恋するベトナムのはずが…あれれっ？？

2005/05/28 - 2005/06/01

５年間待ったぜ、ベトナム！
「恋するベトナム」。「魅惑のベトナム」。
しゃれた女性雑誌に登場する、ベトナムの世界に憧れ続け、はや５年。
旅をする度に、ベトナム行きの航空券をゲットすべく
旅行会社に電話するも、満席状態で常にアウト。
まぁ、お盆やＧＷの１週間前に、慌てて電話しても
そら、無理ですわな。

ということで、いつも、直前にならないと動き出さない私が
同じく、直前にならないと動き出さない女編集者３人を伴って
ベトナム・ホーチミンへと旅することに。
今回は、ちょっと早めに、出発日・２週間前に航空券をゲット。
ホテル込みの６万円で、ホーチミンへと飛び立ったのでした。

エリア ホーチミン(ベトナム)

あれっ？あれれれれっ・・・

台湾での乗り継ぎ時間を含め６時間あまりでホーチミンへ。
まず、思ったこと。
いい男がいっぱい、いるではないか！！！

最初に、私の、いや私たちの心を射抜いたのは、
入国管理官の「トニー・レオン」。
ほんとに、びっくりするくらい、トニー・レオン様に似ていて
トニー・レオン様よりも、もっと、もっと男前。
という。存在してはならないような、素敵な入国管理官。

その衝撃的な現実に、
女２人で、大盛り上がり。
嬌声が気になってか、
「トニー・レオン」がこちらをクールな目で
ちらりちらりとみるんだから、たまらない。
そして、いよいよ、次が私の番。
と、最高潮の盛り上がり見せたとき、
彼の隣の空いていたブースに、
休憩を終えた、管理官が戻ってきて・・。

「ＮＥＸＴ」と呼ばれた私は、
無表情な顔の女管理官の前へと、一歩を踏み出したのでした。
そして、「トニー・レオン」の前には、
私の後ろに並んでいた、編集者Ａが
笑顔で立っていたのです。
きぃ〜。

私は、一言も、発することなく
入国審査が、淡々と行われてるのに、
編集者Ａと「トニー・レオン」は笑顔の会話。
あれっ？トニーさま、さっきまで、
大量のおじさん団体客を相手に
作業していたときは、無言だったのに、なぜ？

「ユー　アー　ナオミ？」
「ノー！　ナオコ♪」
何を？そんなのパスポートみえば、わかるじゃん。

「ワッツ　ユワ　フライト？」
「チャイナエアライン」
そんなこと入国カードに書いてあるだろう！

「ワッツ　ユワ　ホテル？」「パレスホテル」
「ノーパレスホテル　イン　ホーチミン」
「え〜、うそや〜！パレスホテルだよ！」
「オー　ＰＡＬＥＳＵ！　ユー　ライト　ＰＡＲＥＳＵ」
なんじゃ、あのバカップルの会話は。
私だって、あんたと同じようにＰＡＲＥＳＵと書いたのに
ノーチェックだったわよ。

さっさと、入国手続きが終わった私は、
彼らの姿を覗き込むものの
悲しいかな、「トニー・レオン」の横顔しか見えない。
あの、かっちょいい顔を正面から拝みたい！
なんて、伸び上がったり、飛び跳ねたりしていると
顔中、デレデレの骨抜きになった編集者Ａが、
入国作業を終えてでてきました。
「むちゃくちゃ、かっこいい。ほんま、かっこいい。
　トニー様よりかっこいい。いや〜、かっこいい」
「許せないっ！あの笑顔と、あの甘い会話は、私のものだったはずなのに！」

そんなこんなで、ホーチミン空港をあとにした私たちでしたが、旅の目的が、ショッピングでも観光でも食べつくしでもなくかっこいい男探しになったのは、無碍なることかもしれません。
だって、バスの運転手さんだって、
シクロの運転手さんだって、街のカフェスタッフだって「トニー・レオン」ぽいのですよ。

女性編集者、３０歳過ぎ、独身。結婚願望大有り。
あとは、素敵な男に巡り合うだけ。
そんな２人の旅だから、男前探しツアーになっても、
いいんじゃ、ありません？