2004/04/04 - 2004/06/18
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nt1129さん
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Thecho
パタンで出会ったUddabの家へお昼を食べに行くだけのつもりが……
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マミーの用意してくれてたダルバート。
知らない人のために。ダルバートとはご飯(バート)、カレー味のおかず(タルカリ)、豆(ダル)のスープ、付け合せ(漬物とよく訳されているアチャール)から成るネパール定食。
ご飯とおかずを手でぐちゃぐちゃ混ぜて食べる。
汁物を手で食べるのは行く前は抵抗があったけど、試してみるとクセになる。朝10時と夜7時の2食。
Daal bhaat tarkaari is not just the most popular meal in Nepal - for many Nepalis it is the ONLY meal they ever eat, twice a day, every day of their lives!
1日1食ダルバートはよしとしても、2回だけの食事の両方ともっていうのはいくらなんでも飽きそうだと思っていたけど、食べれば食べるほど好きになるダルバート。中毒性があるのか?
家でも店でもご飯の量がすごい。パラパラしている米とはいえどんぶり2杯分ほどのってくる上、もっと食えとおかわりを勧められる。「ちょっとだけでもいいから食え!」と。ネパールで即覚えた単語は「プギョ!(もう十分)」でした。胃拡張必至。 -
食後ひと休み。
おじゃまして1時間ほどだっていうのに不覚にも眠ってしまった。すごくいい「気」が流れてた。
これが目を覚ましたときの風景。
この瞬間、「今夜はここに泊まることになるんだろうな」とぼんやり思った。 -
Uddab。昼寝から目覚めたとこ。
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裏の丘まで散歩。パノラマビュー。久しぶりに草の匂いをかいでうれしくなる。眼下には棚田が広がってて。車の音もせず、いい風が吹いていてとてもリラックスできた。
近所の湖って……。沼だった。 -
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ネワールのディディの店。
ウォーを作るためまめをシロウタ(石台と石の棒のセット)ですりつぶしているところ。
(どうしても欲しくてコルとよばれるひとまわり小さい石臼と石のセットを買って持ち帰ってきた。250ルピー、4kg!) -
ネパールの地酒、チャン。中身が見えなくてすみません。
米を原料としていて、甘くないカルピス、すっぱい甘酒の薄いやつ、ってとこ?
農民は畑仕事の合間に飲んでいるらしい。 -
ここの家はアマ(おばぁちゃん、91歳)、マミー、お兄ちゃんのUttam(この家の稼ぎ手、25歳)とUddab(20歳)の4人が暮らす。
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台所とこの居間、奥のUttamのベッドがある部屋の3部屋。
すべて暖簾のような布で仕切られているのみ。完全な個室ではない。
電気は通っているものの、水道はないため近くに朝夕汲みに行く。お風呂はもちろん無し。トイレは外。手動水洗トイレ。
このカウチで眠る。Uddabは床に布団を敷いて寝ていた。 -
いつもきちんと片付けられているUttamのベッド。
このほかにも小さなカウチが置いてあり、4人くらい軽く泊まってしまう。よく人の集まる家だった。
ネパールでは男女の世界は分かれているけど、男同士はめちゃくちゃ仲が良く、手をつないでいたり、よくいちゃいちゃしている。同じベッドで寝るのも平気。 -
初めての民泊の翌朝。まさか本当に泊まることになろうとは……。
(そしてそのままずるずると5日間も居ついてしまうとは!)
家は畑の中にある。夜、外は暗くて蛍が飛んでいて、空が澄んで星がきれいだった。
チャンで酔って先に寝てしまったUddabは放っておいて、仕事から帰ってきてたUttamとマミーが相手をしてくれ、ダルバートでもてなしてくれた。マミーのクルタを借りて着てぐっすり眠った。
Uttamは毎朝散歩しているというので、連れて行ってもらう。ネワリの住居地を通って、近くの寺まで。鳥が鳴いて気持ちのいい朝。 -
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午前中はパタン経由でボダナートへ。お姉さんがやってるビューティーパーラーに寄ってごあいさつ。美人で気さく。写真がないのが残念。言われるがまま家に戻ってきて遅めのダルバートを食べ……
裏の丘で、夕方のリラックスタイム。 -
Uddabはまた飲みに行ってしまったので、Uttamと星空をながめながらおしゃべり。
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Champi
ネパールは土曜日が休日。Uttamと早朝散歩。
「隣町に行ってみたい?」ちょろっと出かけるだけだと思ったので軽くうなずいてみたら遠くてびっくり。1時間以上もかかる隣町、チャンピ。タパ族の住むところ。あとで聞いたらマオイスト(毛沢東主義者)も多いところらしい。これは爆弾で破壊された政府関係の事務所。
トレッキングでプーンヒル(朝日を見るのに人気、3,200m)へ登ったときのこと。前日すれ違うトレッカーから聞いていた通り、彼らは山頂で待ち伏せしていた。2,000ルピーの寄付を募って。ちなみにダルバートは一食50ルピー。宿泊代200ルピー。1ルピーは約1.6円。払う気がなかったので、ガイドのMadhavに交渉してもらった。「彼女は一銭(ルピーか)も持ってないし、具合が悪いから見逃してくれ」と言ったらしい。他の観光客の手前すぐには自由にしてもらえなかったけど、しばらくすると行かせてくれた。一人に目で笑いかけてお礼をすると、スマイルバックしてきた(外国人観光客がマオイストの標的になることはなかった2004年5月の話。たまたま通用しただけです、念のため)。
プーンヒルへはゴレパニというところに一泊し、早朝に日の出を見るために登り、宿に戻って朝食を済ませ次の目的地に向かうというのが一般的。どうして2,000ルピーも携帯していると思うのだろう?前情報がなかったとしても、持参していなかった。まわりにいたほとんどの観光客は持っていた模様。不思議。
面白いと思ったのは、レシートを発行してくれること。学生割引があること。
そして笑えないのは、早朝散歩をしていた6時に遠くの爆発音が聞こえたり、ポカラでは泊まっていたGH近くのフィッシュテイルロッジのレストランが爆破されたこと。早くテロがおさまることを願いたい。
6時に早朝散歩に出かけ、友人のところで絞りたての牛乳を飲ませてもらったりして戻ったのは10時。 -
Bungamati
ひと休みして午後はまた散歩(笑)。近所のShivaとBimolと4人で。
バスを使ったら2時間半くらいかかるらしいのだけど、畑をつっきって行くので20分強くらいで着く。
群馬出身の両親も昔はこんな休日を送っていたのかなぁなどと思う。 -
なぜか黒いパンツに革靴のUttam、キャップをかぶってジーンズにブーツでいかにも農家の男の子、Shiva。サッカーのユニフォームにショートパンツのBimol……みんなばらばらなのが面白い。みんな優しい。途中、川に差し掛かったとき岩を何個か運んできてちゃんと渡れるようにしてくれたり……。
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「10メートル歩くたびに頭を垂れるネパール人の“気の毒”」なんてコピーがあったけど、本当に神様が溢れているネパール。散歩していても目指すは寺院。神様に会わない日はなかった。
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夕ご飯はモモを作ってくれた。ベジタブルモモ。大豆の加工品を肉代わりに。たっぷりのダニヤ(パクチー)を入れて。とても手際がいい。Shivaも皮作りを手伝ってた。一つひとつ丁寧にゆっくりとマイペースに進めていく。マミーはアチャールを。
蒸したてをいただく。肉汁ならぬギーの油と野菜のうまみがジュワっと出て美味しい!お店でも何度か食べたけど、Uttamのベジモモは飛び抜けて美味しくて感激。
マミーも料理がとても上手で毎回違うダルバートが出てきて驚かされる。幸せ。 -
翌朝。残りのモモを作るUddab。包み方は習ったので教えてあげる。
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「写して!」とマミー。
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レシピをメモり持ち帰る。
(後日、蒸し器も小サイズを購入してしまいました。) -
働き者のアマ、91歳(ネパールの平均寿命は57歳だとか……)。まだすべて自分の歯がそろっている。1日1食だけど大盛りをぺろり。食器洗い担当。水道がないので汲んできている水を無駄にしないよう入念に洗う。2時間くらいかかっている。
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じつは心臓病を患っているマミー。離婚もしているし心労が絶えず。持病の発作を起こしてしまう。夜、遊んでいたところを友達にバイクで送ってもらって帰宅したUddab、心配して顔を出してたShiva。心臓の発作が治まったと思ったらヒステリーを起こしてしまい、みんなを巻き込んで大喧嘩。いつものことらしい。思い切り言いたいことを言い合って、それはそれでちょっと羨ましい気もした。ひとしきり騒いだあと、なんとか静まって眠る。
翌朝、なんとなく居心地も悪いし、ビザの更新もしないとならないのにまたストになるとか耳にしたのでそろそろ家を去ることに。「突然どうして?! たいくつ?」と、Uddab(苦笑)。まだ具合が悪くて横になっているマミーにも止められたけど、とにかく一度カトマンズに行き、また戻る約束をした。のどかなThechoと温かいUddabの家族やまわりの人々をすっかり気に入ってしまった。
ゆるゆると流れに身を任せているのは気持ちが良かった。
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