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氷の極点 北極

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2002/08/06 - 2002/08/18

46位(同エリア47件中)

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六車俊範(むぐるまとしのり)さん

(世界制覇カウントダウン! http://plaza.rakuten.co.jp/mugutoshi/ もご覧下さい)
 ロシアの軍港ムルマンスクから北極点に向けて、世界最大の原子力砕氷船ヤーマル号は出発した。北極点まで到達できる唯一の船なのだ。パスポートの検査はあったが入出国のスタンプはない。北極はロシア領内なのか。
 船は客室を持つ一見普通の船であるが、客船として利用するのは夏の北極ツアーの時だけだ。冬は、氷に囲まれて動かなくなった船を助ける砕氷船なのだ。客室も冬は、スタッフの部屋となり、僕の泊まった所はエンジニアの部屋だった。スタッフが主に使用する船後部とお客が利用する船前部に分かれており、安全性確保のため地下のみで往来できるようになっている。
 出航してから約40時間たった。ロシア領のフランツヨーゼフ諸島沖を越えた頃、氷がちらほら見え始めた。北極に近づく実感が湧き出した。途中、アザラシが泳いでいたり、船に着いてくるように白黒の鳥が飛んだりする。
 やがて氷が分厚くなり一面に張り詰めるようになって来た。船は氷山にぶつかって心地よい振動が伝わる。突然の船内放送が流れた。白熊が氷の上を歩いているというのだ。白熊が船に驚いて逃げていくのが見える。乗客からは歓声があがり、双眼鏡でその行方を追っている。親子がいるという噂もあったが、僕には分からなかった。
 氷が海を完全に閉ざし始めた。船は氷の間をぬうように進んでいたが、裂け目が無くなれば割進んで行かなければならない。氷にぶつかると、前方に向かって裂け目が入っていく。おもしろいように裂け目が伸びていく。船は裂け目を拡げながら進んでいく。
 氷が分厚くなるとさすがの原子力砕氷船でも、がりがりと割ることはできなくなってきた。大きな氷山に立ち向かうときは、一旦裂け目を入れると後ろに下がり、裂け目を拡げながら進んでいく。3?を越える氷が次々とひっくり返っていく。沈まない太陽と白い氷で閉ざされた世界だ。
 レクチャーやお祭りで過ごして出航から約130時間後、いよいよ北極点到達の瞬間に近づいた。辺りは一面張り詰めた氷だ。目印になるのはGPSしかない。操舵室に集まり固唾を飲んでGPSを見つめる。点だから難しい。90度に達した瞬間、汽笛とシャンパンで達成感に酔いしれた。
    (ツアー旅行、2002年8月6日ー18日)

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この旅行記へのコメント (2)

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  • てぃんとさん 2005/02/28 18:16:12
    おどろきです。
    はじめまして。

    北極へのツアーってあるんですね。
    探検隊とかじゃないと行けないんだと思っていました。

    この間冗談で「南極行こう〜」と言ってましたが、南極も探検隊でなくても行けるんですね。。。(^^;

    今後も旅行記楽しみにしてます。

    六車俊範(むぐるまとしのり)さん からの返信 2005/02/28 18:31:05
    RE: おどろきです。
    ありがとうございます!
    続きをどうしようか、悩んでます!

    こちらも是非ご覧下さい!
    http://plaza.rakuten.co.jp/mugutoshi/

六車俊範(むぐるまとしのり)さんのトラベラーページ

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