キジンガさんのクチコミ全1件
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ここはちゃんと山の上まで登るかどうかで感想が180度違ってくるはずです。
投稿日 2012年08月28日
総合評価:5.0
リマソール(レメソス)のホテル街とホテル街の間に位置し、車ならホテル街からすぐです。平地部分は幹線道路沿いなので車窓からも眺められます。
この遺跡たしかに平地部分だけを見るとあまり面白くないのですが、30分ほどかけて入口の左手の階段から丘の上に登ると、巨大なアクロポリスと後世の教会の聖堂跡が折り重なる遺跡があり、その場所から海と遺跡全体を見下ろす絶景が広がります。むしろ見どころはそちらだと思います。
そこにはミケーネ時代に儀式に使われたという人の背より高い、なんとも形の良い巨大な石のつぼが据えられています。(もともと二つあったうちの一つは昔フランスがルーブルに持ち去ってしまったそうです) 人気のない荒れ果てた山のてっぺんにやや唐突に置かれた人間のためのものではない古代の巨大なつぼの姿は、キプロスで最も有名なグレコローマン遺跡であるクリオンの美しさに勝るとも劣らぬ衝撃的な光景です。是非天気のいい日に山の上まで出かけてください。下だけで帰るのはあまりにももったいない。
さらに、アクロポリス跡と外周にめぐらされた城壁からは、海に沈んでしまった港の堤防跡が地中海の青さにくっきりと浮き上がって見えます。紀元前8世紀から、およそ1,500年に亘り地理的に重要な中継貿易港として栄え、後に地震と戦乱で滅んだこの町が高台から交易と外敵の襲来を監視した往時の様子が偲ばれます。
ここは小規模で未整備ですが、景色の美しさ、今の荒涼とした寂れ方と想像される往時の繁栄のギャップが印象的な、日本人好みの一級の遺跡だと感じました。
(キプロス全般にそうですが観光地の係の人はあまりやる気が感じられず、積極的には案内してくれません。山の上の遺跡も、海に残る遺構も、帰り際にチケット売り場の隅で売っていた英語の解説書を読んでいてはじめて認識しました。「登っていいのか?」と聞けば「もちろん」とばかりに親切に登り口は教えてくれます。決して悪気はないのでしょうが。。。)
- 旅行時期
- 2012年06月
- 利用した際の同行者
- 一人旅
- 観光の所要時間
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- ホテル街とホテル街の間にあります。
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 平日は誰もいませんでした。修復の人のみ。
- 展示内容:
- 5.0
- 巨大なミケーネの花瓶が放置されています。