2005/07/20 - 2005/07/22
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アルピニスとしさん
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予定通り、先週初の4000m峰単独登頂に成功した。
予め地図を買い、ガーミンのGPSを用いてきちんと進路を確認し、装備も万全に備えてアラリンホルンに挑んだ。7月22日快晴。ロープウェーに乗った時点での気温は16度。寒くはない。モンチューラのフリースアノラック、ノースフェイスのクライミングパンツにラフマ・ゴアテックスのゲイターといういでたちだ。ブーツとアイゼンはまっちゃんから継承したJWSの物とCharlet Mozerの12本爪、GABELのストックにグリベルの縦走用ピッケル。万が一を考えてハーネスを着用し、ソロ登攀用装備1セットをロウアルパインのザックに詰めておいた。スノーボーダーらの突撃をかわしながら、トレースを追い、雪の世界を進み始める。アンザイレン無しでの冒険に僅かな不安を抱えながらも、大自然での自由に胸を躍らせた。苦しいと感じた瞬間はなかった。アイゼンでの足運びやストックを使った3点支持での体重移動にも違和感を感じない。良い天候に恵まれたこと、既にアイスクライミングを経験して、緩い傾斜に対しての過剰な不安感が取り除かれていることが、僕の心に余裕を生み出しているのだろう。歩き始めてから2時間弱で登頂。マッターホルンを水平に見やりながら、暫しの間充実感を味わった。然し、帰路で手を抜く過ちを犯してはならないと感じ、ストックのみならず、ピッケルも使用して体勢を確実に保持しながら下っていった。自分の視界に広がる爽快感。登頂の達成感。それらを胸にし、喜びに満ちた凱旋者となって下り道を進む。下で昼食を一緒にと思っている家族が待っている。そこへ僕は戻ってゆくのだ。誰の力も借りず、一人で4027mの高みへ上りつめた喜び。たとえそれがスノートレッキングに毛が生えた程度のものとしても、僕のアルピニスムに対する想いは冷めない。いや、またさらなる冒険へ挑みたいという情熱へと駆り立てられてゆく。
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