2004/08/31 - 2004/09/07
286位(同エリア366件中)
たまさん
今日から2日間はオーストリアの旅。前々から訪れてみたかったザルツカンマーグート、特に世界遺産の町で、世界で一番美しい湖岸の町と言われているハルシュタットに期待。
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Hannover HbfからのUExは、定刻6:34にSalzburg Hbfに着いた。ザルツブルクはドイツのすぐ近くではあるがOeBBの駅の表記やアナウンスに国を越えたことを実感する。
今日から2日間は駅前のホテルに宿泊する予定なので、荷物を預け、8:15発のポストバスに乗り込む。今日はあいにく曇っており、ホテルでも雨が降るかも…と言われた。せっかくのザルツカンマーグートなので、晴れてほしいのであるが。 -
ポストバスは市内を抜けると、緑豊かな山々を縫うように飛ばしてゆく。結構平原なのかなと思っていたのだが意外にアップダウンが大きい。
朝の雲がかった山々は瑞々しくて綺麗である。そして雲の中から陽射しが少しずつ見えるようになってきた。 -
9時少し過ぎにザンクト・ギルゲンに到着。ここで船に乗り込み、ザンクト・ヴォルフガングに向かう。
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船はヴォルフガング湖をゆっくりと進んでいく。朝日が段々差してきた。切り立った岩の上に立つ、目的地シャフベルクも見えている。もしかしたら晴れているかも。
周りは蒼い山に緑のじゅうたん、木組みの家が並び、まさにドレミの歌の光景だ。 -
9:52にザンクト・ヴォルフガングの鉄道駅に到着。ここで登山鉄道に乗り換える。混んでいるということで心配していたのだが、無事9:55の列車の整理券を確保できた。さて乗ろうと思うと、団体さんが先に通っていく。やはり人気があるらしい。
結局9:55発はSL1本とディーゼルカー1本での出発のようで、私は団体で騒がしいSL列車に空席を見つけて乗りこんだ。 -
列車はラックレール式でぐいぐいと登っていく。先ほどまで船から見ていたヴォルグガング湖が下に見えてくる。緑のじゅうたんが実に美しい。
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交換場所のシャフベルクアルペで上から下ってくるSLを眺める。本日のSLは1992年から作られた最新式のSLである。SLを置き換えるのにSLが作られるとは日本では考えられないことだ。昨日のハルツのSLに比べると煙の量も少ない(油式なので)し、軽快に登っているように感じる。
このあたりから木々がまばらになり、遠くの山々も見渡せるようになってきた。 -
列車はシャフベルクに向けて右にカーブを切り、私の席の向きにヴォルフガング湖が見えてくるようになった。一面に大きな湖が見え、オーストリアアルプスの山も見えてきた。感動的な風景だ。
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列車は最後の左カーブを過ぎ、トンネルを抜けてシャフベルク山頂駅に着いた…が残念なことに、急に曇ってしまった。
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何と先ほどまではっきり見えていたヴォルフガング湖が急に雲に覆われだしてきた。慌てて写真を何枚か撮ったものの、雲は出てくるばかり。かすかに見えていた山の向こう側も全く見えなくなっている。うーん、無念だ。
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山頂に向けて歩く。すでに山頂は思いっきりガスっていた。反対側はモント湖やアッター湖などの眺めが期待できるはずであったが何も見えなかった。
結局寒かったのでレストランで早い昼食を取りながらのんびり時を過ごした。山頂の360度の大パノラマが見れなかったのは残念だが、まあかなり見れたのでよしとしよう。 -
12:10発の列車に乗る頃には山頂は大雨になっていたが、発車直前に再びヴォルフガング湖が見えてきた。山の天気は変わりやすい、と実感。
帰りの列車はSL2本とディーゼル1本。連続してどんどん進むのでこんな接近した写真が撮れるのである。
12:48にザンクト・ヴォルフガング駅に戻った。 -
さて再び湖岸に戻ると、日が差してきた。もしかしたら湖はずっと晴れていたのかもしれない。湖面のさざなみが反射して美しい。そして湖岸のペンションや遊歩道に飾られた花もまた彩をそえていた。
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ここからはポストバスを乗り継ぎバート・イシュルへ向かう。昼下がりのバスはガラガラであった。
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バート・イシュルは由緒正しき温泉地。温泉リゾートらしい洒落た建物が集まっている。
温泉が飲めるトリンク・ハレはギリシャ風の柱に囲まれた建物であった。残念ながら土曜は午前のみ営業のため今日は飲めない。
一度ゆっくり療養でもしたい街だ。 -
昼下がりのバート・イシュル駅。青い空が見えるようになってきたのは嬉しい。
ここから14:05発の列車で次の目的地、ハルシュタットへ向かう。ハルシュタットまでは30分弱の道のりだ。 -
列車はトラウン川に沿って右へ左へカーブしながらのんびりと進む。そして両側に山が迫ってくると、大きな黒い湖が見えてきた。ハルシュタット湖である。列車は切り立った東岸に沿って進んでいく。大きくカーブを切ったとき、湖岸に寄り添うハルシュタットの街が一望できた。
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10分ほど遅れてハルシュタット駅に到着。ホーム1本しかない無人駅だが準急列車も止まるし、結構多くの人が降りてきた。
ここから渡し舟に乗り込み、対岸の町を目指す。もちろん舟は我々の到着を待っていた。 -
舟はハルシュタットへ向けて進んでいく。徐々に近づく湖岸の町並みに目を見張るが、周りの山々も素晴らしい。青い空、緑の山、黒い湖面が見事に調和している。そしてとても静かだ。
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湖面にせり出すように寄り添う家々。それぞれ趣向を凝らした装飾が湖面に輝く。
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ハルシュタットの教会を中心とした絵は、まさに絵葉書のようだ。来てよかったと思う。
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舟を降り、マルクト広場へ向かう。一変して観光客で大賑わいだ。おいしそうなソーセージのにおいも漂ってくる。さすが世界遺産の町。
別に賑わっているのが悪くはないが、実際はすぐ近くに立派な道路もつながっているし、静かな湖岸の町、ではなかった。 -
湖岸の道を進む。リゾート気分満点の道だ。道沿いには木組みの家々が立ち並ぶ。そして、とにかく周りの木々の濃さに圧倒される。
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ハルシュタットという名の通り、ここは塩の町である。ケーブルカーに乗り、塩坑に向かうことにした。
ケーブルカーはぐいぐいと山を登り、約900mの山上駅に到着した。 -
塩坑は駅からさらに15分ほど坂を登ったところにある。どんどんと山の奥地へ向かっていく。
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塩坑ではツアーで行動するので、15分ほど待って出発。控え室に用意された作業服を自分の服の上から着るが、これがまた本格的なものだ。一同皆同じような格好になる。
ガイド嬢に連れられて、坑内のトンネルを進んでいく。中はとてもひんやりしていて、温度計を見たら何と8度! -
木製のすべり台でさらに奥に向かう。昔実際に使っていたらしい。結構コツがいる。私はお尻が熱くなってしまい大変だった。
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ガイド嬢の説明を聞きながら先に進む。なるほどはるか昔ここは海であったこと、人々は坑内からにじみ出る地下水を飲みここから塩が出ることを知ったということ、そして今なお最新の手法で創業していることを知った。ここはとても勉強になる、良いところだ。
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2つ目のすべり台では滑る途中に笑えとガイド嬢が言う。何のことやらと思い1つ目より長いすべり台を降りると、テレビに私が映っていた。写真を撮られたらしい。結局出口でポラロイドになって売られていた。
私は熱くなりたくなかったのでゆっくりすべったら、18.0km/hとかなり遅かったようで笑われていた。次に滑ったガイド嬢は何と34.2km/hも出ていた。さらに写真に写らないよう顔に手をかけていたのはユーモラスだった。 -
最後はトロッコ列車に乗って地上へ。結構スピードを出していた。
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展望台からハルシュタット湖を一望する。湖面は実に神秘的な輝きを見せていた。
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17:50発の渡し舟で駅へ戻る。山の合間から夕方の日差しが差し込む姿は感動的であった。
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Hallstatt18:09発の普通列車でザルツブルクへ戻る。列車は夕闇の草原を横目に、ガタゴトとゆっくり乗換駅のAttnang-Puchheimへ進む。
それにしてもこの区間、乗っている人が少ない。工事でAltMuensterからGmunden間が代行バスになったが、乗り換えた人は15人ほど。いくら土曜の夜とはいえ少なすぎる。ポストバスでも十分だ。景色が良い路線だけに、ちょっと心配だ。 -
Attang-PuchheimでInterCityに乗り換え、Salzburg Hbfに着いたのは20:55。時間も時間なので駅のビュッフェで夕食を取り、ホテルに戻った。場末のビュッフェという感じであったが、定食はデザートまでつく本格派でなかなか美味であった。
明日はオーストリアの最高峰、グロースグロックナーへ遠征する予定だ。
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