ちょっとだけキリグア

2005/06/24 - 2005/06/28

グアテマラの誇る世界文化遺産の1つ、キリグア。
キリグア村にオープンしたペンションに泊めていただきながら、キリグア遺跡、バナナ農園などなどへ行ってきました！

エリア その他の都市(グアテマラ)

グアテマラ市からカリブ海へむかうアトランティック道をバスで走ること4時間、遺跡入り口（ルイナス）でおり、そこでミニバンかローカルバスに乗りかえ、両側にデルモンテのバナナ農園を見ながら15分。そこがキリグア遺跡です。
今日は遠足の子どもたちもいました。一緒に出発です。

「キリグアの遺跡公園と遺跡群」は「ティカル国立公園」「アンティグアグアテマラ」に続いて、グアテマラで第3番目にユネスコの世界遺産に認定されました。（1981年）もちろんグアテマラの国家遺産でもあります。

石碑E.マヤの遺跡の中で一番の高さを誇る石碑･ｽﾃﾗで、地上に見えているのは8mほどですが全体で11,7ｍあります。
キリグアは、ホンジュラスで誕生したコパン王朝のいわゆる分家でした。しかしその後コパン18ウサギ王を破り、独立、繁栄の道を歩み始めます。その立役者がこの石碑に刻まれた「嵐の空王」なのです。

石碑F．おなじく「嵐の空王」の石碑。見事な彫刻が目をうばいます。説明し始めるときりがないので･･･。
キリグアに行かれたらどうぞ見てください。石碑の北と南それぞれに、王が彫られているのですが、一方は若い王、そして反対は年老いた王。生と死をあらわします。また王が描かれている石碑の真ん中は部分は人間界。その上は天上界、下は地下をあらわしており、それに属した神、飾りが並びます。両脇には見事な象形文字が彫られ。
1つ1つの石碑をこんなふうに見ているとあっという間に時間がたっていきます。ボーと見ていると虫に刺されます。虫が多いので注意してください！

石碑H.この石碑にはほかのものと少し違います。
描かれる象形文字がむしろになっています。この技法はこれ以前にコパン遺跡でも見られ、両者の深い関連が分かります。
そしてこの石碑だけが広場の外にあります。モタグア川から到着し、キリグアを訪れる人々への歓迎の石碑なのです。

石碑に王たちはマヤの聖なる木、グアテマラの国の木「セイバ」として刻まれまれていますが、本物のセイバの木もちゃんとあります。

獣形祭壇・獣神祭壇・ソモルフォG.
コパンで始まり、キリグアで磨きをかけた巨石の彫刻。王、神、動物などが描かれ、象形文字で埋め尽くされています。その見事さ、大胆さに見とれてしまいます。
これは「ジャガー王座の石」と呼ばれ、「嵐の空王」の死後75日に、息子である「空シェル王」により建立されました。鋭い爪と牙を持つジャガーの口から「嵐の空王」が顔を出しています。

ソモルフォPと祭壇P.
この左隣にあるのが「O」です。
「空シェル王」のモニュメントの頂点。怪物神、または亀の口に座る王の姿が見られます。これは洞窟の入り口とも考えられ、自然界と超自然界を自由に行き来できる偉大なる「王」を表しています。
祭壇には、地面の裂け目に入ろうとする王の姿が。
思わず、この周りをぐるぐる回って見てしまいます。

突き当たりにあるアクロポリス。
このキリグアのシエロ（空）王朝は100年余りで滅びてしまったため、大建造物は建立されていません。このアクロポリスの手前には、球戯場跡がどうにか見られます。
この続きキリグア村は、次回に!!