2004/06/27 - 2004/06/28
1121位(同エリア1249件中)
さらさん
2週間の欧州選手権観戦の旅も遂に終わりを迎えた。
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EURO2004観戦の旅、最後の試合はクォーター・ファイナル第4戦チェコvsデンマーク。
ホテルからスタジアムまでの交通機関は何を使ったらいいのか分からなかったのでホテルの人に聞いたら、数十メートルのところにメトロの駅があると教えてくれた。この大会のために新しくできたメトロがホテルのすぐ近くを通っていたのだ。
アヴェイロから帰るのが少し遅くなったため、今夜もスタジアムに着いたのは試合開始30分前くらいになってしまった。
ポルトガルvsイングランドを観に行った日、行きのメトロの車内で若い日本人の女性二人組に会った。彼女らもクロアチアvsイングランドを観ていて、チェコvsデンマークも観ると言っていた。そして今夜、自分の座席を探していたら彼女たちに再会したのだった。何万人もいるスタジアムの中で再び出会うなんてすっごい偶然!!オビドスで会ったおじさんたちもこの試合を観に来ると言っていて、「スタジアムで見かけたら『さら〜!!』って呼ぶからな」って言ってたけど彼らとはオビドスを発つ朝に手を振ったきり、再び会うことはなかった。
今日はそれぞれの国のサポーターがとても少ない。対角線上のコーナーに数百人ずついるくらい。私の席の両隣は日本人男性のグループ、後ろは外国人、そして前一列は見事に空席だった(あとでもう一つ前の席のオランダ人カップルが移動してきたが)。全体的に見ても半分くらいしか席は埋まってなかった。地元やイングランド、オランダなどの国以外の試合はこんなものなんだろうか。ちょっと寂しい。
試合は前半完全にデンマークペースだった。ボールを支配してパスもよく繋がる。しかし決め手に欠き1点も奪えなかった。
そして後半、明らかにチェコが変わった。前半全くいいところなしだったのに、これが同じチームか!?と疑いたくなるくらいボールを奪ってからの攻撃のスピードが速く、あれよという間に2点、そして3点もゴールを決めた。近年、フットボールは高速化してきている。それが顕著に現れた試合だった。どんなにボールを保持して上手くつなげても、ゴール前に辿り着くのに時間をかけ過ぎてはなかなかゴールは生まれないのだ。デンマークはよくまとまったチームだったが丁寧すぎたのだ。それにしてもチェコはハーフタイムに何をしたのか、あの切り替えの早さにはとにかく驚かされた。
もうひとつ驚いたのが前で観戦していた数組のオランダ人。チェコがゴールを決めると大喜びなのだ。宿敵のはずなのになぜ???と不思議でならなかったのだが、チェコがドイツを負かしてくれたおかげで自分達の代表がトーナメント進出できたのでチェコに感謝していたのだと帰国後、雑誌の記事を読んで判明した。
試合は一方的になってきたし延々と続くウェーブ(チェコ人はウェーブ好きらしい)も最初は一緒にやっていたが飽きてきたし、周りの雰囲気も淡々としていてつまんなくなったので、メトロが混む前にと終了2〜3分前に席を立った。日本人の彼女たちに挨拶をしてメトロ駅へ向かう。しかし私と同じような人たちが既に何百人といてメトロ駅までの道は帰り客の川になっていた。こんなことならあと少し我慢して彼女たちをお茶かごはんに誘えばよかったかなぁと思った。
スポーツ観戦は試合内容そのものも重要だけど、会場の雰囲気も満足度の度合いに影響を及ぼすものだと改めて気づいた。イングランドの試合、地元とイングランドの試合と初めの2試合があまりにも熱狂しすぎていたのでその落差が大きすぎたのかもしれない。
そのせいもあってか、これがチェコではなくオランダだったらなぁとオランダがチェコに負けたことをつくづく悔やむのだった。 -
「今日も遅くなるかも」と祖母に断っておいたし、試合は90分で終ったしお腹もちょっぴり空いたので「マジェスティック」という老舗のカフェに行った。テラス席に腰掛け、チョコレートケーキとカモミールティーを注文。給仕は女性も男性もパンツスタイルのホテルマンみたいな制服で、接客も教育されているようで物腰がとても柔らかい。女性は若くて美人な子が多かった。
「申し訳ございません。チョコレートケーキは品切れでした。今あるのはアップルタルトとチーズケーキと・・・」とウェイトレスが本当に申し訳なさそうな顔で戻ってきた。
「じゃ、アップルタルトをお願いします」チョコレートケーキモードだったのでかなりガッカリだけど仕方がない。
ほんの少しして再び彼女が戻ってきた。ちょっと困った顔をしつつ笑いも抑えきれない様子で
「あの、申し訳ございません。アップルタルトも品切れでした。今あるのは・・・」
「え〜、アップルタルトも!?」と言いつつ私も可笑しくなって一緒に笑った。
「じゃぁ、チーズケーキ。チーズケーキは本当にあるのよね?」
こうしてようやくケーキにありつけた。が、味のほうは冷凍ケーキみたいだった。 -
明日の早朝、帰国の途につくので今日がポルトの街を楽しむことができる最後の日。
9時過ぎにホテルを出て街を歩く。ボルサ宮を過ぎてサン・フランシスコ教会に着いた。祖母は「もう教会は飽きたから外で待ってる」というので一人で内部を見学。ここの受付のおねえさんはとても感じがよかった。
この教会の前は路面電車の始まりで終り。ちょうど電車が止まっていた。こっちの電車ってなんでこんなにかわいいんだろう。
朝から既に日差しが強かった。夜のニュースでどこの町だか分からないけど、アイスクリームを食べている人々の映像が流れて40℃あったと言っていた。教会の階段の日陰で、エンリケ航海王子広場で遊んでいる犬と飼い主をしばらく眺めてから再び歩き始める。途中、酒屋さんをのぞいたり川沿いのおみやげ物屋さんに寄ったりしながらドン・ルイス1世橋を歩いて渡り、対岸に到着した。
これからポルトワインの工場見学をするつもりだった。その前に写真を撮ってウロウロしていたら、サングラスをかけた怪しげな兄さんに声をかけられた。無視しようと思っていたのだがパンフレットを見せながらなんだか色々説明してきて、最後に日本語で書いてある部分を見せられた。幾つかあるワイン工場の一つで、工場見学のご案内だった。無料の送迎バスもあるというので、すぐそばで待機していたバスに乗ることにした。祖母は訳が分かっておらず、「拉致されたらどうする!!タダより怖いものはない」と乗るのを拒否していたのだが、どうにか落ち着かせて乗り込んだ。
私たちだけを乗せてバスは出発した。各工場を循環するバスのようだった。指定の工場で降りて建物の中へ。すぐに係の女の子がやって来て既に集まっていた7〜8人のグループに加わって見学スタート。英語なので全部は分からなかったけど図や写真を見ながらなんとなく理解できた。最後にホールのテーブルでワインのテイスティング。ワインは思ったより高価だったので買わずに出た。祖母がトイレの洗面所に帽子を置いたら濡れていてびしょびしょになったので乾かして出たら、ちょうどバスが発車して行ってしまうところだった。しかし私たちに気が付いたらしくバックして戻ってきた。「ありがとう〜」と言って乗り込むと一緒に見学した人たちばかり乗っていてみんな笑っていた。もしかしたら彼らの誰かが気づいてくれたのかもしれない。帰りのバスで祖母は「無料バスがあってよかったね。工場見学も楽しかったね」と最初の怯えようが嘘みたいにはしゃいでいた。 -
お昼は「メザ・アンティガ」というレストランに行くつもりだったのだが、ようやく探し出したらお休みでガッカリ。
そこから広場のほうに歩いていって広場の端っこのほうにある店に入った。1階はカウンターで、2階に上がってと言われたので2階に行くと満席。ちょっとその辺で待ってて、すぐ空くからと言われ5分ほど待つ。入り口で見た感じよりはずっと流行っているお店のようだ。
メニューを見ると半人前もあったので祖母は魚のフライ、わたしは気が付けばポルトガルへ来て肉料理を食べていなかったので最終日にして初めて肉料理を注文。それにしても半人前でもこの量って・・・。一体ポルトガル人ってどういう胃袋してるんだ!? -
白身魚のフライには写真中の豆粥が付いてきた。一緒に写っているスプーンを一般的な大きさのスプーンと思ってはいけない。全長20cmはあった。本当にこれって半人前なの!?
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焼き加減はちょうどよくやわらかくジューシーでめっちゃ旨かった。「おいし〜!」を連発したのは2個目までだった。3個目に入るともう苦しくて最後の一口は無理やり押し込んだ。何度も言うがこれで半人前・・・。お腹いっぱいを通り越して喉までいっぱいな気分だった。
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バスルームの洗面台の前にある鏡の下のガラス板が前下がりに傾いていた。そこにアメニティグッズやらグラスが乗っていたのだが、危ないかなぁと思いつつそのまま使っていた。それが、最後の夜の寝る直前になってガラス板の上のグラスがツツッと滑り洗面台の中にガシャン。
「あ〜あ、やっちゃった」。
翌朝、チェックアウトの時に「部屋のグラスを割ってしまいました。ゴメンナサイ」と謝ったらホテルマンは大した事ないという顔で「問題ないですよ」と言ってくれた。一応、割れた破片は拾って一まとめに袋に入れておいたんだけどお掃除の人、大丈夫だったかな・・・
朝の5時、前日にタクシーをお願いしていたのでホテルマンはまだ真っ暗な街路に出てタクシーが到着するのを待ってくれた。ここのホテルの人たちは必要なこと意外はあまり喋らないけど親切で優しい。
タクシーがビュンビュン飛ばしたので20分で着いたけど、ポルトの空港はリスボンと違い街中からかなり離れていた。
楽しかった日々を反芻し、心の半分を残しつつ体は着実にポルトガルから遠のいていく。
関西空港に到着。飛行機から降りるとムッとする暑く重い空気が私たちを迎えた。
「あぁ、日本に戻ってきたんだ」。
私の旅は終った。しかしまだ彼の地で欧州選手権は続いている。オランダもまだ留まっている。明朝はポルトガルとのセミファイナルだ。今夜は早く寝なくては。 -
ポルトガルに負けた。よりによってオランダ相手にフィーゴったら人柱のように代表に尽くさなくったっていいのにぃ。不思議と今までのような、特にフランスW杯のときのような悔しさは残らなかった。まだポルトガルでの幸福の余韻が残っていたからか、今回のオランダ代表の不甲斐なさにすでに諦めがついていたからなのか・・・とにかく冷静に現実を受け止めた。そしてわたしの欧州選手権は幕を閉じた。
一応決勝戦も観たけどね。ポルトガルは開幕戦のようなガチガチ感はなかったけど最後の10分はやっぱりバタバタだった。そんな厳しいところにボールを通そうとしなくったってと思うようなパス出しに苛ついた。そうでもしないとギリシャの守りを崩せなかったのだろう。タイムアップ後のロナウドの「泣くもんか!泣くもんか!!」でも堪え切れなくてこぼしちゃった涙姿が、普段は生意気に見えても少年らしく初々しくて愛しかった。
ギリシャは「スター選手がいなくったって、監督に全幅の信頼を置き皆で団結して頑張れば夢をつかめるものなんだ!」という、漫画か映画を地でいく優勝だった。チーム力の大切さを教えられた。1度しか訪れないようなチャンスを確実に決める神がかり的な決定力はすごいと思う。
でもやっぱりあちこちがボロボロと綻びていようとオランダ代表を愛さずにはいられない。今回はベスト4という結果にも見合わないパフォーマンスだったけど、ロッベンのような新しい才能の輝きを垣間見ることが出来た。
2度目の旅以降、楽しいことは楽しいけどちょっとした物足りなさも感じていた。しかし今回の旅は初めての体験もたくさんあったし、自分自身にとっても訪れた国の人たちにとっても非日常の日々だったりでとても充実した夢のような毎日だった。あんなに大喧嘩した祖母も今回の旅が一番楽しかったと言っていた。旅立つまでの準備は大変だったけどそんな苦労は遥か彼方に吹っ飛んでいった。
TVで観戦するのももちろん熱くなれるけど、生観戦はまた別物だ。今回は一番の目的であったオランダ代表の観戦を逃してしまったのでまた必ず戻ってこよう。2年後、4年後、そのときにはきっと今回より魅力的なオランイェに会えるはずだ。
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