チュニジアの世界遺産：ドゥガのローマ時代の遺跡

2001/02/04 - 2004/08/29

１９９７年に登録。
ここはヌミディア王国の都市であり、その後はローマ、ビザンチン帝国と歴史を重ねており、保存状態の良い規模の大きい遺跡です。

写真は、遺跡の入り口に近づくと目に飛び込んでくるサターン神殿の石柱です。
通常の見学路から離れているため、近くに行く時は陥没した穴等にご注意ください。

チュニジアの素顔　http://www12.ocn.ne.jp/~tunisia/

エリア その他の都市(チュニジア)

駐車場の前にあり最初の建造物です。
丘の傾斜を利用した劇場で、３５００人が収容できます。
劇場の上からは遺跡が一望でき、見晴らしが良いです。

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キャピトルの手前には、１２種類の風の名前が石に書かれており、風の広場と呼んでいます。
キャピトルはジュピター、ジュノ、ミネルバの三神が祀られていました。

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首無し像です。
ローマ遺跡では時々見かける像です。
これはローマ皇帝が替わる度に像を造るのは大変であり、首だけを挿げ替えていました。
首が無いのは盗難や紛失したか、首を造るのが間に合わなかったかです。

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セヴェルスの凱旋門です。
門の外にはオリーブ林が続きますが、現在も発掘がされています。
ドゥガ遺跡には幾つもの貯水場がありますが、この凱旋門の外の右側にある貯水場は大きな造りです。

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キャピトルとフォーラムで、フォーラムは市民の公共広場です。
現在は円柱は無く、柱を折った跡が残っています。

チュニジアの素顔　http://www12.ocn.ne.jp/~tunisia/

フォーラムに残っている像です。
カルタゴ博物館など各地でも目にしますが、男性の鼻とペニスは折られています。
これはビザンチン帝国がローマを滅ぼした際に、あまりにも素敵な遺産であり、全てを破壊するには忍びなく、ローマ人の象徴である男性の鼻とペニスを破壊するだけに留めたからです。
女性の顔や性器は破壊されません。

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屋根の部分が落ちてしまった貯水槽です。
幾つもの槽が下部のアーチで繋がっています。

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１２名が同時に利用できる水洗トイレです。
２〜３名用は各地の遺跡で見かけますが、１２名とは大きなトイレですね。
穴の開いている部分が便座で、中はＵ字溝のようになって繋がり、水が流れているシステムです。
こぼれ落ちた足元には小さなＵ字溝が配置され、手を洗う水道も完備していました。
囲いも無い場所で１２名が同時に利用できるとは・・・羞恥心はどうなっていたのでしょうか？？

チュニジアの素顔　http://www12.ocn.ne.jp/~tunisia/