2005/03/09 - 2005/03/14
64位(同エリア180件中)
kovaさん
春の陽気にとても暖かい杭州から黄山市へ約4時間ものバスでデカデカ自動車道を走って、黄山山麓のホテルに泊まりました。
電気不足の中国では当たり前のようですが、ホテルのドアーマンが外套を着ているのです。
なんか嫌な予感がしていたのですが食事後に暖房が入りますという話が8時になってもエアコンから出てくるのは冷風ばかり、 間に合わせに電気旋風を持ってきたのだが間に合わない、寒くて寒くてどうにもならない。
9時になってもどうにもたまらず、山小屋同様にありあわせのセーターを着込み、ダウンジャケットを毛布にかけて寝る始末。
翌日 黄山に入る。 約千メートルのロープウウエーを8分で上昇、途中霧の晴れ間に岩峰が眼前に広がる。歓声があがる。
眼下には、はるか延延と続く石段の登山道を荷物(食材・雑貨・建築資材・その他もろもろ)を担ぎ上げる強力?さん達が見下ろせる。
頂上駅はやはり寒いくらいでそこから約1時間以上石段を登りまた下る。
ホテルはシーハイ(西海)ホテルでかなり年数の経たホテル、昼食を摂ってから山峰めぐりに出かける。
かなりガスっているもののあえぎながら石段を登り、名所名所へ行軍する。
やはり霧で眺望は望めない、ガスの中に墨絵のように巌峰と松の姿が浮かび上がる。
尾根にある急な階段を登る。 心臓が口から飛び出すくらいきつい。
霧と冷たい気流で松の枝や葉は霧氷でゆれている。
ホテルの暖房はオイルヒーターで中々暖かくなく、窓の隙間風が強かったのでトイレットペーパーで目張りをしてようやく温まることが出来た。
翌朝、日の出観光の予定だったが積雪のため中止。
新雪が20センチ以上は積もっておりホテルマンが雪かきに忙しい。 すべてに通じている石段は制服の人たちが、氷を削り雪をはいて通路を清掃している。
すべての道がこのようにメインテナンスされるのは驚き。 おかげで雪山を見ながら滑らずに昇り降りできた。
しかしながら この新雪による一刻の晴れ間が私たちのこの旅行を意味あるものにしてくれたのである。
最後に黄山観光のためアドバイス
1)黄山での完全な絶景は望めないということ。 1年のうち雨の日が多いそうで、1日のうちでも天気がよい日でも雲・霧が気流となって峰峰を包むし、激しく変化する。
はっきり遠望できたらそれはラッキーといえます。
2)装備は万全足るべし。 雨具(傘は風で駄目)、防寒、防風、靴は滑らないもの、雨に強いもの。
カメラは軽量なるものがおすすめ。 新型の一眼レフで重いし機動性にかけましたが絵は見てのとおり。
3)黄山はまさに石段との戦いである。 金毘羅さんで鍛えたばかりだったが役に立たず、まずは足腰を日ごろ鍛錬しておいたらよいでしょう。 もっとも 金を払えば全工程カゴに載って観光もできます。
4)ホテルに売っている「黄山の四季」というDVD(5,000円)は、黄山のすばらしさが堪能できるものです。
また山麓の休憩売店にある写真集で日本語版がありこれも立派、ただし値段は交渉しだい。
5)山を降りてから売店(美術館という)で 中国銘硯のひとつ飮硯(きゅうけん)や黄山市沌渓の銘墨「胡開文」を仕入れた。
いずれも現地ガイドに教えてもらったもので、満足している。
76歳の 小平元主席が黄山を麓から自分の足で登ったそうである。あなたにも出来る 頑張っていってらっしゃい!
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新雪に覆われたホテル、食べ物から一切のものを人力でここまで担ぎ上げる。 驚くべきアリンコの忍耐力。
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雪の白と松の薄い黒が墨絵になるような感じ。
写真を夢中で撮りました。
吹雪の後の静寂の中、処女雪に覆われた峰峰。 -
白銀世界の黄山、このあたりで大体1400メートルぐらいの標高かも知れない。
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遠方に見える雪山 突然に見え出した雪山です。
こんな風景は遥か昔の少年時代に郷里の山間で見たかあるいはスキーで登った越後湯沢の山塊ぐらいだ。 -
黄山の山々は起伏が激しいが女性的だという人がいるがそれは形状だけの話ではないのか。
霧や風が刻々と山の姿を変えてゆく。
朝のこの時間帯のみ穏やかに晴れ間の顔を覗かせる。 -
黒の濃淡が美しいコントラストを引き出している。
千載一遇のこのとき、息を凝らしてシャッターを切りました。 -
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ここでは有名な団結の松と言うのだそうである。
中国の53種族かの数を表す枝があるというのです。
この前で江 澤民さんは団結の歌を大声で歌ったそうです。 デモンストレーションの好きな方です。 -
黄山で一番高い花蓮山、 ガスで瞬間しか見えず残念。
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黄山の麓の典型的な農村のたたずまい。
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竹やぶに新雪が積もって非常にきれいに見えます。
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杭州霊隠寺、中国の若い人たちが熱心にお祈りをしていた。 何を祈願しているのだろう。
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この旅行記へのコメント (11)
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- 多良さん 2011/08/03 08:39:52
- 寒そう〜(^_^;)
- はじめまして、多良と申します。
ご訪問ありがとうございました。
中国の記事を拝見しました〜☆
古くて新しい国、近くて遠い国中国。
そんな中国に最近なんだかちょこっと興味を持ち始めている私です。
時間のある時に、他の記事もぜひ読ませていただきたいです\(~o~)/
また来ますので、どうぞよろしくお願いしますm(__)m
- kovaさん からの返信 2011/08/22 09:26:26
- RE: 寒そう〜(^_^;)
- > はじめまして、多良と申します。
> ご訪問ありがとうございました。
> 中国の記事を拝見しました〜☆
> 古くて新しい国、近くて遠い国中国。
> そんな中国に最近なんだかちょこっと興味を持ち始めている私です。
> 時間のある時に、他の記事もぜひ読ませていただきたいです\(~o~)/
> また来ますので、どうぞよろしくお願いしますm(__)m
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- モエさん 2008/07/20 16:32:38
- 空気まで伝わってきそうですね。
- はじめまして〜。
モエです。ご訪問ありがとうございました!
お花の写真も素敵ですね。
私はもっぱら食べ物しか撮らないので、
すごく癒されました。
黄山、寒そうですが(トイレットペーパーで目張り、笑えました)
一枚一枚が絵になっていて、引き伸ばして飾ってもよさそうですね。
1ポチさせてもらいました〜。
私もいつかは登ってみたいので参考にさせて頂きます。
これからもよろしくお願いいたします。
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- イーハンさん 2007/08/20 11:32:37
- すばらしい黄山の雪景色!絶景かな!
- 初めましてkovaさん、雪の黄山拝見させていただきました、やっぱりすばらしい、お金を出しても天候は買えません、しかし雪はその季節でしか降りません、私も次の黄山は冬それも降雪時に行きたいです、準備さえしていけば山頂はあの舗装道路ですから何とかなるものです、そんななか雪の黄山を見ることが出来たのはすごい事ですね、羨ましいです。私も暫く黄山通いになりそうです、それほどに素晴らしい山ですから。 宏村観光も拝見させていただきました、雨の中の風情もいいものですね、また、同じような箇所のお写真にもやや驚きです。 今後ともよろしくお願いします イーハン
- kovaさん からの返信 2007/08/20 13:47:01
- RE: すばらしい黄山の雪景色!絶景かな!
- イーハンさん メッセージありがとうございます。
雪の黄山は想いもかけず春の低気圧のいたずらで、我々ツアー観光を歓迎してくれたのでした。
ご存知の通り 黄山は名前は有名ですが行った人で無ければわからない不思議な魅力のあるところですね。
私達はシニアーの多いツアーでしたので寒気が迫る中 あの途方も無い石の階段をあえぎあえぎ、心臓が口から飛び出すような頑張りであるき山坂を踏破しました。
風雪とガス、寒気は驚きでした。 なにせ杭州では花の咲いている陽気だったんですから。
イーハンさん 貴方は素晴らしい!黄山の裸を見ていらしたのだから。
何回も行かなくてはそれぞれのいい景色にはお目にかかれませんね。
それにしてもあの黄山のことについて奇怪に思うことがあるのです。それはご覧になられたでしょうが、あそこではすべてのモノがクーリたちの肩で山頂に持ち上げられています。 勿論下るときも同じデス。
しかしですよ。 あの大勢の観光客がもたらす影響はあの地域でどのように解決しているのでしょうか?
食料 飲料 廃棄物(勿論残飯から排泄物までも)それにあそこで消費される飲料水、シャワー 洗濯汚水 厨房雑排水などなど
考えると眠れなくなります。 貴方の記述にありました西海飯店に泊まりました。 食事はまー割といいほうでしたが、建物の作り、設備のお粗末さはなんとも言いがたいものがありました。
ついつい ながながと書き込みました。 不思議発見をして来て下さい。
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- 気楽トンボさん 2005/10/12 23:41:31
- はじめまして!
- 2004年の3月の下旬に黄山に行きました。
やっぱり雨がふり、ロータスピークに登っても、
雲の中にいるみたいでした。
キントン雲に乗ったようで、視界がゼロでも感激しました。
金比羅さんで鍛えたのですか?(笑)
私も4,5回登りました。
日頃から体力作りのために山登りをしているので、
黄山の階段もしんどくなくて上り下りができました。
楽しい旅行記拝見しました。また訪問させていただきます。
- 気楽トンボさん からの返信 2005/10/14 18:11:40
- 中国人は階段が好き
- 1年違いの同じ3月なのに、kavaさんのときは雪だったんですね。
写真が綺麗です。
黄山、泰山は階段ばかり。
万里の長城を作る中国だもん、
階段を作るなんて、おちゃのこさいさいかな?
黄山では、私もよく歩きました。
「硯」を買いました。
でも、高いのでびっくり!
なかなか値引きしないので、
そのお店を出たり、入ったりの繰り返し。
でも、とても気に入ったので、買ってしましました。
今は、絵手紙を書くときに使っています。
-
- chinatravelさん 2005/09/21 23:49:54
- 雪の黄山
- 四川旅行記への訪問ありがとうございました。
冬は山登りは難しいのかとおもいきや、入山できるのですね。
まだ安徽省へは足を運んでいませんが訪れたいものです。
- chinatravelさん からの返信 2005/09/23 07:00:36
- RE: 雪の黄山
- そうでしたか。偶然のたまものですね。
旅行記はまだまだ続きます。よろしければ再訪してください。その際は感想でも掲示板にいただければ嬉しく思います。
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- 背包族さん 2005/09/14 10:58:20
- 黄山登山
- はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
黄山には、2005年の2月、春節直前に行きましたが、やはりガスっていて全景は望めませんでした。
山頂で1泊し、翌日は雪が降り、滑ってあぶなかったです。
石段のうえに、凍っているので、Kovaさんのおっしゃるとおり、冬季はすべりにくい靴が必需品ですね。
私は寒さ対策に屯渓でダウンジャケットと山登り対策に杖を買ってから行きました。
山登り自体は四川省の峨眉山に比べると楽なものです。
雪景色の黄山の写真、楽しませていただきました。
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- 井上@打浦橋@上海さん 2005/09/11 18:40:25
- 黄山旅行の思い出
- kovaさん、どうも。
私のところへの訪問有難うございます。
雪の黄山、なかなか素敵ですね。
でも、雪と言う最悪の気候の時に、よくまあ、勇気を出して登りましたね。
いや、逆に、目の前にして登らないほうが勇気が
いるかもしれませんが・・・・・。
私の黄山の思い出話にお付き合いください。
私が行ったのは、確か85年です。
南京で3泊したあとバスで8時間掛けて、夕方黄山の麓に着きました。
そのバスにガイドが乗り込んできまして、明日俺を雇えと言って来ました。
20元で手を打ちました。
見た感じ15・6歳くらいだったんですが、
あとで聞きましたら20歳ということでした。
その日は麓に泊まり、翌朝6時に出発しました。
当時はロープウェイの新設工事中で、麓から頂上までは階段を
トコトコでした。頂上にたどり着いたのは午後3時。
ヘトヘトになりましたが達成感ありましたね。
頂上で1泊後、翌日は未明の2時に出発です。
ガイドが言うには、ロープウェイの工事が朝始まると、
なんたら、かんたら言ってまして、とにかく工事が始まる前に下りないと、
大変なんだと言う訳です。
今、思うに、もしかしますとガイド自身の都合で
そうさせられたのかもしれません。
あいにくの雨の中、真っ暗な中、合羽をはおり、懐中電灯を手に持ち、
下りたわけですが、いやぁ恐かったですね。
朝麓に着き、その日は、麓周りの村を見学して、また1泊して、
翌日、杭州に向かいました。
やはりバスで8時間でした。
以上思い出話でした。
お付き合い有難うございました。
では。
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