zato787さんのクチコミ全1件

ボーイングのFSの方が多く、エアバスのFSは珍しい。
FSのソフトウエアは、Project Magenta製を用いており、スティックの操作感覚を含めて操縦感覚は実機に近い。　エアバスのFBYの方が自動化率が高く、旋回時にピッチの維持を意識する必要もなく、FDを追って操作するのもボーイングのFSに比べると操縦は容易である。

これはエアバスの操縦特性であり、Fが簡単であるという意味ではない。上昇、降下、旋回のいずれも初心者にも受け入れられやすい動きをする点がお勧めの点である。滑走路へのアプローチ、降下の際に重要な横滑りの抑えの操作も容易なので、ILSを使った着陸もやりやすい。自動着陸の精度も良く、操縦桿を使用せずとも自動操縦装置だけの操作で、飛行、アプローチ、着陸、停止までを行うこともできる。　グラフィックの描写は、近年のPC用のFSの方が美しく、操縦席から見る景色を期待している人にはやや物足りないかもしれない。しかし、有視界飛行で必要になる主要なランドマークは表現されており、シミュレータとして必要な描画内容は維持されている。利用者の多くが、航空ファンであるからか、自分で飛ばして楽しむことが主体で、インストラクターも飛行の技量を上げようというより、Joy Flightを支援しようという対応で、それほど厳しく指導されるわけではない。

一つ難点をつけるとすれば、操縦席から見える視界に問題があることだ。視界から判断する飛行姿勢と、計器で示される姿勢にやや大きなずれがあるため、RawDataで飛ぶと相当に違和感がある動きになる。　よって、ILS等の誘導装置に従って飛ぶ場合か自動操縦を中心で飛ぶ方が良いだろう。