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 都会に住んでいて、朝早くからカラスがやかましいことには慣れています。<br />特に我が家の近くには「白金自然教育園」というカラスの家の密集地があって、<br />毎朝銀座に出勤するカラスたちの通勤ルートにあたるからです。<br /> でも、鶯がこんなにたくさんいて、<br />あちらでもこちらでも賑やかに鳴き交わしているのを聞いたのは、<br />私にとって初めての体験でした。<br /><br /> こんにちは。新緑が美しい季節になりました。<br /> 私は今、比叡山ドライブウェイの半ばにある山のリゾートホテル<br />「ロテル・ド・比叡」に来ています。<br /> この宿もオープン以来、数々のマスコミに紹介されており、<br />国内旅行フリークとしてはいずれ一度は訪れておきたいと予定していたホテルです。<br /> 日本には名の通った素晴らしい和風の宿は数多くありますが、<br />世の多くのマダム垂涎のリゾートホテル(シティホテルとオーベルジュ系は除いて)と言えば、<br />私の知る限りでは<br />北海道の「ザ・ウィンザーホテル洞爺」、<br />那須の「二期倶楽部」、<br />西伊豆の「淡島ホテル」、<br />ハウステンボスにある「ホテル・ヨーロッパ」、<br />沖縄の「ザ・ブセナテラス」、<br />そしてここ京都「ロテル・ド・比叡」…しか思いつきません。<br /> さて、以前北海道の「オーベルジュ」と冠する宿を三つ比較してみたように<br />今回も国内の素敵なリゾートホテルを比較しながら中継してみましょうか。<br /> もっとも、那須と沖縄はまだタイミングが合わずに訪ねていませんので、<br />「洞爺」「淡島」「ヨーロッパ」だけの比較となりますが。<br /><br /> まず一番気にかかる、お部屋のしつらい。<br />このホテルで特徴的なのは、それぞれのお部屋のインテリアに<br />強く個性が打ち出されていることです。<br /> フランスの各地方のイメージで、スタンダードルームなら<br />グリーンを基調とした「サヴォワ」、<br />アンティークな「ノルマンディー」、<br />スタンダードルームのちょうど2倍の広さがあるスィートでは<br />青と白の涼しげな「ブルターニュ」、<br />地中海のオレンジのような「プロヴァンス」、<br />そしてそのスィートの更に2倍の広さとなるデュプレックススィートは<br />モダンなテイストの「パリ」。<br /><br /> ここ「比叡」以外のホテルではスタンダードやスィート、それぞれの広さの違いはあっても、<br />ホテル全体としてはどのお部屋も統一されたインテリアテイストです。<br /> 唯一「ホテルヨーロッパ」だけ、運河に突き出たバルコニーのあるお部屋など<br />特徴ある客室を選ぶことが出来ますが。<br /> その意味で、この「比叡」はインテリアを選ぶ楽しみがひとつ付け加えられています。<br /><br /> また、大きなシティホテルでこそ最近は「禁煙フロア」を用意しているところもありますが、<br />「比叡」は1階を喫煙ルーム、2階を禁煙ルームとしており、<br />沁み付いた煙草の臭いに敏感な私にとってはうれしい限りでした。<br /><br /> ただし喫煙禁煙それぞれのフロアに各インテリアが揃っているのは<br />スタンダードルームのみ。<br />スィートルーム2種類のうちブルターニュは禁煙ルームではなく、<br />禁煙ルームなのはプロヴァンスだけでした。<br /><br /> またこのホテルのもう一つの特徴は<br />比叡山ドライブウェイの途中にあるという、山のロケーション。<br />「洞爺」と似たこのロケーションならではの<br />新鮮な山の大気と野鳥の鳴き声に、体の隅々まで癒されそうです。<br /><br /> スタッフの皆さんの笑顔が温かいのは、<br />比較するどのホテルよりもこじんまりと客室数が少なく、ひとりひとりの顔が見えるからでしょうか。<br />逆にこじんまりとしているが故に、<br />パブリックスペースのゴージャスさでは「洞爺」「淡島ホテル」に軍配が上がるでしょう。<br /><br /> それと、個人旅行の気まぐれなレポートのため申し訳ないのですが、<br />実は私たちはこのホテルのメインダイニングでディナーを取っておりません。<br /> それは例えば「洞爺」のように、是非その店で食事をしてみたいと思わせるほど<br />評判のダイニングではなかったからです。<br /><br /> その代わりディナーを取ることを義務付けるような料金設定ではありませんので、<br />「淡島ホテル」のように食事のことは諦めてしまって、<br />それ程でもないダイニングで食事する必要がありません。<br /> また、京都市内まで車で30分程度の近さですから、素晴らしい料理店には事欠きません。<br /><br /> もっとも、朝食は十分満足のいくものでした。<br />パンやサラダはブッフェ形式でしか用意されませんでしたが、<br />スープと卵料理はきちんと席についてから温かいものをサーヴされましたし、<br />飲んべの私には欠かせないモーニング・シャンパーニュもありましたのでね。<br /><br /> …またひとしきり、鶯の声が聞こえてきました。<br />よろしければ賑やか過ぎるほどの野鳥の鳴き声で目覚める朝を<br />体験しにいらっしゃいませんか。<br />                           <br />追伸;ドライブウェイの途中にあると言っても、ホテルで通行券をいただけますので、<br />チェックインするために有料道路料金を負担する必要はありません。<br />

思う壺Barマダムの「ロテルド比叡」…ワインとグラスとソムリエナイフ、それから2~3日分の本を抱えて宿に篭りっきり

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2004/05/09 - 2004/05/10

9103位(同エリア9899件中)

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miu

miuさん

 都会に住んでいて、朝早くからカラスがやかましいことには慣れています。
特に我が家の近くには「白金自然教育園」というカラスの家の密集地があって、
毎朝銀座に出勤するカラスたちの通勤ルートにあたるからです。
 でも、鶯がこんなにたくさんいて、
あちらでもこちらでも賑やかに鳴き交わしているのを聞いたのは、
私にとって初めての体験でした。

 こんにちは。新緑が美しい季節になりました。
 私は今、比叡山ドライブウェイの半ばにある山のリゾートホテル
「ロテル・ド・比叡」に来ています。
 この宿もオープン以来、数々のマスコミに紹介されており、
国内旅行フリークとしてはいずれ一度は訪れておきたいと予定していたホテルです。
 日本には名の通った素晴らしい和風の宿は数多くありますが、
世の多くのマダム垂涎のリゾートホテル(シティホテルとオーベルジュ系は除いて)と言えば、
私の知る限りでは
北海道の「ザ・ウィンザーホテル洞爺」、
那須の「二期倶楽部」、
西伊豆の「淡島ホテル」、
ハウステンボスにある「ホテル・ヨーロッパ」、
沖縄の「ザ・ブセナテラス」、
そしてここ京都「ロテル・ド・比叡」…しか思いつきません。
 さて、以前北海道の「オーベルジュ」と冠する宿を三つ比較してみたように
今回も国内の素敵なリゾートホテルを比較しながら中継してみましょうか。
 もっとも、那須と沖縄はまだタイミングが合わずに訪ねていませんので、
「洞爺」「淡島」「ヨーロッパ」だけの比較となりますが。

 まず一番気にかかる、お部屋のしつらい。
このホテルで特徴的なのは、それぞれのお部屋のインテリアに
強く個性が打ち出されていることです。
 フランスの各地方のイメージで、スタンダードルームなら
グリーンを基調とした「サヴォワ」、
アンティークな「ノルマンディー」、
スタンダードルームのちょうど2倍の広さがあるスィートでは
青と白の涼しげな「ブルターニュ」、
地中海のオレンジのような「プロヴァンス」、
そしてそのスィートの更に2倍の広さとなるデュプレックススィートは
モダンなテイストの「パリ」。

 ここ「比叡」以外のホテルではスタンダードやスィート、それぞれの広さの違いはあっても、
ホテル全体としてはどのお部屋も統一されたインテリアテイストです。
 唯一「ホテルヨーロッパ」だけ、運河に突き出たバルコニーのあるお部屋など
特徴ある客室を選ぶことが出来ますが。
 その意味で、この「比叡」はインテリアを選ぶ楽しみがひとつ付け加えられています。

 また、大きなシティホテルでこそ最近は「禁煙フロア」を用意しているところもありますが、
「比叡」は1階を喫煙ルーム、2階を禁煙ルームとしており、
沁み付いた煙草の臭いに敏感な私にとってはうれしい限りでした。

 ただし喫煙禁煙それぞれのフロアに各インテリアが揃っているのは
スタンダードルームのみ。
スィートルーム2種類のうちブルターニュは禁煙ルームではなく、
禁煙ルームなのはプロヴァンスだけでした。

 またこのホテルのもう一つの特徴は
比叡山ドライブウェイの途中にあるという、山のロケーション。
「洞爺」と似たこのロケーションならではの
新鮮な山の大気と野鳥の鳴き声に、体の隅々まで癒されそうです。

 スタッフの皆さんの笑顔が温かいのは、
比較するどのホテルよりもこじんまりと客室数が少なく、ひとりひとりの顔が見えるからでしょうか。
逆にこじんまりとしているが故に、
パブリックスペースのゴージャスさでは「洞爺」「淡島ホテル」に軍配が上がるでしょう。

 それと、個人旅行の気まぐれなレポートのため申し訳ないのですが、
実は私たちはこのホテルのメインダイニングでディナーを取っておりません。
 それは例えば「洞爺」のように、是非その店で食事をしてみたいと思わせるほど
評判のダイニングではなかったからです。

 その代わりディナーを取ることを義務付けるような料金設定ではありませんので、
「淡島ホテル」のように食事のことは諦めてしまって、
それ程でもないダイニングで食事する必要がありません。
 また、京都市内まで車で30分程度の近さですから、素晴らしい料理店には事欠きません。

 もっとも、朝食は十分満足のいくものでした。
パンやサラダはブッフェ形式でしか用意されませんでしたが、
スープと卵料理はきちんと席についてから温かいものをサーヴされましたし、
飲んべの私には欠かせないモーニング・シャンパーニュもありましたのでね。

 …またひとしきり、鶯の声が聞こえてきました。
よろしければ賑やか過ぎるほどの野鳥の鳴き声で目覚める朝を
体験しにいらっしゃいませんか。
                           
追伸;ドライブウェイの途中にあると言っても、ホテルで通行券をいただけますので、
チェックインするために有料道路料金を負担する必要はありません。

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  •  明るいリビング。<br /><br /> スタンダードールーム1室と同じ広さのリビングは<br />角部屋で明るい陽射しが入ってきます。<br /><br /> この隣にやはり同じ広さのベッドルーム。

    明るいリビング。

     スタンダードールーム1室と同じ広さのリビングは
    角部屋で明るい陽射しが入ってきます。

     この隣にやはり同じ広さのベッドルーム。

  •  位置関係はこのとおり。<br /><br /> このホテル、お薦めはやはりスィート。<br />私たちが泊まった部屋は、この平面図の左下の角部屋で、<br />ご覧の通りスタンダードルームのちょうど2倍の広さです。<br /><br /> 一方、最高級のデュープレックススイートは、スイートの広さのメゾネットですから4倍の広さ。<br /> ただし、配置図の右下、ロビーに隣接する位置のため角部屋とはなりません。<br /><br /> 最初にご案内したとおり、<br />スイートルームのインテリアは2種類のみで禁煙・喫煙各1室ですのでお好みでどうぞ。<br /><br /><br /><br />  宿にこだわるコミュニティ「本物の高級宿を楽しむ」を立ち上げました。<br />よろしかったら、情報交換しましょう。<br /><br />http://4travel.jp/community/main/10000186/<br /><br /> 

     位置関係はこのとおり。

     このホテル、お薦めはやはりスィート。
    私たちが泊まった部屋は、この平面図の左下の角部屋で、
    ご覧の通りスタンダードルームのちょうど2倍の広さです。

     一方、最高級のデュープレックススイートは、スイートの広さのメゾネットですから4倍の広さ。
     ただし、配置図の右下、ロビーに隣接する位置のため角部屋とはなりません。

     最初にご案内したとおり、
    スイートルームのインテリアは2種類のみで禁煙・喫煙各1室ですのでお好みでどうぞ。



    宿にこだわるコミュニティ「本物の高級宿を楽しむ」を立ち上げました。
    よろしかったら、情報交換しましょう。

    http://4travel.jp/community/main/10000186/

     

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この旅行記へのコメント (2)

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  • あっけんさん 2006/12/26 16:13:44
    こんにちは。
    みうさん。あっけんです。

    お忙ししくなさっておられるのに。
    トビ立ててくださったのですね。

    地域別ですので参考にし易いですね。

    「ロテル・ド・比叡」先日この近くを通って
    ここにあったんだ。と・・
    チェックしていたホテルです。
    もっと山小屋風とイメージしておりました。

    みうさん行かれていたのですね。
    暖かくなったら、ランチにでも出かけてみます。

    今年も残り少なくなりました。
    ご縁あって、4Tで色々な方と楽しい情報交換ができ、
    楽しい年末を迎えることが出来ました。

    来年もあちこち出かけてたくさんお話が出来たらと、
    思っております。
    よろしくお願い致します。

    そうぞ、素敵な年をお迎えください。


    miu

    miuさん からの返信 2006/12/26 19:17:03
    RE: こんにちは。
    あっけんさん、こんにちは。

    >お忙ししくなさっておられるのに。トビ立ててくださったのですね。

    えへへ。
    忙中閑有り。

    >地域別ですので参考にし易いですね。

    地域別にしてみたら偏りが大きかったので、とりあえず自分の旅行記でもつっこんで、枯れ木も山のにぎわいに。

    >「ロテル・ド・比叡」チェックしていたホテルです。
    >もっと山小屋風とイメージしておりました。

    お部屋はなかなか素敵ですよ。
    スイートルームをお勧めします。

    >暖かくなったら、ランチにでも出かけてみます。

     夕食は食べていないのですが、2回行ったら朝ごはんのレベルがうんと落ちていたんですよ。
     最初に行った時は、サラダなどがブッフェでしたが、卵料理などはきちんとひとつひとつサーヴされたし、スタッフもフレンドリーだったし。
     ところが2回目に行った時は、完全にブッフェになっていてスタッフは入り口にいるだけ。
    私、自分で全て取りに行くブッフェスタイルの食事って、会社の宴会とか寮の食事みたいでキライなので、それから行かなくなってしまいました。

    ランチがまともだといいのですが。

     でも、初夏にドライブでもして立ち寄るにはとてもいい場所ですよね。
    私が行った7月でも鶯が鳴いていて、涼しくて、いいカンジでした。

    >来年もあちこち出かけてたくさんお話が出来たらと、思っております。

    東京においでのときにはお声をかけてくださいね。
    オフミ、しましょう!
    あっけんさんも、よいお年をお迎えください。

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