650122さんのクチコミ全2件

2015年５月10日、88年の歴史に幕を閉じる、松島の象徴のひとつでもあった老舗水族館です。
外側からは地味に見えるかもしれませんが、中に入るともう、“ワクワク感”がいっぱいです。
ペンギン、ショーが人気のアシカ、（やや地味な場所にいますが）ビーバーなどの他、さまざまな海の生きものとの出会いがあります。
1F中央にある、マリンピアの歴史がわかるメモリアル展示コーナー（スタッフのみなさんの直筆メッセージがあります）、また屋内展示出口近くの、職員のみなさんで震災を乗り越えた記録の展示など、涙なくしては見られないものもあります。
売店には、閉館記念のメモリアルグッズの他、意外な掘り出し物があるかも？

というわけで、マリンピアは閉館しますが、生きものたちとスタッフのみなさんの多くは、2015年７月、仙台港近くにオープン予定の《仙台うみの杜水族館》へ移ることになっています。
淋しくなりますが、また新しい出会いが、松島でも、新しい水族館でも、いっぱいあることを願っています。

松島の、観光船乗り場や五大堂などのある、解放感のある一帯のほど近くに《みちのく伊達政宗歴史館》は、あります。
すぐそばに《松島さかな市場》などもあり、まさに観光地のド真ん中ですが、入ってみると、まずは“御屋形様”こと、伊達政宗公が馬にまたがって迎えて下さいます（もちろん蝋人形です）。
まず1Fは“東北の偉人たち”エリアとなっていて、東北六県の、さまざまな偉業を成し遂げた、あるいは没後にその名が知られるようになった人々が、蝋人形で展示されています（基本的にすべて、写真撮影できます）。
机を前に掘っている棟方志功さんとか、何かもの思いでもしているのかのようにぼんやりとしている宮沢賢治さんとか、奥まったところに佇んでいる太宰治さんとか、なかなかの迫力です。写真を載せた大歌手・東海林太郎（しょうじ・たろう）さんなどは、変わり種の部類かもしれませんが、間違いなく“偉人”でしょうね。
そして2Fは、たくさんの蝋人形を用いて、政宗公の生涯をたっぷり・じっくりと紹介しています。
確かにここは、日本三景のひとつである観光地・松島のド真ん中なのですが、次第に厳かな気持ちに包まれてゆきます。
私たちが行った時には、支倉常長にまつわる特別展示もありました（※「順路」に注意しないと、すべてを観ることができない場合があります。ご注意下さい）。
展示を観終えて、1Fに降りたところにある売店も、いわゆる“限定モノ”を中心に、なかなか充実しています。
隣接しているカフェ『伊達かふぇ』の各種パフェは、旅番組などに度々登場している人気メニュー。
このカフェの上では、2016年春までの期間限定で“トリックアート展”も開催されており、さまざまな楽しみ方ができると思います。
ちなみに、歴史館向かいにある《うちみ》という中華のお店も、歴史館スタッフの方々はじめ、近隣のみなさんに愛されている“隠れた名店”です。お店にはいないかもしれませんが、ねこさんもいます！（ちなみに《みちのく伊達政宗歴史館》のキャラクター・“まさやん”も、ちょっと見ではわかりづらいのですが、「政宗公にあこがれているネコ」、なのだそうです）。