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ロシアのビザ制度 - サンクトペテルブルクのクチコミ

ぽちゃりんさん 写真

ぽちゃりんさん
男性 / サンクトペテルブルクのクチコミ : 105件
旅行時期 : 2016/07(約8年前)

ロシア大使館

ロシア大使館

ロシア旅行と聞くと、ビザが大変と思う人は多いと思います。最近の状況について、実体験を踏まえて、まとめて見ました。


1.ビザの取得

観光旅行の場合、昔は宿泊する各ホテルが出すバウチャー(招待状)を取りそろえる必要がありましたが、その制度はだいぶ前に廃止され、ホテルの受付にはその制度自体を全く知らない人もいました。現在では、ビザ申請時に必要な書類は、パスポート以外には、登録旅行会社の出すビザサポートと公式なビザ申請書です。

詳しくは、http://www.russia-emb.jp/japanese/consular/service/

ビザサポートは謎の書類です。ロシアで6箇所以上に宿泊する予定だったのですが、ビザサポートの宿泊先記入欄は5箇所まで。2社あたりましたが、いずれの会社も同じでした。一方、ロシア政府のビザ申請書サイトでは6箇所以上記入できるようになっています。旅行会社に問い合わせたら、ビザサポート通りにビザ申請書を記入しておけば、他はどこに行っても大丈夫、拘束されるようなことは無いよ、といい加減(?)なお返事。更に聞いてみると、他のヨーロッパ人も同じようです。米国人は別制度、中国人はビザ不要との事。お値段も会社によって違いますし、どうも旅行者の行動保証目的というよりも、ビザサポートを出す旅行会社の既得権(手数料収入)の維持で残っている部分があるなと感じさせました。

ロシア大使館に一件書類を持っていけば、書面上の不備など無ければ、事務的に発行してくれます。お値段はスピードによります。


2.入国後の運用

現在、ロシアのホテルではチェックイン後、警察のサイトにログインして宿泊客のパスポート・ビザ内容を登録する制度に変わっています。ところが、そこは一皮むけば非官僚的なロシア人、必ずしも遵守されているわけではないようです。本来は、宿泊施設はチェックイン・チェックアウト時には必ず、その旨登録しないといけないらしいです。ちゃんとやっているの?と聞いていたら、“In case”とか曖昧なお返事でもありました。長距離列車、長距離バスでもパスポートの内容を登録しています。なんか凄い事のように見えますが、外国人だけではなく、ロシア人のパスポート内容も登録しており、ごく普通のようです。

元々、ロシアには戸籍制度がないので、戸籍代わりに全員に国内用パスポートを発行しているそうです。トルストイの小説などにも出てくるので、かなり昔からの制度のようです。国外に行く際は、別途国外旅行用のパスポートがあるとのこと。現状のシステムで、警察は一応、現在どこにいるかは大まかに把握できているので、以前よりは進んでいるんでしょう。不法行為で逮捕されるより、事故・犯罪にあう確率の方が高いでしょうから、あまり神経質になる必要は無いのかと思います。

ホテルでレジストレーション・フォーム(宿泊証明書?)と呼ばれる細長い紙を貰うことがあると思います。一応、法律上は、ホテルは宿泊者にこのレジストレーション・フォームを交付すべき義務があるらしいのですが、こちらも、あまり遵守されていないです。一方、旅行者は交付されたフォームをロシア旅行中は保持し警察に要求されたら提示する義務はあります。あるホテルで、どうしても前泊地のレジストレーション・フォームが欲しいというので、ロシア国民でないので、レジストレーション・フォームの発行を要求する法的権利は無いよと言ったら、自分達で交渉して取り寄せていました(ご苦労さまです)。

南仏のトラック暴走事件の直後だったので、旅行中、駅で2度ほど職務質問に会いましたが、パスポートを見て、日本人のツーリストだと判ると、すぐに行っていいよ、という感じでした。また、入国の時のパスポートコントロールでくれる入国フォームの出国日が転記ミスでビザと相違していたのですが、ホテルで1回指摘されただけで、出国の時も含めて他は誰も気付きませんでした。30日間旅行していましたが、想像していたよりは、かなりいい加減です。

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