母と娘のUK珍道中?　～Nowrich ノーリッジ・ハリソン邸～　

1999/05/21 - 1999/05/23

大学院在学時、イギリスから客員講師として招かれたのがこの家の主でした。狙っていたわけではないのですが、「今度イギリスへ行く」というメールを打ったところ、「是非遊びに来なさい」と招いてくれたのです。

母と私はそれぞれお土産を持って、久しぶりの再会を楽しみにしていました（母はお初）。

1995年頃はまだ長男Georgeが生まれたばかり。 訪れたときは次男のWilliamもかなり大きくなって、ちょっぴり英語で会話して文化交流のひと時です・・・。

エリア ノーリッジ(イギリス)

ハリソン家のディナーなひと時。

この部屋は、きちんとした食事のときだけ使うようで、これ以後はダイニングで。
子供達は同席せず、大人だけで頂きました。

彼は日本で暮らして日本のものを持って帰ったらしく、日本製の陶磁器を見かけました。

ちゃんと漢字名も持ってて、名刺に文字入れてます。
結構笑えます。

私はこれを「シベリア抑留な一晩」と呼んでいます。
まあ、寒かったということで。

バスが部屋についてまして、お湯がすぐなくなります。私が先に入ると母で湯が切れる。
翌晩母が先に入ると、私が洗髪中湯が切れる…。

朝が待ち遠しい。

この人です。

一番最初に会ったとき、背が高くて、声が大きくて、無邪気な感じでニコニコしており、圧倒されました。
英語が間違ってると、さりげなく直してくれたりもしました。

この国は、プロフェッサーというとかなり地位が高いです。奥方も研究者で、ドイツ系の方だそうです。

因みに彼の父君は、昭和天皇が訪英した際、キュー・ガーデンを案内したことがあるとか。
親子揃ってエリートなんですね。

＊：昭和天皇の訪英は1971年

庭で全員でパチリ。

朝起きてみるとかなり寒かったため、ジャケットを借りて過ごしました。

ノーリッジ大聖堂。

誰も人がいた記憶がありません。
多分翌日（日曜）は沢山の人が訪れるのでしょうね。

彼方遠くに、ハリソン氏と二人の子供達が写っています。

なかなか美しいステンドグラスです。
ステンドグラス見ると、ヨーロッパに来てるんだな、と思います。

仲良しな兄弟、ジョージとウィリアム。

彼らは、「お兄ちゃん」とか呼びませんので、ウィリアムが兄のことを「ジョージ、ジョージ」と呼んでました。
日本人からすると、凄く不思議な感じ。

長い廊下。

地面には沢山の名前が刻まれています。
どんな人たちが葬られているんでしょうね。

壁にも絵があるのがかすかに見て取れます。

ほぅほぅ　ゴシック様式ですか。


晴れた空と広がる緑。
と、母と娘。

どこだか忘れてしまいました。

カモと戯れる仲の良い兄弟。
日差しも優しいです。

彼が当時勤めていたJohn Innes Centre　というところです。

今は違う大学の研究室で同じ地位で仕事をしています。

あまりネット状況が良くないらしく、メールのやり取りもイベント（クリスマス等）がないと途絶えがちです。

昼食にパブにつれてきてもらいました。

ここの思い出といえば…「量が少なかった」。

大食らいだとは思えないんですが、私には少なかった。体の大きい人はもっと足りないんではないだろうか・・・。

広いテーブルの反対側に家族が座ります。
奥方がはっきり写っていますね。

これはブリッキングホールというところです。

王様のために作った庭は大層きれい。
現在はナショナルトラストが管理・運営しています。

藤棚の下でパチリ☆

母は植物オタクだと前述しましたが、英語は本当に簡単なことしか言ってわからないなりに、植物に関する英単語は知っています。
彼と、「これはウィスタリア」とかいって、通じていました。

カモの群れ。

母カモの「さっ、アタシに付いていらっしゃい！」というセリフが聞こえそう。

彼らは無事大きくなれたでしょうか。

1200年頃に出来た、木造の教会です。
名前とか全然わからないんですが。

ハリソン邸。
隣の家と繋がっている、あちらでは良く見るつくりです。
とはいっても、集合住宅とは全く違いますので部屋数も多く、立派なつくりです。
これで100年以上前の建築だとか。
（100年だとこの国では「新しい」というんですけどね）

彼らはこの家をとても気に入っていたそうです。

数年後の転勤で売り払ってしまったようですが。

William
彼は、人懐っこいというか行動派。
あまり人見知りしません。

対して兄はパパっ子で、ちょっとシャイです。

2005年現在で兄10歳、弟8歳くらいでしょうか。
ハリソン氏はメールでも（西洋人らしく）妻・子供の近況もちゃんと書いてよこします。
この兄弟は両親の仕事で海外に行くことも多いようです。

2002年頃、偶然関空でこの家族と再会しました。
後姿が似ていたので何も考えず、走って行き「ミスター！」と。ビックリしていましたけど、すぐわかってハグされてこちらもドッキリです。
私は出張の途中、彼らは共同研究の関係で来日した、とのこと。
「結婚したの」と言うと、奥方が「おめでとう」と言ってくれました。

いまでこそ義務なチャイルドシートですが、当時は見たこともなく、なんだろと思っていました。

彼らはもう慣れていますので、我先にマイシートにすわり、得意げに父親にベルトを締めてもらっていました。

因みに彼らの持っている携帯電話はおもちゃですが、トランシーバーにように実際に通じます。
母がお土産にあげたものですが、大変喜んでいました。
私は新幹線の模型を。世界でも日本の新幹線は憧れの的ですから、そちらも喜んでもらえました。

みんなで折り紙を折って、日英文化交流を図っているところ。
この一家は日本で一年暮らしたため、割と日本びいきになってくれていました。

ウィリアムだけパジャマを着ているのは、庭の池に自転車ごと落下したため・・・。
パジャマの柄が牛の絵で、ウィリアムに「この動物はなに？」と尋ねるとモジモジして「カウ」と答えてくれた思い出が。
今はどんな立派に成長したのかな？

お邪魔した三日目の朝。
この頃は割りと無知（私が）だったため、「駅に行けば電車はあるだろう」くらいの、日本の感覚でした。

あるわけないんですね、日曜は。

で、ハリソン氏が調べてくれたのが、「ケンブリッジ行きのバスがある」ということ。
ケンブリッジに寄って帰ろうと思っていたので、まさに渡りに船。
そのバス乗り場まで送ってくれたのです。

奥方は家事があり家で見送ってくれましたが、サヨナラするとき、母も奥方も涙ぐんでいました。
・・・涙もろいなぁ・・・。

一緒にバスを待ってくれる、ハリソン氏の後姿。

この旅行は、母に対する親孝行になった旅行だったと思います。
えらいぞ、私。

って、まだまだ「この国らしい」苦労が続くんですけれども・・・旅行記も続きます。

この旅行記へのコメント （8）

• さすらいおじさんさん 2005/05/20 10:04:47

  秋カボチャさん　先日はお気に入りに登録いただきありがとうございます。

  秋カボチャさん　先日はお気に入りに登録いただきありがとうございます。
  微力ですが、情報提供などでお役に立てば嬉しいです。
  
  秋カボチャさんはイギリスで大学の先生をされ、国際結婚をされておられるのですか？　すごいエリートですね。何を専攻されておられるのですか？
  イギリスは２度行ってますが、ゆっくりレンタカーで回りたい国の一つです。またお教えいただければ有難いです。

  秋カボチャさん からの返信 2005/05/20 12:37:50

  RE: 秋カボチャさん　先日はお気に入りに登録いただきありがとうございます。

  さすらいおじさん　さん
  
  いえいえ・・・。
  ゆっくり見せていただくのに、登録させてもらおうと思いまして。
  
  それで
  書き方が悪かったのか、誤解を与えてしまいました。
  「私が（日本の）大学院在学中に世話になった、イギリス人の教授」
  の誤りでした。
  いいほうに誤解してもらうのはいいんですけど、身に余ります…。
  
  私は日本の会社（といってもイギリス系）で、フツーの会社員をしていて、英語も楽していては通じない程度です。
  トホホ。英語も頑張んなくては。
  
  ではまた遊びに行かせてもらいますね！

  秋カボチャさん からの返信 2005/05/25 09:00:09

  RE: RE: RE: 秋カボチャさん　先日はお気に入りに登録いただきありがとうございます。

  イギリス…。
  ロンドンなら人の助けを借りるまでもなく、かつ教えられる自信はあるんですが、郊外はまだこのNowrichステイと、後はEvanEvans等のバスで行った、バース・ストーンヘンジ、カンタベリー、ブリストル、オックスフォード、ケンブリッジ、コッツウォルズ・・・くらいなもので、まだまだ甘いです。
  
  6月後半に、超ショートステイでエジンバラに行こうかと計画中で〜す。
  
  スコットランド＆アイルランド（←イギリスじゃないんですが）は、もっと時間をゆっくりとって再度行くつもりですけれど。
  
  さて、勉強勉強ですねー。
  インチキ英語のブラッシュアップも頑張らねば！
  
  ではまた。

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/05/25 09:22:17

  ロンドンで格安航空券を購入されたことはおありですか？

  秋カボチャさん　以前から考えていましたのは、イギリス一周、アイルランド一周、アイスランド一周をロンドンを拠点に格安航空券を買って往復、各国ではレンタカーを利用する、というのがぼんやりした希望です。これからインターネットなどで情報を集め、勉強してゆきたいと思っています。ロンドンで格安航空券を購入されたことはおありですか？

  秋カボチャさん からの返信 2005/05/25 22:23:02

  RE: ロンドンで格安航空券を購入されたことはおありですか？

  こんにちは！
  早速お返事です。
  
  ロンドンで格安航空券、はないです。
  ユーロスターのバリュープライスのネット購入はありますけれど。
  多分同じシステムだと思います。
  さすらいおじさん　さんは、旅行会社のマイルをためておられますか？
  あるいはステイタスを持っておられますか？
  それによって異なってくると思います。
  
  インターネットの時代になりましたので、英語でも我慢して頼めば、今までがバカらしいくらい安く買えますよね。
  イギリスは（私の中では）とてもいい加減な国で、リストもしょっちゅう間違ってますが、ネットならこちらが入力を間違えなければ、ちゃんとチケットも届きますよ。経験ではロイヤルオペラとユーロスターは、日本まで送料無料の手数料もなしで一週間以内に届くよう手配してくれます。
  
  質問は、掲示板ではなくてメールに送っていただいても結構です。
  内容がサイトの紹介や、航空会社の営業的内容になってしまうかもしれませんので、今後何かお尋ねになりたいことがおありでしたら、そちらでもOKです。
  
  ではまた！

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/05/25 23:37:36

  RE: RE: ロンドンで格安航空券を購入されたことはおありですか？

  ＞さすらいおじさん　さんは、旅行会社のマイルをためておられますか？
  あるいはステイタスを持っておられますか？
  それによって異なってくると思います。
  
  ご丁寧にありがとうございます。
  航空会社のマイルは少しあります。マイル精度に疎かったので、貯め始めたのが遅かったものですから---
  ステータスはゴールドカードなど無いので、有効なものは無いかもしれませんね。でも事前にインターネットで調査、購入するのが一番安く、確実なようですね。いい情報をありがとうございます。

  秋カボチャさん からの返信 2005/06/20 09:17:50

  RE: ロンドンで格安航空券を購入されたことはおありですか？

  さすらいおじさん　さん
  
  こんにちは。というかお帰りなさいでしょうか。
  
  ところで、先日標題の件で質問いただきまして、その後「格安」というか航空券を自分で買うハメになりました。
  フライトはヒースローからエジンバラ間です。
  ヤ○ーのイギリス版から検索するか、あるいは航空会社ダイレクトで検索しても出てくると思いますが、私の場合はスターアライアンス繋がりで購入・搭乗したかったので、bmi（ブリティッシュミッドランド航空）です。
  全日空で日本往復すれば、全日空で代理手配してもらえますが、「空いてません」と言われたので、自分で取った訳です。
  
  朝早いのだと、35ポンドと驚きの価格。
  やはりどこでもそうですが、早いうちに融通の利かない（＝払い戻し・変更なし等）チケットを買うと安いんですよね。
  1区間の単なる往復だと安いチケットが無くても、周遊すると（インバネスやグラスゴーに行ったり、ダブリンに飛んだりしてみると）安い＆融通の利くチケットがあります。
  
  ネットで取っても、難しくはありませんでしたよ。
  bmiは日本の代理店が全然使えないため、ネット（英語しかありませんが）のほうがスイスイ早く取れます。
  それとチケットはeチケットです。
  紙発券すると、さらに10ポンド加算、というのでバカらしいです。
  
  今度のエジンバラは、夫婦それぞれの個人的都合により、日本発着の飛行会社が違い、帰国の日も一日違いというメチャメチャな日程ですが、
  帰ってきたら乗り心地など、報告させてもらいますね！
  
  それでは。

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/06/20 13:59:33

  RE: RE: ロンドンで格安航空券を購入されたことはおありですか？

  秋カボチャさん　　とても詳しく教えていただきありがとうございます。
  いただいた情報を早速コピーし保管させていただきました。
  長い間自分で手配していないので、詳細なご説明で手順が良く解ります。まだイギリス方面の旅の計画は立ちませんがこの情報を活用させていただきます。ありがとうございます。