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民族楽器の演奏の中、茶店でミントティを飲みながら<br />の図をハッサンが私のノートにスケッチしたものが、この絵、、<br />真ん中の目が吊り上っているのが私らしい(^-^;<br />妙に雰囲気は出ています。(*^_^*)<br />でも、こんなオネエチャンは居なかったがなぁ・・きっとハッサンの願望tと思われ。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />モロッコでの熱狂の日々は続く。<br />私が滞在した宿に面した細い通りには小さな食堂、何軒かの安宿が<br />並んでいた。私は宿のはす向かいにあった街の食堂といった感じの風情の小さなレストランに料理が安くて美味しい事もあったが日参していた。特にタジンというチキンと一緒に様々な野菜を香辛料で煮こんだ鉄鍋料理にすっかりハマリ、美味しいと何度でも同じ料理ばかり注文する癖のある私は、この元気が出てくるようなスパイスが微妙に効いた鍋料理を、その食堂に行く都度に注文していた。そのうちに注文する前に店の給仕が私の顔をみると微笑みながら「タジン?」と尋ねてくるほどになった。今ではホームセンターにもジンギスカン鉄鍋を極端に山型にしたようなタジン鉄鍋が普通に販売されて、驚いてしまう。 気に入ると同じモノばかり注文する癖のある私はスペインでは行商仲間とパエーリヤばかり食していた。<br />パエーリヤは4人位で注文するのがベストだと思う。4人分の大鍋に載った具たくさんの美味しいパエーリヤのボリュームと豪華さと彩りと云ったらもう感涙ものだった。ただレストランによって当たり外れは有った。<br /><br />日中は歩き廻り、夕食を終えると毎夜の如く徘徊していた。ある晩、茶店のような店内で民族楽器を抱えた数人の演奏者が居るのを見つけた私は、その店の一番良いポジションに陣取ると、エスニックなライブ演奏に聞き惚れた。演奏が始まると客足がどんどん増え、私が陣取るテーブルも相席となった。後から相席になった人達は「済まないねぇ・・」と云った風情で私に軽く眼で挨拶を送る。そしてお互い片言の英語で喧騒の中で他愛のないお喋りが始まる。<br />「お前は日本人か?Tokyoから来たのか?」<br />「如何にも〜」<br />「じゃあ TANAKAを知っているだろ?俺の友達のTANAKAはTokyoに住んでいる」<br />「TokyoにはTANAKAは多分50万人以上住んでいる。モロッコにもハッサンが30万人は居るだろう?」<br />「ではYAMAMOTOは知っているだろう。YAMAMOTOはTANAKAの友達だ」<br />「YAMAMOTOは日本に百万人以上は居る。モハメッドはモロッコに60万人は住んでいるだろ?それと同じだよ」<br />「そうか・・俺の知っているTANAKAはスモークを欲したがお前は欲しくないか?」<br />「それはイリーガルなスモークの事か?」<br />「そうだ・・5ドルで分けてやる」<br />「じゃあ 2ドル分だけ分けておくれよ」(*^_^*)<br /><br />ハッサンと名乗るその男は妙に予定が狂ったような意表をつくような<br />値切り方をされた所為か困ったような表情を見せた。<br />ハッサンはブツブツ云いながらもテーブルの下でブツを取り出し<br />私もアンダーテーブルで2ドル分の紙幣を取り出して辺りからは死角になるように隠しテーブルの下でそれぞれを交換した。<br /><br />私が手にしたモノは大麻草のままのグラスだった。<br />否 大麻草かどうかも確認出来ない。大麻草など今まで見た事も無いのだから・・(-_-;)<br />普通の枯れ草のように萎れたサエナイ葉っぱにしか見えない。<br />「これは何の葉っぱだ?」<br />「マリファナのグラスさ 知らないのか?」<br />「ちょっと質が落ちるんじゃないか?」知識も何も無いクセに取り敢えずは<br />そんな事を云って見たりする私だった。<br />「二ドルならこの程度になるのさ」  そうか・・意趣返しされちまったってわけか、、やがて引き際が肝心とばかりに私は別れの挨拶を交わし店を出た。<br /><br />宿に戻ってもライブ演奏の独特なパーカッションの原初的なリズムが<br />いつまでも耳の中で残音になって、その晩はなかなか眠りにつけなかった。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

VO3 モロッコの茶店にて・・編

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kio

kioさん

民族楽器の演奏の中、茶店でミントティを飲みながら
の図をハッサンが私のノートにスケッチしたものが、この絵、、
真ん中の目が吊り上っているのが私らしい(^-^;
妙に雰囲気は出ています。(*^_^*)
でも、こんなオネエチャンは居なかったがなぁ・・きっとハッサンの願望tと思われ。









モロッコでの熱狂の日々は続く。
私が滞在した宿に面した細い通りには小さな食堂、何軒かの安宿が
並んでいた。私は宿のはす向かいにあった街の食堂といった感じの風情の小さなレストランに料理が安くて美味しい事もあったが日参していた。特にタジンというチキンと一緒に様々な野菜を香辛料で煮こんだ鉄鍋料理にすっかりハマリ、美味しいと何度でも同じ料理ばかり注文する癖のある私は、この元気が出てくるようなスパイスが微妙に効いた鍋料理を、その食堂に行く都度に注文していた。そのうちに注文する前に店の給仕が私の顔をみると微笑みながら「タジン?」と尋ねてくるほどになった。今ではホームセンターにもジンギスカン鉄鍋を極端に山型にしたようなタジン鉄鍋が普通に販売されて、驚いてしまう。 気に入ると同じモノばかり注文する癖のある私はスペインでは行商仲間とパエーリヤばかり食していた。
パエーリヤは4人位で注文するのがベストだと思う。4人分の大鍋に載った具たくさんの美味しいパエーリヤのボリュームと豪華さと彩りと云ったらもう感涙ものだった。ただレストランによって当たり外れは有った。

日中は歩き廻り、夕食を終えると毎夜の如く徘徊していた。ある晩、茶店のような店内で民族楽器を抱えた数人の演奏者が居るのを見つけた私は、その店の一番良いポジションに陣取ると、エスニックなライブ演奏に聞き惚れた。演奏が始まると客足がどんどん増え、私が陣取るテーブルも相席となった。後から相席になった人達は「済まないねぇ・・」と云った風情で私に軽く眼で挨拶を送る。そしてお互い片言の英語で喧騒の中で他愛のないお喋りが始まる。
「お前は日本人か?Tokyoから来たのか?」
「如何にも〜」
「じゃあ TANAKAを知っているだろ?俺の友達のTANAKAはTokyoに住んでいる」
「TokyoにはTANAKAは多分50万人以上住んでいる。モロッコにもハッサンが30万人は居るだろう?」
「ではYAMAMOTOは知っているだろう。YAMAMOTOはTANAKAの友達だ」
「YAMAMOTOは日本に百万人以上は居る。モハメッドはモロッコに60万人は住んでいるだろ?それと同じだよ」
「そうか・・俺の知っているTANAKAはスモークを欲したがお前は欲しくないか?」
「それはイリーガルなスモークの事か?」
「そうだ・・5ドルで分けてやる」
「じゃあ 2ドル分だけ分けておくれよ」(*^_^*)

ハッサンと名乗るその男は妙に予定が狂ったような意表をつくような
値切り方をされた所為か困ったような表情を見せた。
ハッサンはブツブツ云いながらもテーブルの下でブツを取り出し
私もアンダーテーブルで2ドル分の紙幣を取り出して辺りからは死角になるように隠しテーブルの下でそれぞれを交換した。

私が手にしたモノは大麻草のままのグラスだった。
否 大麻草かどうかも確認出来ない。大麻草など今まで見た事も無いのだから・・(-_-;)
普通の枯れ草のように萎れたサエナイ葉っぱにしか見えない。
「これは何の葉っぱだ?」
「マリファナのグラスさ 知らないのか?」
「ちょっと質が落ちるんじゃないか?」知識も何も無いクセに取り敢えずは
そんな事を云って見たりする私だった。
「二ドルならこの程度になるのさ」  そうか・・意趣返しされちまったってわけか、、やがて引き際が肝心とばかりに私は別れの挨拶を交わし店を出た。

宿に戻ってもライブ演奏の独特なパーカッションの原初的なリズムが
いつまでも耳の中で残音になって、その晩はなかなか眠りにつけなかった。







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この旅行記へのコメント (4)

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  • がまだす@熊本さん 2005/05/26 09:56:06
    しまったぁ、見損じていた〜
    kioしゃん、おはようごじます。
    そして、遅くなってゴメンなさい!!!
    なにせ、サロン・ド・チビケイとかランダ不夜城、しずか御前ちでドンペリみたいな物を飲まされ続けて、道草くっていました(爆)
    魔女軍団というかアマゾネス軍というか、あのフェロモンの色香に覚醒されて今も続行中です.....。
    暫くメコンの国を彷徨いながらも、この状態の幻覚作用は覚めやらぬかもしれません(爆)

    てなことでして、kioさんの新作を遅まきながら先ほど読ませて頂だきました。
    さすが!!毎回読ませて頂きながら今回も爆笑です!!!
    軍団の幻覚から少し醒めたようです♪♪

    チビケイさんに「今回はイマイチ」なんておっしゃっていますが、kio作風は今だ健在ですなぁ。
    この下りです、小生も「そうそう、あり!あり!!」と頷きながら爆笑したのは・・・。

    >「お前は日本人か?Tokyoから来たのか?」
    「如何にも〜」
    「じゃあ TANAKAを知っているだろ?俺の友達のTANAKAはTokyoに住んでいる」
    「TokyoにはTANAKAは50万人以上住んでいる。モロッコにもハッサンが30万人は居るだろう?」
    「YAMAMOTOは知っているだろう。YAMAMOTOはTANAKAの友達だ」

    抱腹絶倒です。
    「その頃の君は、若い!純だね。僕だったら、こう言うよ」って。

    >「じゃあ TANAKAを知っているだろ?俺の友達のTANAKAはTokyoに住んでいる」

    「ああ、あいつね。よ〜く知っている友達さ。やつ今、日本の総理やってるけどね、帰国したら大臣の席空けてるって俺に言うんだ。俺、やっぱり旅が好きだからな〜」

    >「YAMAMOTOは知っているだろう。YAMAMOTOはTANAKAの友達だ」

    「YAMAMOTO?友達じゃないけど、やつ今はムショ暮らし。聞いた話しでは、空港で大麻をパンツの中に隠していたところ、御用になったらしいぜ」

    KIOさん、ありがとう!!
    前々から思っていたけど、是非とも僕のお気に入りにも格納させてくださいね(^0^)


    kio

    kioさん からの返信 2005/05/27 06:22:52
    がまだすさん おはようございます
    >魔女軍団というかアマゾネス軍というか、あのフェロモンの色香に覚醒されて今も続行中です.....。暫くメコンの国を彷徨いながらも、この状態の幻覚作用は覚めやらぬかもしれません(爆)


    がはは〜 がまだすさん、 耐性というかぁ、免疫というかあ、
    魔界のタイに渡る前に魔界の巣窟?<サロン・ド・チビケイ>でリハーサルしておいて良かったじゃないですか〜(*^。^*)
    バンコックではどうか、華麗に美しく沈没していってくださいよ〜へへっへ

    自分が彼の地に渡った四半世紀前にももう随分と沈没日本人と遭遇した
    ものでした。半年間日本で働いて半年間をタイで暮らすとか、或いは三ヶ月間
    日本で稼いで、9ヶ月間をタイで過ごしている奴とか・・ほとんど覇気というもの
    は感じませんでしたが(笑)


    >てなことでして、kioさんの新作を遅まきながら先ほど読ませて頂だきました。
    さすが!!毎回読ませて頂きながら今回も爆笑です!!!
    軍団の幻覚から少し醒めたようです♪♪

    少しは覚醒作用が自分の旅行記にもあったようで良かった=何のコッチャ(^_^;)
    モロッコは充分に魅力的な国でした。4travelの他のモロッコ旅行記を読んでも
    多くの人達がガイドとの遭遇に触れて居ます。今も昔もモロッコ個人旅行の
    キーワード・・それは <ガイド>かな (^_^;)

    >KIOさん、ありがとう!!
    前々から思っていたけど、是非とも僕のお気に入りにも格納させてくださいね

    と云うわけで がまだすさんのサイトをお気に入りに登録させて頂きました。
    今後はバンコックからのネットカフェからの書き込みとリアルタイム通信を
    ホントに愉しみにしていますからね!
  • チビケイさん 2005/05/22 22:26:59
    エラーの嵐の中やっと辿りついたら( ̄ー ̄)ニヤリあったもんねぇ新しいのがヽ(^。^)ノ
    kioさ〜ん♪本日は日曜日のせいかエラーの嵐に見舞われましたよぉ〜(^^ゞ 
    良かったぁ♪
    モロッコ続編〜早速読ませて貰いましたぁ〜

    ところで例の葉っぱの正体は(・・?
    もしかして道端に生えている雑草を
       乾かしたやつだったりして(*^m^*) ムフッ 

    kioさんの気に入るとそればっかり食べるって
    実は私もそうなんですよ(=⌒▽⌒=) ニャハハハ♪
    死ぬほど同じ物を食して死ぬほどいやになるってパターンが
    多いので主人に「お前は何でもそうなんだから。程ほどってのを
    学習しないと、その内この世から食べたい物がなくなるよぉ」と、
    言われます( ̄ー ̄?).....??アレ??kioさんはそうはならないのかなぁ?

    さて、次なる旅先は何処かなぁ( ̄ー ̄)ニヤリ煩い読者チビケイ!

    そう言えばkioさん辿って行き着いたnight_torain298さんのも
    凄く面白いですねぇ(*^^)v
    やっぱりkioさんが行くところって面白い旅行記が
    多いです。がまだす@熊本さんのも楽しかったぁ〜

    えっ?勝手に領海侵犯は駄目だって(*^m^*) ムフッ 
    行くもんねぇ〜kioさんの承諾書、偽造して(=⌒▽⌒=) ニャハハハ♪

    ではまた入館させて下さいねm(__)m
    (* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

    kio

    kioさん からの返信 2005/05/22 22:51:16
    RE: チビケイ様 今回も一番乗りで読んで頂き多謝〜
    今回のモロッコ茶店編はストーリー的に盛り上がりが
    いまいちでした。 テーブルの下での遣り取りの後に
    警察に通報されるとか、踏み込まれるとか思わぬ展開に
    なれば、良い旅行記のネタになったでしょうに(笑)

    がまだすさん、タイに行かれるようですが、イリーガルな葉っぱは
    絶対に現地の人から買わないように・・タイは麻薬の密告制度があり
    簡単に警察に売られてしまいます。多分 今もそうだと思う。

    >そう言えばkioさん辿って行き着いたnight_torain298さんのも
    凄く面白いですねぇ(*^^)

    (゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 凄く面白い!!
    ホントに読み応えがあります。自分の好みですねん(*^。^*)
    実はたった今、night trainさんのナポリのパン屋のオヤジとの
    遣り取り編を読んで思わず書き込みを入れてきたばかりでした。

    バックパッカーとしてのテイストに自分と似た匂いを感じますよ〜(笑)

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