2003/03/24 - 2003/03/24
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night-train298さん
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今日はバスでサン・レミ・ド・プロバンス、通称サンレミへ行く。
期待するものは田舎の風景とハイキング。
ここはノストラダムスが生まれた町でもあるが、それはあまり興味がない。 とりあえず地図をもらいにインフォメーションへ行く。
ここでもらった地図はとても見づらい。A3サイズの白黒のコピーをしたもので、 そのコピーの質の悪さもあり、イメージがつかみにくいのだ。 そして裏にはハイキングコースの内容が書いてある。もう一度表に ひっくり返すと、コースが地図に書き込まれているのだが、いくつもある上、 色も付いていないので、まるで謎の冒険の古地図みたい。
でも、これって貴重だなぁ。見にくいけれど、こんなたった一枚の紙切れに たくさんのインフォメーションが入っていて、これさえあれば、サンレミは 私のもの!?
インフォメーションの女性に、どのコースが花が見られるか聞くと、もう 花はそこここに、いくらでもあるという。
お昼はレストランもないだろうから、もう一回町に下りて、ハイキング用の 食料を調達。
オリーブのペーストが塗ってあるパンやチーズがたっぷり乗った パン、そしてケーキや果 物、水。
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もう一度インフォメーションのある坂を通って上っていくと、そこから1.5km程に 古代遺跡があり、グラヌム遺跡がある。
そのあたりまで行ってハイキングの 道を探せばいいと、せっかくもらった地図はしまい込んでまっすぐ街道を歩く。
途中、オリーブ畑があり、その下にはたんぽぽが咲き、そして向こうには アルピューユ山脈が広がる。(写 真参照)
緑の絨毯がまぶしく、銀色のオリーブの葉が輝いている。 なんともすがすがしいことか。
更に上に行くと、ゴッホが入院した精神病院がある。やはりどこに行っても ゴッホがついて回る。
このサン・ポール・ド・モーゾール病院時代に描いた病室から見た風景、 糸杉やオリーブ畑。
糸杉はゴッホにエジプトのオベリスクを連想させ、ミストラルが吹くと、 糸杉が燃え盛る炎のようにざわめいて見えたという。
ゴッホはこの病院にいた約1年間で、150枚以上の油絵と、デッサンを100点 以上描いたということだ。 -
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横道に入って病院を外から見学するにとどめ、再び街道に戻ると、そこには 古代遺跡の霊廟と凱旋門が待っている。
この遺跡は2000年ほど前のものにかかわらず、保存状態も良く、ここがグラヌムの 町の入口だったことを示している。
街道を挟んで左の方に行く道が、グラヌム 遺跡への横道である。
グラヌム遺跡の都市づくりは紀元前3世紀から始まったという。 初期の頃はギリシャの影響を受けていたが、その後ローマ人による征服や シーザーなどの遠征により、次第にローマ化していったという。 隣接のミュージアムにあるカラフルな破片はその頃の物だろう。壁は一面 に ローマ風の模様や色が施されていたらしい。
しかし今はその面影を貼りあわせるしかない。
あとは自分の想像力でいかにでも再構築していいと思う。
遺跡の中に小さい小山のような丘のようなものがある。登ってみると、案外 高い。遺跡全体が見渡せるばかりでなく、アルピーユ山脈も迫ってくる。 そうだ、あそこに登ってみよう! -
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ここでさっきもらった地図を広げてみる。
そして博物館の女性に現在地など 聞いてみるが、彼女達も細かい道についてはわからない。
もう一度街道に戻り、このまま行けば、どこかハイキングコースに行ける だろうと楽観的に歩き始めた。
しかしなかなかそれらしきものはない。
このまま歩いても不安だったので、 目の前に現れた短い階段を上ってみた。その先はけもの道程度に、人が一人 がやっとすりぬけられるような道があったので、私はこれがきっとコースなのだと 解釈した。
標識も何もないから不安ではあったが。5分ほど登っていくと、 山あいの景色の良い場所に出た。 ちょうどお昼時だったので、ここでランチをとることにした。
ここには誰一人来ないし、動物さえもいないもよう。
ただあるのは峰々の 景色と青い空と太陽。
石の上に腰掛けると、小さな花が咲いている。 中でも一番多かったのはローズマリーだ。紫の色が場所によって微妙に 違う。
食事を終えると、ちょっと上に行ってくるね・・・と告げて、 どんどん上へ上へと登っていった。 どうしてもたくさん上がりたいが、急がなくては ならないので、上だけを見て上がっていった。
途中には今自分が来た 道と似たような道もあるから、戻る時は気をつけねばと思った。こんな時、 人は枝を折るのだな。その代わりに私はデジカメで風景を写したらいいなあ なんて考えながら、止まることなく、更に上へ上へと行った。
小さな山なので急な道も多いがおもしろいように上がっていける。 いよいよてっぺんのような場所にきた。
かなり尖っているその上に立ちたかった のだ。
そこに立ち、ふと向こう側を見ると、山はそこから急に切り立っていて真下 には突然湖がある。
遥か下方にのどかに観光している家族連れが2〜3組、蟻のよう なサイズで見えた。
この景色は想像していなかったものだけに、うれしくなり、 これこそが特ダネ!だ!!!と胸が高鳴った。
そしてその証拠写真(?)を 写そうと、私は地べたにへばりつき、手だけを伸ばして湖を撮影した。 これが今回の私の旅のハイライトだ!
反対側の山々も美しい。この感動をしっかりデジカメに託した。
さあ、急いで戻らなくてはいけない。
私はまた飛ぶようにして この特ダネをおみやげに、道なき道をどんどん下っていった。
しかし、下りは 一歩間違ったら谷底に落ちてしまいそう。かなり集中して下りていく。
すると似たような二股の道に来た。勘で一つを選び進む。すると 今度は道が丸太で阻まれている。こんな道を通 った覚えがない。
相変らず山々は涼しい顔をしているが、私は内心蒼白状態だ。
もう一度 戻って違う道に行く。これも違う。
そこで大きな声で、お〜〜〜い!と叫んでみる。 その声はむなしく岩山に吸収されるだけで一向に事情は変らない。 こんなところに来る人はめったにいないのだ。 その時頭によぎったのは遭難した私を探すヘリコプター。
まだ二時だというのにすでに孤独。
やっぱりデジカメで写真を撮っておくとか、 目印を付けておけばよかった。 こういう時は冷静になろう。 もう一度、戻って考えよう。 そんなことを2〜3度繰り返していくうちに、見覚えのある木を見つけた。 もしかしたら助かったかなと思ったら、そこからあっという間に目的の 場所が見えてきた。
ああ、神様ありがとう!!!
そして残りの時間はサンレミの町で過ごすことにした。
もと来た街道を歩いていきながら、もう一度地図をとりだすと、一つの ハイキングコースの入口がわかった。さらに歩いていくと、また別 の コースの入口も標識が出ているではないか。また来たら、今度はちゃんと ハイキングコースを歩こうこうと思う。
そのコースはちゃんと人が3人くらい横になっても歩けるほどの幅があり、 私が行った道とは明らかに違っていた。
サンレミの町に戻り、ぶらぶらする。こんな田舎町でもセンスが良く、 マルシェで売られているものよりずっと素敵な陶器専門店があった。 ここでレモン色のオリーブオイル入れとニンニク入れを買う。形も おおらかだけどセンスの良い職人が作ったものだと思う。
もうすでに いくつか重い物を買っている。こうなったら私は根性で持って帰る! ・・・と、いらぬところで意地を見せ、やけくそ半分で買う。
バスが来る時間までカフェでのんびりした。 思いきり満ち足りた一日であった。
バスでアヴィニョンに戻って、カルカッソンヌまでの時刻表を駅に調べに行く。 明日の移動のためだ。
窓口の女性はとても親切で感じよい。 時刻表をもらい、予約はしたほうがいいかと聞くと、パスだけ持って ただ乗ればいいという、TGVではないのだからと。
ホテルにいったん荷物を置きに行き、もう一度アヴィニョンを少し 見ることにする。アヴィニョンには4泊したが、この街の見学は 毎日少しづつするのだ。
今日はそろそろさっぱりしたものが食べたいということで、インフォ メーションでチャイニーズレストランの場所を聞く。(チャイニーズが さっぱりとした味かはわからないが) そして例のメインストリートを歩き、回転木馬のある広場から、 今日はサン・ベネゼ橋(アヴィニョン橋)に行ってみる。 城壁の小さな門から出ると、ローヌ川がゆったりと流れていて、 途中で切れて半分しかないこの橋が見えてきた。
途切れているのは、戦争や川の氾濫で何度も破壊され、その度に修復 されてきたが、17世紀以来修復が打ち切られたためだという。
ちょうど薄暗くなってとてもロマンチック。
アヴィニョンはいい街だなぁ。
ほどよい都会で、街の大きさもいい。まわりには素晴らしき田舎も たくさんある。こんなとこなら住んでもいいなぁ。
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