を見ると緑色のコケが藻の様にゆらゆらと揺れていた.アスンシオンへ帰り今度はグァラニ族の村へ行ってみる事にしたバスに揺られ郊外へ出るそして野原や潅木の林を抜けガタガタ道をはしる乗客は誰も居ない私と運転手だけに成って居たそのうち川につきあたると運転手がここが終点だというそこで降り次のバスは何時来るかと聞くと明日の朝その次は明日の午後だという一瞬と惑う,このバスで引き返そうかと思った周りには何も無い誰も居ない私の不安を知ったのか運ちゃんがここでまてばその内誰か来るよという,何処から?バスが行き独り川の土手に居ると対岸から小さなボートがやって来るインディオが三人のっていた私の方を見て手をあげる胸がどきどきした.手招きされるままにボートに乗り対岸へそして暫く彼等の後について歩いて行くとグァラニ族の村についた村の男達は猟か出稼ぎに出て居るのか女の人が殆どだった,村には時々旅行者が来るのかネックレスや民芸品を持っている人が沢山いた若い男の人が村の中を案内してくれた村の中には粗末な小屋の教会があった皆カソリックに改宗させられたのだろう.教会の前では一応手を併せ胸の前で十字を切り形ばかりの礼拝をした中にはマリアとキリストの像が安置されていた.後日アスンシオンの町でこの村の男が民芸品を町角で売って居るのを見かけ声をかけた,すると彼は私に"ウステ エス イホ デ クリストス べルダン"と言った.樂しい時間は過ぎるのもはやい一月も終り二月に入ると重い腰あげ俊之さんにそろそろブラジルへ行きますと告げた,数日後にブラジルへ車で帰る人が居るから頼んでみると言ってこれも手配してくれた.その車にはブラジルにすむ日本人の男性と私それに子連れの現地人の四人が乗り一路ブラジルに向け西へ西へと広大なジャングルの中の道路を土煙を巻き上げながらはしった,周りには時々テーブルマウンテンが見えてきた.

Paraguay

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1974/01/07 - 1974/02

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gin

ginさん

ブエノスアイレスを後にして船でパラナ川を上りパラグアイに来た,船着場の横にイミグレが在りそこでパスにスタンプをもらうとバスでパラグアイの首都アスンシオンへ向かった.バスは赤茶色の道をパラグアイ川にそって北へはしる.アスンシオンには日本人経営の旅館がニ軒在ると聞くいていたのでバスから降り町の広場で聞くとすぐ近くに内山田旅館があった.取り合えずそこに宿を決め町中を少し歩いてみた,歩きながらもう一軒の旅館淡谷旅館を捜してみたらほど無く見つかった.比べて見ると内山田旅館の方が少し高く小綺麗で淡谷旅館の方は庶民的な雰囲気だった.翌日淡谷旅館の方へ移り少し長期間の滞在をしたいといったら料金を安くしてくれた.この淡谷旅館は有名な歌手の淡谷のり子さんの兄弟か親戚の人が経営していた.ここには地方に居る海外移住者の子供達が下宿してアスンシオンの学校に通っていた,何日かぶらぶらして過ごして居ると若旦那の俊之さんが"もし旅費を節約したいのならここの手伝いをしろそしたら宿と飯はただに成る様に俺が親父にかけあってやるから"と言ってくれたので即"お願いします"と答えた.それからは簡単な手伝いをして食事は家族や働いて居るパラグアイ人の女中さん達と一緒になった,暫くして利之さんにイグアスの滝へ行ってみたいがどう行けば良いかと聞くと"ちょっとまて"と言ってから2-3日後にイグアスの滝の近くに日本人の移住地が在る明日の朝そこに行くトラックが有るからそれで行き向こうに小林さんという人が居るからそこに泊めてもらえという,その小林さんの娘はここに下宿して居た彼女は自分の父親宛てに紹介状を書いてくれたので気が楽だった.大型の荷物を満載したトラックの荷台にのってイグアスに移住地へ着くとそこは田舎の村の様な感じだった.小林さんの家はすぐわかった訪れると親父さんとお祖母さんが居た連絡がきていたのか別に驚く様子も無くこんな所まで良くいらっしゃいましたねと言って家に入れてくれ一部屋を私に与えてくれたその部屋は娘さんの部屋だった.持参したウイスキーを親父さんに渡しお邪魔しますと挨拶をした後親父さんが近くの農地を案内してくれたここで主に栽培している作物はトウモロコシ大豆陸稲等であったが土地は潅木の林を開拓した荒れ地だった,移住者の苦労が偲ばれる.翌日はさほど遠くないイグアスの滝を見物した朝出かけ帰ってきたのは夕方だった帰るとお祖母さんが風呂の用意をしてくれて居た風呂といっても風呂釜に水を入れただけの水風呂だったが気をつかってもらって申し訳ない気持ちだった.風呂釜の底を見ると緑色のコケが藻の様にゆらゆらと揺れていた.アスンシオンへ帰り今度はグァラニ族の村へ行ってみる事にしたバスに揺られ郊外へ出るそして野原や潅木の林を抜けガタガタ道をはしる乗客は誰も居ない私と運転手だけに成って居たそのうち川につきあたると運転手がここが終点だというそこで降り次のバスは何時来るかと聞くと明日の朝その次は明日の午後だという一瞬と惑う,このバスで引き返そうかと思った周りには何も無い誰も居ない私の不安を知ったのか運ちゃんがここでまてばその内誰か来るよという,何処から?バスが行き独り川の土手に居ると対岸から小さなボートがやって来るインディオが三人のっていた私の方を見て手をあげる胸がどきどきした.手招きされるままにボートに乗り対岸へそして暫く彼等の後について歩いて行くとグァラニ族の村についた村の男達は猟か出稼ぎに出て居るのか女の人が殆どだった,村には時々旅行者が来るのかネックレスや民芸品を持っている人が沢山いた若い男の人が村の中を案内してくれた村の中には粗末な小屋の教会があった皆カソリックに改宗させられたのだろう.教会の前では一応手を併せ胸の前で十字を切り形ばかりの礼拝をした中にはマリアとキリストの像が安置されていた.後日アスンシオンの町でこの村の男が民芸品を町角で売って居るのを見かけ声をかけた,すると彼は私に"ウステ エス イホ デ クリストス べルダン"と言った.樂しい時間は過ぎるのもはやい一月も終り二月に入ると重い腰あげ俊之さんにそろそろブラジルへ行きますと告げた,数日後にブラジルへ車で帰る人が居るから頼んでみると言ってこれも手配してくれた.その車にはブラジルにすむ日本人の男性と私それに子連れの現地人の四人が乗り一路ブラジルに向け西へ西へと広大なジャングルの中の道路を土煙を巻き上げながらはしった,周りには時々テーブルマウンテンが見えてきた.

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  • 小舟にのってグァラニ族の村へ行く途中.

    小舟にのってグァラニ族の村へ行く途中.

  •  この人も舟にのって居ました,品格のある顔をしています.

    この人も舟にのって居ました,品格のある顔をしています.

  • 村の中の木陰に居たお婆さん.

    村の中の木陰に居たお婆さん.

  • 村で見かけた中では一番可愛かった少女.

    村で見かけた中では一番可愛かった少女.

  • とっても親切だったグァラニ族の村人達.

    とっても親切だったグァラニ族の村人達.

  • 村の人達はこんな感じで町へ民芸品を売りに出て来ています.

    村の人達はこんな感じで町へ民芸品を売りに出て来ています.

  • この村にも時々旅行者が来るのか民芸品を持って村の中に居た人達.

    この村にも時々旅行者が来るのか民芸品を持って村の中に居た人達.

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この旅行記へのコメント (5)

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  • kokonoさん 2008/04/17 10:16:54
    写真が増えた ??
    パラグアイの首都アスンシオン・・ 表紙写真の品格のある女性はどこぞで お見かけしたような
    たしか、数年前 ローマ字綴りの読みにくい文章の飾り窓かな ??
    痴呆のこのごろだから 不確か充分 小舟の Dr.ジン殿も初拝見也や

    主文の回想はメモを頼りですかぁ〜 
    それとも 34年前の記憶を頭脳の片隅から誘き出したのぅ・・
    歌手の淡谷のり子さんを思い出す処 強烈な印象が・・ 
    渋谷旅館の俊之さんを含めて親切な人達は異国の地での同朋はありがたいものですね 
    涙が出てきますよ ホロホロとね

    1票は Pさんと 同じ少女に入れたかったのですが・・
    Pさんに 先を越されたので 私は品格の女性にしますが・・
    グァラニ族の教祖らしき 中央に陣取っている好青年には 5票ほど追加投票しますよ♪

    冒険談基地を見るような湯快感を味わえました !!
    ヨクゾ保管されていて ご披露されました

    当時39彩の kokono 乾燥文より 

    gin

    ginさん からの返信 2008/04/18 05:42:36
    RE: 写真が増えた ??
    お師匠様毎度書込みサンクスで有ります.いま時間が有りあまって秒,分,時,の時の辺りが少し腐りかけて来やしたざんす.字はじでもあのじではないだすから迷子堂の薬も効かんだす.それで時間の有るのをこれ幸いと昔の読みづらいローマ字の旅行記を日本語に変換かつ編集し直してアップデイトしているわけだすがアップダウンする事もしばしば毎日悪戦苦闘しておりますだす.主文の回想は当時を思い出しながら脳味噌のひだに有る引出しから取り出しておりますので完全にはいかないだすが文章を書いている内に当時に記憶が詠み返って来る事が良く有るだす.まだヨーロっパ,中東,と有るので先が長いです,もしかしたらタイへ行ってからもまだやってるかも,しかし当時の記憶が詠み返り旅を再体験出来て樂しくもあります. ノンアルツハイマーのgin
  • パパスさん 2008/04/17 07:47:00
    若毛のたたり??
    毒多ーgin様。
    おはようございます。

    この写真は若かりし頃のginさまではないですか!!
    髪の毛がふさふさとしているだすなぁ!

    そしてこの村で一番可愛い少女!
    確かに可愛いだすなぁ!

    この少女に1票だす!

    パパス。

    gin

    ginさん からの返信 2008/04/18 05:10:41
    RE: 若毛のたたり??
    貴重な一票, 写真の娘さんも喜んでいるだす .あれが34年前で当時13才位だっただすだから今は48才位だすか.インディオはあまり長生きしないから喜んでいるのは草葉の陰かもだす"アーメン". あの村にもう少し長居して何人か子孫を残しておけばよかったかも....若気の至らぬ所だす. gin

    ralphin

    ralphinさん からの返信 2008/04/18 12:42:03
    RE: RE: 若毛のたたり??
    うわぁ〜〜、これってginさん!?
    わけぇ〜〜〜!!
    頭ふさふさじゃないですかーーー。
    でも美男子ですな。
    この頃はたくさん悪さしたのでは・・?

    ralphin

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