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現地銀行員が見た最も安全で確実な両替方法 - ベルリンのクチコミ

エミリア☆Rさん 写真

エミリア☆Rさん
女性 / ベルリンのクチコミ : 5件
旅行時期 : 2012/03(約12年前)

ベルリン中心部の銀行

ベルリン中心部の銀行

ドイツ人の夫が、ヨーロッパならどこにでもある大きな銀行に勤めています。
今の支店が観光地にあるため、旅行者の両替トラブルが後を絶たないそうで、少しでも日本からの旅行者の方々のご参考になればと思い、投稿します。

結論から言って、最も安全で確実な両替方法は、日本を出る前に日本の金融機関で両替することです。

その大きな理由の一つが、ドイツの銀行の間で「両替は基本的には顧客(その銀行に口座を持っている人)のみ」という方針が定着しつつあるためです。これはごく最近の傾向なので、つい数週間前は両替できたのに今日は断られた…ということもあり得ます。夫の勤め先でも、数週間ほど前から両替は顧客のみになりました。これはドイツに限ったことではなく、広く最近のユーロ圏の銀行全般の傾向だそうです。

なお、ポストバンクでは今のところまだ顧客以外の両替も行っています。また、本来顧客相手にしか両替を行っていない銀行でも、例外的に、20ドル以下の少額紙幣に限って両替を受け付けている場合もあります。100ドル以上の紙幣は出て行きにくいため、銀行が嫌がるのだそうです。

このような事情があるため、駅や空港の両替所は、旅行者にとって自分たちが唯一の両替機関だということ知っているので非常に高い手数料を取ることが多いです。

一方、銀行や両替所以外の現地でのキャッシング手段としてよく聞くのが、クレジットカードや現地ATMで使えるという日本の銀行カードによる機械を頼ったキャッシング方法です。

ですが、実はこれが、現地で最もトラブルの多い方法なのだそうです。

ドイツに限らず、ヨーロッパでは、日本と違って機械がいつも調子良く動くとは限りません。本来使えるはずのカードが、弾かれてしまったり、飲みこまれたりしまったり…ということはよくあることです。特に外国のクレジットカードや銀行カードなどは、原則的には使える「はず」とそれぞれの発行機関が言っているだけで、実際ATMがいつも調子良く認証してくれる保証はないと考えた方が良いかもしれません。

夫の勤める支店でも、よく各国の旅行者が青い顔で「国際対応のカードのはずなのにお宅のATMが受け付けない、このままじゃ一文無しだ!」と駆け込んでくるそうですが、そのような場合、外国の、しかも他社・他行が発行したカードなので窓口でもどうしようもなく、せいぜい飲みこまれてしまったカードを取り出して「お隣の銀行で試してみてください」と勧めることくらいしかできないといいます。尤も、多くの場合「お隣の銀行」でも同じ結果になってしまうそうですが…。

なので、ヨーロッパでは機械には頼らない方が良いと考えた方が良いかもしれません。

なお、キャッシングの唯一の手段にしなければ、クレジットカードは持参して損はないと思います。ドイツでは、ホテルの予約などの際に身分証明代わりにクレジットカードの提示を求められることもよくあります。

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