2015年　ミュンヘン　オクトーバーフェスト　直前治安状況 - ミュンヘンのクチコミ

オクトーバーフェストが今週末からミュンヘンテレジアンヴィーゼにて開催されます。

この時期に合わせてドイツにいらっしゃる方も多いかと思われますが、今年はEU全体がシリア難民問題でごたごたしており、多分旅行自体をキャンセルされた方も多いのでは？と思います。
教えてトラベラーでも何回か回答させていただきました。

今日、実際難民の方たちが到着されているという中央駅を見てきました。

今週初めから、ドイツとオーストリアなどの国境にコントロールが置かれ、ドイツに入国する難民の方の数が規制されたせいもあるかもしれませんが、駅構内には警官の姿さえなく、いたって平穏な普段通りの景色でした。

難民の方たちが到着された後、Maria-Probst-Straße 14 のセンターでミュンヘン市内のどこのシェルターなどの宿泊施設に入るかを決められ、市内の保護施設に収容されているようです。

収容施設の場所はこちらに書いてあります。
http://www.muenchen.de/rathaus/Stadtverwaltung/Sozialreferat/Fluechtlinge/Unterkuenfte.html

http://www.sueddeutsche.de/muenchen/konzept-fuer-unterkuenfte-fluechtlinge-sollen-in-container-doerfer-ziehen-1.2410190

市内交通機関は通常通りの込み具合です。確かに色黒な方の割合が多くなった・・とは思います。でも、ミュンヘンはEU一安全な街で、警察の目が行き届いており、それがこの騒ぎで変わってきたか？・・・といえば、今のところそういう風には感じられません。

この半年間で私の生活圏内で変わったな・・・と思うのは、中央駅南のゲーテストラッセの一番中央駅に近いところでは、物乞いやたむろしている人たちが増え、私は時々この地区に食材を買いに行くのですが、（トルコ人食材店が軒を連ねる地域なのです。）ちょっと背筋を正していきます。友人には一人ではいかない方が良い・・とは警告していますが、私は一人でよくいきます。今日も行ってきました。（危険スポットが分かっているので）
この地域はテレジアンヴィーゼ（オクトーバーフェストの会場）も近く、ホテルも多い地域なので、中央駅周囲に宿泊される方も多いかと思われますが、ホテルにアクセスするときは、もしも可能であればカールスプラッツという駅からアクセスするとか、歩いてすぐのところでも地下鉄一駅使われることをお勧めします。
これは、今年に限ったことでなく、ヨーロッパの中央駅周囲は危険度はかなり高く、（国際列車が発着するので、すぐに国外にとんずらできますよね。）ミュンヘンはその中でも小ぎれいな駅裏なのですが、それでも5年前に比べると、かなり危険度は高まったと思います。女性で日が暮れてからのこの地区のホテルへのアクセスは私は避けたほうがいいのでは？と思っています。（もちろん、何もないと思いますが・・・。）

ミュンヘンに住みだして、7年の月日が経ちました。ミュンヘンは住んでいても本当にいいところだと思っています。この難民受け入れで教育現場でも、さかんにInclusiveが言われるようになり、難民滞在3か月がすぎると、教育義務が発生することから、今後どのような変遷があるのか見守っています。
東日本大震災のときに、「原発難民が出るだろうから、ミュンヘン郊外の村では300家族日本の家族を受け入れる用意がある。ついては、空港で日本語でお世話したり、その後の生活も不安ないように、お世話係の日本人ボランティアに登録してくれ」・・・ということで、「きっと、来ないと思うよ」・・・と思いつつ「Gerne！喜んで！」と答えた私です。
いつもは、取りつくしまもないドイツ人ですが、奥底の優しさにちょっと感動しています。

世界平和、みんなが異文化を見て、楽しみ。国際理解が深められる・・・理想ではあるけれど、旅人としては切実な問題に今回の投稿をしました。

オクトーバーフェストにいらっしゃる方たち。例年でもこのお祭りはヨーロッパじゅうのスリ泥棒達が出稼ぎにやってきます。どうぞ安全で楽しい旅をお楽しみください。

Gute Reise!