日本のシンドラー　杉原千畝氏の記念館 - カウナスのクチコミ

リトアニアの首都ヴィリニュスから車で１時間半ほどの都市カウナス。第２次世界大戦当時はここに首都が置かれ、日本領事館もありました。
現在その領事館の建物は、日本のシンドラーと呼ばれた領事代理の杉原千畝氏を記念する記念館になっています。
ナチスから逃れるため、日本の通過ヴィザを求めてやって来たユダヤ人たちのために、本国の指示に背いてまでヴィザを書き続けた杉原氏については、次のウィキペディアのページに出ています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E5%8E%9F%E5%8D%83%E7%95%9D　
ヴィリニュス郊外を巡る時には、カウナスのこの杉原記念館もルートに入れてみては？

杉原記念館はカウナス駅近くの丘の中腹にあります。所在地はVAIZGANTO ３０。周りは一戸建ての住宅が並ぶ住宅街。
車でも丘に上って行けますが、私たちは丘の麓のバスターミナル近くに車を停め、階段を上って行ってみました。道に迷わなければ十数分程度の距離。
道に面した小さい記念館で、道沿いには標識が出ていたり、門には日本語でも『希望の門　命のヴィザ』と書かれているほか、桜の木も４本植えられていて、注意して行くとすぐに分かります。
左上の画像が杉原記念館外観。
記念館正面のドアは文化センターの入り口。杉原氏関連の展示が見られるのは、建物を左に回りこんだ入り口から。
杉原記念館のサイト　http://www.sugiharahouse.lt/index_jp.html　（日本語版）
杉原氏の紹介のほか、命のヴィザやそれによって救われた人々にまつわる歴史的背景も紹介されています。

開館は月〜金曜日が１０：００〜１７：００、土・日曜日は１１：００〜１６：００（ただし、１１月〜４月は１５：００まで。冬季は休館になったりもするようなので、確認が必要だと思います。）

見学は寄付制。かつての在カウナス領事館印を模した記念スタンプが押された絵葉書がもらえます。
内部では、杉原氏の執務室が見学できるほか、杉原氏を取り巻く人々の紹介、氏の半生を紹介する日本語でのビデオが見られます。ビデオは１０分程度にまとめてあるので、これはぜひ見て行くといいですよ。
ちょっとしたギフト・コーナーもあって、杉原氏関連のパンフレット、絵葉書などが置いてありました。

私たちが行った時の記念館スタッフは、日本語は出来ないようでしたがとてもフレンドリー。
英語で色々と説明を付けてくれたほか、見学に訪れた人の出身を聞いて、壁に貼ってある日本地図の地名にピンを刺していました。