スリランカの旅【６】　目を奪う美女壁画の岩山　シーギリア

2005/02/13 - 2005/02/13

シーギリアの美女壁画は数多いスリランカの世界遺産の中でも最も私の心に焼きついた。私の印象では、中国敦煌の仏教壁画に勝るとも劣らない鮮やかな素晴らしい壁画だ。シーギリア・ロックは古代から仏教僧の修行の場で、５世紀末にカーシャバ王が１１年間岩山の頂上を王宮とした。カーシャバ王は父のダートウセーナ王を殺し、王座を奪い取った後、アヌラーダプラからシーギリアに都を移し、弟のモッガラーナに政権を奪われるまでの１１年間、シーギリア・ロックで王座を守ったとする説がある。確かにシーギリア・ロックを城にすれば攻めるのは極めて難しい。また、５００人に及んだと言われる美女のフレスコ画は父の供養のために描いたとの説がある。カーシャバ王が難攻不落の岩山に身を隠し、親殺しの天罰を恐れて父王が愛していたという５００人の美女を描き、またカーシャバ王自身もこの地で修行し父に詫びたとすると納得できる話になる。だが、実際には謎に包まれた地だ。それもまた、ロマンがある。
(写真は壁に描かれたフレスコ画「シーギリア・レディー」）

エリア シギリヤ(スリランカ)

壁に描かれたフレスコ画「シーギリア・レディー」

壁に描かれたフレスコ画「シーギリア・レディー」

壁に描かれたフレスコ画「シーギリア・レディー」

壁に描かれたフレスコ画「シーギリア・レディー」

壁に描かれたフレスコ画「シーギリア・レディー」

王の庭園からシーギリア・ロックを望む。形はオーストラリアのエアーズ・ロックに似ている。

王の沐浴場

王宮跡

高所から地下のパイプを通って水を引く仕組みを５世紀に作った。ガイドのパリタさんはこれを「世界８不思議目」と当時の技術力を誇る。

仏教僧が修行した岩場の石窟寺院

かつて美女のフレスコ画を映したミラー・ウオール

７世紀頃、シンハラ文字で彫られた、壁画を賛美する詩。

ライオンの爪だけ残る、宮殿の入口

ライオンの爪だけ残る、宮殿の入口から見る王宮跡がある頂上

王宮跡

シーギリア・ロックから見る水の広場

コブラの岩

シーギリアのホテルも広大な人造湖に面し美しかった。