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キューバ革命の英雄チェ・ゲバラゆかりの地(2006年5月9日) - キューバのクチコミ

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さすらいおじさんさん
男性 / キューバのクチコミ : 18件
旅行時期 : 2006/05(約18年前)

キューバ革命の英雄チェ・ゲバラゆかりの地(2006年5月9日)

チェ・ゲバラ(1928?1967年)は、アルゼンチン生まれのマルクス主義革命家で、キューバのゲリラ指導者。
1928年アルゼンチンのロサリオで誕生したが肺炎を患い2歳から重度の喘息に悩んだ。
ブエノスアイレス大学の医学生だった1951年にオートバイで南アメリカをまわる放浪旅行を経験し、南米各地の状況を見聞するうちにマルクス主義革命を志すようになった。
1953年大学卒業後、ボリビア、ペルー、エクアドル、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドルを旅行し、社会主義政権下のグアテマラを経てメキシコで亡命中のフィデル・カストロと出会った。
キューバ革命軍に軍医として参加した後、めきめきと頭角し反乱軍のリーダーのひとりとなった。
1958年にはキューバ第2の都市サンタ・クララを制圧しキューバ革命成功に貢献、、キューバ新政府内で閣僚となり、農業改革機構工業部長、国立銀行総裁などにも就任し農地改革と企業の国有化を進めた。
アメリカのキューバに対する経済封鎖時の1961年にはゲバラは工業相として労働生産性の向上を訴えるが経済は好転せずキューバ首脳陣の中で孤立。
1965年、キューバの最も主要な貿易相手国だったソビエト連邦の外交姿勢を「帝国主義的搾取の共犯者」と非難しソ連の反発を受けキューバ政府の一線から退いた。
キューバを離れたゲバラは、アフリカのコンゴで革命の指導をするが成功せず、1966年ボリビアでゲリラ活動中の1967年10月捕えられ処刑された。
世界的に学生運動が展開された1960年台後半から、チェ・ゲバラの生涯と思想は全世界の革命を目指す若者たちに熱狂的にもてはやされ、肖像写真はTシャツやポスターに印刷された。
1997年にゲバラの遺骨がボリビアで発見され、キューバへ送られ現在はサンタ・クララの霊廟に葬られている。
今日でもチェ・ゲバラは中南米や第三世界の一部の人たちの間で信仰に近いカリスマ的存在になっている。
キューバではハバナの革命博物館で詳しくチェ・ゲバラを紹介している。サンタ・クララではチェ・ゲバラの遺骨を葬る霊廟や博物館、チェ・ゲバラとカストロが爆破した敵の列車など革命の戦歴を示す展示を見ることができる。
キューバ政府はチェ・ゲバラを称えることでカストロとの協同革命が成功したことを世界にアピ?ルする目的もあるのだろうが、チェ・ゲバラはレーニンを神のように祀っていた旧ソ連を髣髴するような、数少ない社会主義独裁国・キューバの一面を見せてくれる国だ。

旅行記;http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10066900/
(写真はサンタ・クララにあるチェ・ゲバラの遺骨を葬る霊廟)

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