むらの樹toアグラへの道

2005/05/03 - 2005/05/03

小学校４年の頃だったか･･･高校で国語教師をしていた叔父から本を貰った。
それが｢アグラへの道｣。幼い兄妹が、妹の目の病気を治すためにアグラを目指す･･･そんな内容だったような記憶がある。今では絶版になっているみたいだね。
そんなことを思い出しながら、アグラへの道の車窓の風景を撮ってみた。

エリア インド

カジュラホからジャンスィーまではバスで移動

アグラへの道･･･と言いながら

バスの最後尾に陣取って、去り行く風景を撮ってるわけです。

かな〜り積載オーバー！

でも、田舎じゃ誰も取り締まらないか･･･

時おり、こうした小さな集落にも差し掛かるんだけど･･･

インドの大地のほとんどは、こういった何もない農村風景なんだよな〜と、つくづくそう思います。

そこに、この旅行記の意味があるのかな〜なんて！

インドには数千にもおよぶ職業カーストがあり、生まれながらにして、運命が定まってるような世界が現存する。

しかし、唯一カースト制度とは関係なく誰でも就ける職業がある･･･それが農業！

こういう農村地帯を走ってると、なにか落ち着いたインドを感じるような気がするのはそのためだろうか？

インドの道には、インドの車がやっぱり似合う！

颯爽と走っているのはインドの国産車アンバサダ−。
ずっと独占状態だったので、５０年間１度もモデルチェンジされていない、まさに車のシーラカンス。

派手な旗がいっぱい！
と、右に目をやると･･･
小さな祠があった。コレ目印？

なんだよ、これ〜？
ここで通行税を徴収している！
ここはRs５０(＝約１２５円)らしい

ということで、必ず車が一旦停止する場所だから、物乞いの子供達も集まるわけだ

ここで質問！
この地域でお嫁に行くとき最も大切な条件は･･･？


写真で想像つきましたか？
そうです、頭にどれだけモノを載せられるからしい･･

乾季なのに、珍しく雨が降っている。

実はこの旅、何回か雨が降って酷暑期らしからぬ涼しさで、とても快適に過ごした！

しかも、雨が降るのはいつも移動中･･･！
観光の時はピタッと止む運の強さ！！

ま〜、傘なんてさしてる人はいないわけで･･･

ジャンスィー駅に到着

ここからは、列車でアグラを目指す

駅前･･･いかにもインドらしい

国産車のパトカーと牛だもんね〜

インド国鉄のユニフォームがサリー！

なんてカッコイイんでしょ！

しかも３本ライン･･･幹部だね！

このホームから乗るんじゃないけど･･･

なんで線路にオマエがいるんだ？

ホームはまるで市場のように賑やか

揚げパン屋さんに･･･
雑誌屋さんに･･･

おもちゃ屋さんに･･･
アイスクリーム屋さんに･･･
バナナ屋さん･･･

みんな移動屋台

１０分遅れで列車が入ってきた･･･

なかなか優秀だね！

Bhopal発-New Delhi行の
ShatabdiExpress(シャタブディ･エクスプレス)

これは「世紀特急」という意味らしい

指定席なんだけどな〜

なんでみんな我先に乗り込もうとするんだ？

通路側の席だったのでデッキに陣取る

手で扉を開けて･･･アブナイ？

約２時間半の列車の旅･･･

がんばって夕陽を狙ってみたんだけど･･･

デッキに陣取った理由はもうひとつ･･･
唯一タバコが吸える･･･？

いや勝手に吸ってる
でも、車掌には注意されなかった！

風に吹かれ、車窓も綺麗で･･･
いや〜最高によかったよ！

今回、唯一の途中停車駅

Gwaliorと書いてあるが･･･
グワリオル？

デッキに座ってると、ニヤニヤしながら次々にスモーカーたちが集結！

もちろんドアは開きっぱなしで、いろんな国の人と話をしたな〜＞カタコト

お菓子とティーセットが配られて
あれ？お湯は〜？

なんて待ってたら、４〜５杯分の熱湯が入ったポットが置かれて｢隣と一緒に使え！｣と言われる

テーブルの振動が激しくてなかなかうまく撮れない！

宵闇のアグラ･カント駅前･･･
誰も歩いていなかった

半日かけての｢アグラへの道｣
いかがでしたか？

遺跡も名勝地もない旅行記だけど、一番インドを感じた日でもあったような気がするんだけどね･･･

オリジナルはこちら
http://muranoki.rejec.net/