「つまづきの石」について - ドイツのクチコミ

ヨーロッパの美しい風景には、石畳の街並みが挙げられると思います。
ドイツを訪れるときに是非、注意して見てもらいたいもの、それは「つまづきの石」です。
ホロコーストによるユダヤ人をはじめとする犠牲者の名前の書かれた石が、住まいのあったところに埋め込まれています。

名前の入った石は、他の石より高めに埋め込まれていて（地域によります。安全面の配慮で同じ高さに埋め込まれた場所も多くあります）、歩いているときに人々が「つまづき」、ホロコーストをいつも、いつまでも忘れない、そういうドイツ人の思いがこめられています。

石には、住んでいた人の名前、誕生年、逮捕された年、亡くなった場所が彫られています。ユダヤ人は商売を営んでいた人が多いと聞きます。そのため、今でも大きなお店がある前に、石が埋め込まれた風景をドイツ・オーストリアの街を歩けば、すぐに見つけることができると思います。